◇第49回総合関関戦前哨戦◇対関学大◇5月9・10日◇福井空港
[個人結果]
近藤:47点
岩井:11点
坂本:4点
後藤:0点
小川:0点
[団体結果]
〇関大62-16関学大
昨年は天候不良により、余儀なく中止となった総合関関戦。2年ぶりとなる今年は、晴れ時々曇りの中開催された。初日、近藤圭汰(経4)が2度目のフライトで47点を獲得し、関学大に差をつける。2日目は、関学大に追い上げられるも逃げ切り、3年ぶりに団体勝利。近藤は、個人でも優勝を果たした。

大会初日。この日は関学大の選手が不在のため、関大のみの発航に。まずは、今年4月に自家用操縦士の資格を取得した前主将・近藤が出場。高度610㍍で離脱するも、熱上昇気流は十分にない。離脱後9分で着陸し、惜しくも滞空点を稼ぐことができなかった。次に出場したのは、今大会唯一3年生の岩井靖恭主将(シス理3)。依然として熱上昇気流がなかなか現れない気候に。それでも、厳しい環境の中で粘りを見せる。離脱後11分間飛行し、滞空点を1点獲得した。続いて出場したのは、空域を熟知している後藤悠太(外4)。周回を試みるも、上昇気流をつかむことができず。離脱後6分で着陸した。

ここで、空港近くに大きな雲が浮上。次に出場した坂本真音(政策4)も、雲下に発生している上昇気流を追いかける。しかし、周回するほどの高度は上げられない。離脱後14分間飛行し、滞空点を4点獲得した。
5番手には、近藤が2度目の出場。高度630㍍で離脱すると、上昇気流に乗ることができずに、一時は高度350㍍まで落ちた。しかし、そのまま着陸態勢に入ろうとしたその時、右翼が上がる。上昇気流が来た合図だ。1~2プラスの上昇気流という情報が伝わり、地上にいる部員からも歓声が沸く。近藤は、滑翔に成功し約630㍍まで高度を上げた。「(上昇気流が)なかったら15分くらいのフライトで終わっていたので、それが1時間超えのフライトになったというのがうれしい」。チェックポイントを周回することができなかったものの、63分間飛行し、47点の滞空点を獲得した。続く岩井主将も、この日2度目の出場。部員たちからのアドバイスを参考に、旋回を目指す。上昇気流を追いかけるも、旋回に必要な高度にはなかなか届かない。それでも9点の滞空点を獲得し、着陸した。横風が強くなり、この日の発航はここで中止。関大はここまで61点獲得する。発航のない関学大に大差をつけ、2日目につないだ。
大会2日目。快晴で強い風が吹き、上昇気流に乗ることが困難な状況だ。まずは小川幸輝(法4)が出場。上昇気流に苦戦し、離脱後8分で着陸し、滞空点を獲得することはできない。
この日の2番手は近藤。このフライトのみ、JA2471機で行われた。強風の影響でうまく上昇気流にのることができない。離脱後6分で着陸した。

その後、岩井は周回することが困難な天候の中、離脱後11分間飛行。1点ながらも、貴重な滞空点を獲得した。
関学大の選手がフライトしたところで、強風が止まず発航が終了。ここまでの結果で勝敗が決まることとなった。団体結果は62-16で関大の勝利。さらに、近藤は2位に大差をつけ、個人優勝を果たした。

3年前の雪辱を果たすべく挑んだ総合関関戦。結果は、46点差で圧勝した。単独飛行する選手が増えた関大は、この3年間で確実に力をつけている。上空を舞台に活動する航空部。これからも、それぞれ目標に向かって努力を続けていく。【文/写真:桝井来夢】
▼近藤
「(意識したこと)限られた機体と時間の中で、結果を出さないといけないので。上昇気流にしがみついて、関大が飛んでいる時間を長くしようというのを心掛けていました。今回は滞空点で決着がついたけど、その滞空点勝負になることも途中から気がついたので、僕もなるべく長く飛べるように必死に食らいつきました。(これからの目標)来年の3月に全国大会があって、その前の10月くらいに地区大会があって。まずはそこで勝って、全国大会に行くことを目標にしています。出場資格が、今のところ僕しかないので、全国大会に出場するとなったら僕だけになるんですけど、そこを次の目標にしています」
▼岩井主将
「(今大会を振り返って)この競技会においては選手が5人出れると。5人までしか出れないので、最大人数が出れているというところですね。最大人数が出れていることのいいところは何かというと、飛びながら、疲れない程度に人の情報をいろいろ聞きながら、どんどんチャレンジしていけるというところで。ファーストパイロット、セカンドパイロットといろいろな言い方がありますけど、近藤さんがいて、私がいてと本当に選手層が厚いので、そういうところでやっぱり差ができるのかなと思う。そういった中で、チームトップの近藤さんが大きな得点を取ってくれて、私も多少なりともサポートできたということはすごく良かったと思います。(ご自身のフライトを振り返って)個人成績は3位ですね。個人的には、1日目の2回目のフライトでちょっと上昇気流がつかめたので、あれでワンポイントだけでも回ってこられたら、おもしろかったのかなという後悔はあります。自然相手のことなので、私の実力不足もあり、自然の条件もあり、回ってこられなかったのは残念だと思います。ただ、私は幸いにも来年同じ舞台で飛ぶことができるので。来年になると、教官と同乗ではなくて単座でというのも見えてくる段階にあると思うので、そこに向けてすごくいい経験になったのかなと思っています。(4年生の姿はどうでしたか)近藤さんは、私が入部した時から常に1つ先を行く先輩だったんですよね。グライダーに成長していく段階がいくつもある中で、常に私の1歩先をずっと行ってくれた先輩なので。ものすごく身近というか、あまりにも段階が離れすぎていると手が届かない雲の上の存在みたいに思えるところを、「あの先輩みたいになりたいな」と少しずつ追いかけてきて、今ここまで来られたので、すごく感謝しています。もちろんその他の先輩方が、飛んでくれたからこそ知れた空の状況っていうのもあるし、先輩方のフライトを下から見て学んだこともすごく大きい。そういう意味でも、すごく頼りになるし、お世話になっているという印象がすごくあります。(これからの目標は)今年度は3月に全国大会があって、来年度の関関戦がまた同じ時期にあって、最終的には来年度の3月の全国大会が私の中で挑む最後の大学の公式戦になると思うんですけど。今年度の全国大会は、出られるか出られないかボーダーのちょっと下ぐらいのところにいるんですけども。全国大会、そして来年の関関戦に向けて、まずは必要な資格をしっかりと取ること。それから基礎練習とソアリングですね。上昇気流をつかんで上昇するということとは別の話なので、そういったサーマルソアリングの練習を積み重ねて、実際に競技で勝てるような選手になっていきたいです。やはり全国大会に出場するというのは大きな目標の1つなので、そこを目標にして頑張っていこうと思っています」
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