◇第59回関西学生個人選手権大会◇4月29日◇兵庫県立総合体育館
[男子組手競技-60㌔級]
西岡 4回戦進出
石井 4回戦進出
古俣 4回戦進出
福田 2回戦進出
[男子組手競技-67㌔級]
小林 2回戦進出
岸本 2回戦進出
[男子組手競技-75㌔級]
広沢 優勝
巴 4回戦進出
前野 4回戦進出
[男子組手競技-84㌔級]
西川 2回戦進出
[男子組手競技+84kg㌔級]
池田 3位
[女子組手競技-50kg]
小西 準優勝
中川 2回戦進出
[女子組手競技 -55kg]
村山 4回戦進出
水野 3回戦進出
[男子形競技]
土橋 準優勝
大城戸 3位
石田 ROUND2進出
[女子形競技]
古瀬 準優勝
松宮 3位決定戦進出
高嶋 ROUND2進出
関西学生個人選手権大会(関西個人)に、1年生を含む21人が出場。広沢暖我主将(はるが=人4)が優勝、小西永遠(文2)、土橋輝太郎(社4)、古瀬智菜(社3)の3名が準優勝を果たした。
大会最初に始まったのは、女子組手競技-50㌔級。中川あや(経4)、小西の2名が出場した。一回戦に現れた中川は、試合開始わずか8秒で1点を獲得。その後、連続で上段蹴り、中段蹴りを決め相手を大きく突き放す。17秒という圧倒的なスピードで、初戦を突破した。二回戦ではお見合い状態が続き、互いに得点は0点。判定により2-3で中川が敗北となってしまう。大学最後の関西個人で、涙をのんだ。小西は二回戦から登場。二回戦では着実に点数を伸ばしていき、3-0で勝利する。三回戦では連続で上段蹴りを繰り出し、7-0で勝利を収めた。準決勝では、互いに攻撃の様子をうかがいながら時間が過ぎる。残り時間が少なくなり小西が猛攻を始めると、相手が場外に出て反則に。これにより、小西が決勝進出を決めた。決勝でも緊迫した試合展開となるが、積極的に蹴りや突きを連発する。しかし得点にはつながらず、勝敗は判定に委ねられた。副審による判定でも決着はつかず、主審の判定で2-3に。目標としていた優勝は叶わなかったものの、全日出場を決め表彰式では晴れやかな表情を見せた。

女子組手競技-55㌔級には、水野咲綺(経2)と村山鈴音(情2)が出場。水野は一回戦で点を取り合う戦いに。2-2の同点だったが、先制点を奪っていたため水野が白星を挙げた。二回戦では、開始1分で3点差をつけられてしまう。残り30秒で1点を返したが、三回戦進出とはならなかった。村山は二回戦から出場。上段突きで先制点を取ったが、残り1分で同点に追いつかれる。それでも、再び上段突きで得点し三回戦へ進んだ。三回戦でも確実に勝利を挙げ、四回戦へ。鋭い突きを見せるも得点とはならず、敗北となった。
男子組手競技-60㌔級には、4名がエントリー。全員が一回戦を難なく突破する。二回戦に出場した福田諒(人2)は、なかなか得点を決められないまま勝敗は審判に委ねられる。1-3の判定で、二回戦敗退となった。古俣登也(ビジ1)は、二回戦で残り1分から怒涛の攻撃を見せ、順調に駒を進める。三回戦では上段蹴りで一気に得点を獲得し、6-0と余裕の勝利を飾った。しかし、四回戦では相手に主導権を握られてしまう。上段突きと上段蹴りで差をつけられ、四回戦敗退となった。西岡昊駕(安全3)は、開始25秒で先制点を奪う。その後相手に1点を返されながらも、流れを渡すことなく2-1で勝利した。三回戦では残り3秒で同点に追いつかれるも、最後に突きで1点を追加し、見事逃げ切った。四回戦は相手に主導権を握られる、苦しい展開に。攻めの姿勢を崩すことなく粘ったものの、0-6で黒星を喫する。石井羚矢(情1)は、俊敏な蹴りで相手を翻弄(ほんろう)。三回戦まで相手に得点を許すことなくストレート勝利を飾った。しかし、四回戦では一気に広げられた差を埋めることができず、敗北となった。

続いて行われたのは、男子組手競技-67㌔級。小林浬(人1)、岸本日向(商2)の2名が出場した。岸本は開始早々中段蹴りを決める。勢いそのままに一本を取り、6-0で勝利した。二回戦では、残り11秒で相手に1点を許してしまう。最後まで上段をねらい圧をかけたが、惜しくも点数につながらず二回戦敗退となった。一回戦に登場した小林は攻めの姿勢を貫き、残り37秒で1点を獲得。そのまま逃げ切り、二回戦へ駒を進めた。二回戦でも蹴りや突きを連発するが、残り6秒で相手に差を広げられる。大学生になって初の試合は二回戦敗退となり、悔しさをにじませた。
男子組手競技-84㌔級には、西川遥輝(法2)が出場。開始50秒で中段突きで得点すると、流れをつかむ。残り35秒で中段蹴りを繰り出し、相手を突き放した。二回戦では互いに一歩も譲らぬ展開に。相手に先制点を許しながらも、中段蹴りで同点に追いつく。しかし、直後に1点を追加されてしまい、試合はそのまま終了。拮抗(きっこう)した戦いを見せただけに、悔しい結果となった。
昨年優勝した池田剛基(人3)が、男子組手競技+84㌔級の準決勝に登場。相手が素早い動きを見せるも、池田は冷静にかわしていく。しかし、残り1分を切ったところで相手に1点を献上。その後相手を追い込んだが、惜しくも敗北。連覇を達成することはできなかった。
男子組手競技の最後に行われたのは、-75㌔級。巴波矢斗(情2)、前野魁琉(人2)、広沢主将がエントリーした。巴は粘り強さを武器に、残りわずかな時間で得点を決める。四回戦でも中段突きや、残り3秒での鋭い突きで相手を追い込んだが、惜しくも敗れてしまった。前野は先制点を決めたことにより三回戦へ進出すると、相手の隙を狙った攻撃が光り4-0で勝利を挙げる。四回戦でも積極的に攻めたが、2-4で敗北し、準決勝への進出はできなかった。広沢主将は、「初戦に全部懸けていた」と試合前から集中力を高める。強敵相手に先制点を奪うと、リードを保ったまま後半へ。相手が差を縮めてきても冷静に対処し、3-2で駒を進めた。三、四回戦では圧倒的な実力を見せつける。上段突きで得点を伸ばし、大差での勝利を重ねた。準決勝では序盤に上段突きで得点。残り20秒で猛攻を受けるも、追随を許さない。確かな力を発揮し、決勝進出を決めた。観客の視線が集まる決勝に現れた広沢主将は、チームメートからの熱い声援を背に競技場へ。決勝でも自分のプレーを崩すことなく、着実に中段突きを決めていく。4-1で試合は終了し、連覇を達成した広沢は雄叫びを上げた。

女子形競技には、古瀬、松宮千夏海(法3)、高嶋弥世(情3)の3名が出場。ROUND1を危なげなく突破した3名は、ROUND2へ。高嶋はを演武。凛とした表情で、迫力ある演武を披露した。松宮は21.9点を出し、3位決定戦へ。緩急のある演武で観客を魅了した。古瀬はスーパーリンペイで22.6点を獲得。グループ1位で決勝進出を決めた。決勝ではを演武。美しい足さばきを見せ、27.1点をマークした。わずかに相手に及ばなかったものの、準優勝を果たした。

男子形競技には、ラストイヤーを迎えた3人が出場。磨きあげた技術を持つ3人は、ROUND1を突破する。ROUND2はハイレベルな戦いに。GROUP Aの4人のうち、土橋を含む3人が22.3点をマーク。石田元気(文4)も洗練された演武を行ったが、ROUND2敗退となった。22.4点という高得点で3位決定戦に進出した大城戸太陽(法4)は、アーナンを演武。迫力と素早さを兼ね備えた演武で、見事3位となった。土橋は、1年時以来の優勝を目指し決勝へ。集中力を研ぎ澄まし、チャタンヤラ・クーサンクーを演武した。キレのある動きで会場の視線を集め、演武後には大きな拍手が沸き起こる。0.5点差で優勝とはならなかったが、3年連続の準優勝を果たした。

それぞれが鍛錬の成果を発揮し、好成績を収めた今大会。各々の技術だけでなく、個人戦でありながらも仲間に声援をかけ合うチームワークの良さが光った。今後の団体戦や個人戦に向けて、さらに力を伸ばす空手道部に注目だ。【文:川元咲季/写真:松浦翼、川元咲季】
▼広沢主将
「(優勝した率直な感想)この日のためにずっとやってきたので、うれしかったです。(どのような気持ちで試合に臨んだか)試合前日までは、昨年度のチャンピオンだからこそ負けられないという気持ちがありました。でも、会場に入ってみんなの試合を見る中で、自分が試合する時には、関大のキャプテンとして負けられないなという、また別の負けられない気持ちがあって。キャプテンとしてしっかり頑張りたいという気持ちがありました。(一番印象的な試合)初戦の相手は何回も負けてきた相手だったので、そこに全部懸けていました。その中でも3点目のワンツーは、ずっと練習でやってきたことなので取れて良かったです。(期待している1年生)正直いいポテンシャルを持っている子ばかりなので。でも今までの付き合いやかわいがっている後輩というのもあって、今日出ていた石井には頑張ってほしいと思います。(西日本団体に向けて)応援はみんなが欠かさずにやっていて、チームワークがあると思います。個は十分に強い選手がそろってるからこそ、チームワークを大事に、チームワークで勝てるように頑張れたらなと思います」
▼土橋
「(準優勝の率直な感想)1年時に優勝できて、そこから2年間準優勝が続いて悔しい思いしてきたので、ラストイヤーで絶対優勝しようという気持ちでした。だから、正直うれしいというよりは悔しい思いが強いです。(決勝での演武の手ごたえ)試合当日独特の緊張感と疲れもあって、100%出し切ったとは言えなくて。相手の形を見ながらどうかなと見ていました。(ラストイヤーで強化したいところ)個人的には、技の精度だけではなく、身体能力ももっと上げていきたいと思っています。同時に、チームとして全員で強くなれるような環境を強化していけたらと思っています」
▼古瀬
「(率直な感想)優勝を目指していたので、悔しい気持ちがあります。自分の思い通りにいかなくて、課題も見つかったので、次の試合に向けて改善していきたいです。(大会に向けての準備)形の採点が大きく変わったので、呼吸を抑えることや道着の音を立てないことなど、適応するための練習をしてきました。(今日の良かった点)ルール変更に適応した演武ができたので良かったです。また、自分の中でゆっくりの動作の時の重心を意識してたので、そこも良かったと思います。(今後の目標)今回は通過点で、今後、西日本と全日本で優勝できるようにしたいです」
▼小西
「(率直な感想)やっとここまで来たという感じです。いつもあと1歩のところで負けちゃったんですけど、いつもよりかは良い成績を残したので。あと全日が決まったので、そこは 一安心です。(昨年より成績を伸ばした)いつも夜練の時に残ってあや先輩(中川)と一緒に練習しているんですけど、試合前にそのことを思い出して自信をつけているというか。1年間やってきて良かったなと思います。(今大会に向けて)目標の1位叶わなかったんですけど、気持ち的にはすごくいい感じに臨めてました。試合前はすごく楽しみで、自分が楽しんで試合できたのですごくよかったと思います。いくら練習をしていても、当日に気持ちの面がダメだったら結果は出ないと思っているので、今回はメンタルもしっかり意識してできたと思います。(印象的な試合は)準決勝です。相手がジャパンにも入っているくらい強い選手なので、そこが山場だと感じていました。監督やコーチともその人に見立てて練習をやってきたので。その人の対策をずっとしてたからこそ今日は対策通りいって、自分の中ではすごいいい試合だったと思います。(今大会を通じて得た課題点は)決勝戦ではもう少し自分から積極的に仕掛けて攻められていたら、得点が入ってたのかなと考えてしまいます。気持ちの面でもあると思うんですけど、もう臆せず自分から仕掛けて行けたら良かったなと思いました。 (今後に向けて)西日本団体では心強い仲間が3人いるので、その人たちとしっかり優勝して、次の試合につなげれるように頑張りたいと思います」
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