気がつけば私も大学3年生。世はまさに大就活時代である。あんなに髪が明るかった友達も、すっかり黒髪がなじんでしまった。
就活を進める中で、自分の好きな部分を見つけることができた。面接で度々聞かれる「あなたの長所はどこですか」という質問。私はこの質問に自信を持って答えることができる長所を持っている。私の長所はずばり「人の魅力を見つけることが好きなこと」だ。他の人の嫌なところより良い所・好きな所が目につく。普段から1つの物事を様々な角度から見るように気をつけているが、それは関大スポーツ編集局(カンスポ)の活動でも同じだった。
2年生からの途中入部という形で始まった学生記者としての生活。最初は分からない事が多く、戸惑うことばかり。1年経験が多い同期にどうにかして追いつこうと必死だった。学業面との両立方法を探りながら、何とか集団に溶け込む方法を探していたらいつの間にか最終学年に。取材・編集共にとても満足とは言えない実力のまま、下級生へとスキルを伝える側へと移り変わってしまった。

何とかして部活に貢献したい一心で、自分の役割を探すのにとても苦労した。毎週のように試合会場に出向き、時には全国中を飛び回りKAISERSの姿をカメラに収める。部内の立場や役割に頭を悩ませながら活動する私にとって、目標に向かってひたむきに努力する選手たちの姿は何よりの励ましだった。

苦しい活動だったが、取材を通していろいろな人の魅力を見つけることができた。おのおのが自分の役割を考え行動し、チームに貢献しようとひたむきに努力する姿。行動は違えど、「勝ちたい」という思いは同じであることを実感する。ベンチから外れ、悔しい気持ちを抑えて全力で声を出す部員、部員のけがにいち早く駆けつける学生トレーナー、選手たちを一番近くから見守り続けるマネージャー。そして、その活躍を世界に届けようと奔走する我々カンスポ。数え切れない人々の「勝ちたい」という思いが選手の背中を押していた事実を、ファインダー越しにたくさん感じた。

もちろんカンスポ部内のみんなについてもたくさんの魅力を発見した。編集技術や取材の効率化など技能面で優れた力を発揮する人、チームの和を保つために欠かせない人。挙げるとキリが無いほど魅力的な仲間たちだ。同じ志を持つ仲間として活動できたことを本当に誇りに思う。

1つ1つの取材に対して入念な計画を立て、全国各地を飛び回ってKAISERSを追いかけた2年間。私が世界に発信したKAISERSの魅力はどれほどの人に届いただろうか。学生記者として今までとは違う角度でスポーツの素晴らしさを感じた経験を糧に、さらなる歩みを進めたいと思う。【井原郷志】
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