◇第57回春季関西学生リーグ戦第5戦◇対大体大◇5月3日◇園田学園大学
大体大 100 000 010=2
関 大 000 010 011x =3
1(三)荒木
2(右)中野
3(中)村上
4(一)玉岡
5(遊)園部
6(二)松本
7(DP)寄田
8(左)井上
9(捕)髙川
FP(投)山本
初回、マウンドに上がったのは今リーグ4戦目の登板となる山本萌楓(人4)。2死から四球で走者を背負うと、続く4番打者に適時二塁打を浴び、先制点を許した。それでも後続は3球三振に仕留め、最少失点で切り抜ける。関大はその裏、中野海咲(人4)が死球で出塁するも後が続かない。
2回の守備では安打で走者を出すも、最後は低めの球で三振を奪い無失点。攻撃では園部真央(法2)が左前安打を放ち、ゴロの間に二塁まで進むも得点にはつながらない。

3回、4回はいずれも両者三者凡退に終わり、拮抗(きっこう)した展開が続く。
5回は中前安打と四球で2死一、二塁のピンチを背負うも、山本が落ち着いた投球で相手を打ち取り無失点。なんとか反撃したい関大はその裏、先頭打者の松本華奈(社1)が左越二塁打を放ち、ベンチは大きな盛り上がりを見せた。続く桑田倖奈(人3)が確実に犠打を決め1死三塁とすると、代打・古長が右前へ運ぶ適時打を放ち、同点に追いつく。さらに、相手の打球処理がもたついている間に古長は二塁へ進み、塁上でガッツポーズを見せた。その後も四球で1死一、二塁と好機は続いたが、あと一本が出ず逆転とはならない。

6回も山本は得点圏に走者を進めない安定した投球を見せる。その裏、先頭の村上心優(文2)が右前安打で出塁し、盗塁を決めて無死二塁とするも、ここでも後が続かず得点には結びつかない。
最終回も山本がマウンドに上がり、危なげない投球で三者凡退に抑えた。サヨナラ勝利を狙う関大は、2死から死球と荒木咲音(人3)の右前安打で一、二塁とするも、得点とはならず。試合はタイブレークへともつれ込んだ。
無死二塁から始まるタイブレーク。続投した山本は犠打で走者を進められると、スクイズで1点を失いリードを許す。攻撃では先頭から積極的に仕掛け、なんとか流れを引き寄せたい関大。村上の内野ゴロの間に二塁走者を三塁へ進めると、続く打者は三振に倒れ2死三塁に。後がない場面で打席に入ったのは園部。勝負強さを発揮し、左前適時打を放ち同点に追いつく。その後、ベンチも一体となって盛り上がりを見せたが、逆転には至らず試合は9回へと突入した。

継投でマウンドに上がった石井暖(安全2)は、ストライク先行の投球で先頭打者から空振り三振を奪い、流れを引き寄せる。犠打で2死三塁とされると、その後四球を与え走者は一、三塁に。ここで内野陣がマウンドに集まり、間を取って意思統一。落ち着きを取り戻した石井暖は、最後は二ゴロに打ち取りこの回をしのいだ。
迎えた攻撃では、松本がきっちりと犠打を決めて1死三塁と好機を広げる。続く打席に送られたのは代打・上田主将。何としても走者を返したい場面で、食らいつくようにバットを出した打球は三塁へ転がる。その間に3塁走者・園部が本塁へ生還。劇的なサヨナラ勝利を飾った。歓喜の瞬間、ベンチから選手たちが一斉に飛び出し、上田主将は山本と抱き合って喜びを分かち合う。その目には、涙が見えた。

チーム全員で目指してきた「リーグ全勝優勝・1部昇格」。試合に出場した選手はもちろん、ベンチメンバー、監督、コーチを含めた全員が一丸となり、勝負どころで力を発揮しつかみ取った結果だった。次なる目標はインカレ初戦突破。その舞台に立つためには、まずはインカレ近畿予選を勝ち抜かなければならない。歓喜の余韻を力に変え、関大ソフトボール部の挑戦は、さらなる高みへと続いていく。【文/写真:首藤里咲】

▼上田主将
「(最後の打席に立ったときの心境)私自身このリーグ戦で個人的にすごく悔しい思いもあったんですけど、最後の打席で監督に立たせていただいてチームメートも背中を押してくれた。チームメートの声も聞こえてきて、みんなの力のおかげで打つことができた打席かなと思います。( リーグ全勝優勝を決めた瞬間を振り返って)率直にすごくうれしかったです。目標を成し遂げられて嬉しかったという気持ちと、この5戦を通して苦しい試合展開も多かったですけど、スタメンで出ているメンバーの力もそうですし、途中出場のメンバーの活躍であったり、ベンチで一緒にチームのために声を出してくれている部員、選手のために一生懸命頑張ってくれたマネージャー、本当にみんなの力を合わせて勝てた全勝優勝と結果だと思うので、本当にうれしく思います。主将として部員みんなにありがとうという気持ちが大きいです。(試合前に話したこと)まず1部昇格というところは前の試合で決まっていたんですけど、私たちの目標は全勝優勝で1部昇格するというところだったので、最後の試合をこのチームで戦える最後のリーグ戦というのもあったので、勝ち切って全員で笑顔で終わろうということはずっと話していました。(先制点を許した後にチームで話したこと)1点を取られて流れも悪かったんですけど、そこは取られた分しっかり自分たちも全員で取り返そうと、ピッチャーもしっかり踏ん張ってくれてたんで、そこはもう全員でカバーしてなんとしても点をを取り返そうと話しました。(リーグ全体を振り返って)関大は今まで2部に落ちてしまってから停滞していたので、ここで上がらないとずっと停滞してしまうなと思っていました。その中で、なんとしてでも1部へ上がりたいという気持ちがあって、そのためには一戦一戦がすごく大事になってきて。全勝優勝して 1部に上がるという目標で、チームの勢いも上がっているところだったので、一戦必勝でできた試合だったかなと思います。どの試合も楽に勝てたところはなかったので、リーグ全体を通して本当に一戦必勝で試合に対して全員で挑めたのが良かったかなと思います。(ターニングポイントになった試合は)前回の同大戦がすごくターニングポイントになったかなと思います。やっぱり相手の同大も全勝で上がってきていて、直接対決でどちらが勝つかで1部に上がれるかが決まる試合だったので、この試合がターニングポイントだったかなと思います。(チームとして良かったこと)全員で勝ったっていうところの方が大きくて、私が主将としてやりたかったチームというのが、試合に出ているメンバーだけが戦うチームじゃなくて、一人一人の個性や強みを生かしたチーム。その中で勝ちたかったので、このリーグ戦を通しては、そういった個々の選手がチームのために自分の強みを生かして頑張ろうとしてくれていたので、そこがすごく良かったかなと思います。(これからのチームとしての目標は)私たちの最終目標は、インカレに出場して一勝するという今までに成し遂げていない目標を達成すること。まずは明後日に控えているインカレ近畿予選にしっかり勝ち切ってインカレ出場を決めて、そこからインカレ一勝に向けて頑張っていきたいなと思います」
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