◇第75回全日本大学野球選手権記念大会1回戦◇対北学大◇6月8日◇東京ドーム
北学大 000 000 000=0
関 大 100 000 00X=1
(北)白田、岩渕、住吉-鈴木
(関)米沢、中原-笠井
1(指)渡邊拓
2(二)金森
3(右)中村
4(中)山本峻
5(遊)宮本青
6(一)澤村
7(捕)笠井
8(三)森内
9(左)河田
先発 米沢
いよいよ開幕した全日本選手権。森内大奈主将率いる関大は、日本一への第1歩として北学大と対戦した。初回に先頭・渡邊拓雲(文1)が左中間への二塁打で出塁し、山本峻輔(人3)の左犠飛で先制点を挙げる。投げては、先発投手のエース・米沢友翔(人4)が完璧な立ち上がりでいきなり5者連続三振を奪う。その後もテンポ良く抑え、8回10奪三振で零封。米沢と中原海晴(商4)の完封リレーで1点を守り切り、選手権では35年ぶりに1回戦突破を果たした。

初回から米沢が圧巻の投球を見せる。相手に手を出させない球で押し、先頭から見逃三振を奪うと、そこから一気に3者連続三振に打ち取り、球場が揺れた。裏では、先頭の渡邊拓が左中二塁打でチャンスメーク。「ようやく仕事を果たせたと思う」と渡邊拓。安堵(あんど)の表情を見せた。続く金森洸喜(法3)、中村莞爾(安全4)がつなぎ1死一、三塁の好機を迎えると、打席には4番・山本峻輔(人3)。初球の外れる球を上手く見送り、2球目を左方向へ飛ばす。飛距離十分の犠飛で走者を生還させ、いきなり先制点を挙げた。


初回に勢いを付けたものの、その後は打線が沈黙。相手投手の好投もあり、試合は拮抗(きっこう)する。米沢は、安打を浴び走者を背負いつつも、落ち着いた投球で本塁を踏ませない。

両投手の投げ合いに熱い視線が注がれる中、試合は終盤へ差し掛かる。8回まで10奪三振の零封という圧巻の投球を披露した米沢に代わり、9回は守護神・中原がマウンドへ。1発が出れば同点という厳しい展開をものともせず、球威のある球で次々とアウトを奪う。最後はフルカウントまでもつれ込むも、渾身(こんしん)の1球で空振り三振に打ち取り試合終了。大きな1勝を手にした。

米沢、中原の完封リレーで勝利を手繰り寄せた今試合。日本一まであと4勝、最強投手陣を中心とした鉄壁の野球で、必ず栄冠を手にする。【文:宮寧彩/写真:宮寧彩、水井陽菜】
▼渡邊拓
「(試合を振り返って)きょうは初戦ということで、アップの時から体を動かすのになかなか時間がかかりそうだなというふうに感じていました。先頭バッターとして、初回からチャンスを作って点に絡められるように準備をしていました。(全国大会、東京ドームの雰囲気は)入った瞬間から、本当に全然違うなと感じました。上を見たら、すごく近いような、広いような。とにかく、場所は違えど、いつも通りの試合運びをしようと思っていて、きょうはそれが出来たかなと思います。(初回、打ったときの心境は)レフトに捕られるなと思ったんですけど、なんとかという感じです。落ちる瞬間はそこまで見ていなかったので、捕れたかなと思った時に歓声がすごかったので、『あ、落ちた。ラッキー』みたいな。打った瞬間は、頼む落ちてくれとずっと思っていたので、それが叶ったのかもしれないです。(次戦に向けて)リーグ戦からなかなか打てず、チームに迷惑ばかりかけていたので、全国大会という舞台でも自分がしっかり結果を残して、少しでもチームに貢献できるように頑張りたいと思います」
▼森内主将
「(試合を振り返って)米沢様々です。(全国大会の雰囲気は)めっちゃせかされると聞いていて。そこに向けていろいろな準備を早く早く出来るようにというのを練習から意識していたので、試合に入るまでの準備はすごく良かったかなと思います。でも、リーグ戦やったら何度も対戦経験のある投手のイメージを湧かせながら打席に立てるけど、初めて対戦する相手で、初めて見る投手でとなってくるとなかなか攻撃への糸口をつかむことができなかったという感じでした。バッターが点を取れなくてだめだったら、ピッチャーが1点を守り切るというチームなので。渋い試合ではありましたけど、自分たちの試合運びができたのではないかと思います(リーグ戦から少し空いての今試合。練習内容などは)当たり前のプレーを徹底しようという話しかしていないです。総合関関戦と奈学大戦がありましたけど、それもいい感じで勝てていたので、チームとしては仕上げてこれたのではないかと。それでも、やっぱり初戦だったので。みんなが固い中でも勝ち切れたのは大きいと思います(次戦に向けて)ピッチャーに助けてもらったので、次は野手が奮起して頑張りたいと思います」
▼米沢
「(試合を振り返って)緊迫した試合でしたけど、粘り強く投げられたので良かったです。(これまでの期間でどのような準備を)いつも通りの練習をして、リーグ戦と変わらずいい状態でいけるように意識していました。(全国大会の雰囲気は)観客も多くて、東京ドームというのもあって、すごく緊張しました。(マウンドは)甲子園と同じ感じかなと思っていたんですけど、ちょっと違って。見え方的にも、甲子園の方が投げやすかったですけど、なんとか粘り強く投げられました。(次の登板に向けて)負けたら終わりなので、しっかり丁寧に投げて、絶対勝ちます」
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