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白岩、鈴木な、全日本を笑顔で滑り切る

白岩、鈴木な、全日本を笑顔で滑り切る

◇第92回全日本フィギュアスケート選手権大会4日目◇12月24日◇於・ビッグハット◇

[女子FS]
20位 鈴木な 99.67
22位 白岩 95.21

[女子最終結果]
20位 鈴木な 155.67
22位 白岩 148.63

大会最終日には、女子フリースケーティング(FS)が行われた。関大からは、22日に、ショートプログラム(SP)から予選通過した白岩優奈(文3)と、鈴木なつ(人2)が出場。ともに第1グループで演技した。

3番目に登場した白岩は、『The Mission』を披露。フルートの優しい音色と歌声が響き渡る中、最初の3回転ルッツを着氷させる。続けて、勢いよく助走をつけ、ダブルアクセル+3回転トーループのコンビネーションを成功させた。その後も、少し回転不足となったが、3回転トーループ、3回転サルコーを着氷。レベル4のスピンを決めた。穏やかな曲調の中盤には、しなやかな滑りでステップシークエンスを披露。続くジャンプは、立て続けに転倒や回転不足となってしまう。それでも、終盤のコレオシークエンスでは、美しいイナバウアーを織り交ぜ、リンクをいっぱいまで使った滑りを見せた。最後はスピンを2つ決め、笑顔で演技を終えた。今シーズンから復帰の白岩。なかなか3回転+3回転のコンビネーションジャンプが戻って来ないなど、思うように復帰が進まない感覚もあった。しかし、激戦の西日本の門をくぐり抜け、2年ぶりの全日本で2曲を披露。「とにかく楽しんで滑れた」と、その楽しさが観客に伝わるほどの笑顔で滑り切った。

△白岩

6番目に登場した鈴木な。ストーリー性の強い『The Phantomo of the Opera』を演技した。冒頭から高さのある3回転トーループをきれいに決める。続く3回転ループは回転が抜けるも、直後のダブルアクセルをクリーンに着氷させた。力強い前半のパートでは、スピード感たっぷりのスケーティングを披露。レベル4のスピンを決めると、穏やかな曲調に。そして、コンビネーションジャンプを2本着氷させた。終盤のコレオシークエンスや、ステップシークエンスでは、壮大に盛り上がる曲に合わせ、細かなステップを全身で滑る。さらに、安定したY字スパイラルや、イナバウアーで観客を魅了。この日披露したスピンとステップは、全てレベル4を獲得した。「ジャンプのミスがあり少し悔しいが、滑りたかったオペラ座のプログラムをしっかり味わえた。すごく楽しませてもらった」。昨年は全日本への出場を逃し、大舞台での披露がかなわなかったお気に入りのプログラム。それを今年は、大勢の観客の前で滑り切り、得点発表時にはうなずく仕草を見せた。

△鈴木な

「楽しかった」と、鈴木な、白岩ともに笑顔でインタビューに応じた。今シーズンは、年明けにインカレが開幕。タフなスケジュールの中で、さらに演技に磨きをかける。【文/写真:松尾有咲】

▼白岩
「(今日の演技を振り返って)けがなく痛みも感じることなく滑り終えることができて、とにかくほっとしています。今大会に向けては、FSに進みたい、2曲滑り終えたいと思って、SPを重点的に練習してきたので、FSは勝つためのというか、点を取るための練習がなかなかできてなかったというか、優先順位が低くなってしまっていたかなと思います。それでも、アクセル+トーループを決めることができたので、良かったとは言えないんですけど、それなりに頑張ったんじゃないかなと思います。(先生からはどんな言葉をもらったか)アクセル+トーループがきれいに決まったね、楽しそうに滑っていたねと言っていただきました。(衣装について)全て衣装屋さんにお任せしていて、この衣装を選んだのは私なんですけど、モリコーネの、『映画が恋した音楽家』という映画で、壮大なプログラムに隠された、モリコーネ自身の悩みや葛藤というのに惹かれて『The Mission』にしようと決めました。そういうのも含めて、衣装屋さんが考えてデザインしてくださいました。『The Mission』から感じられる壮大できれいなイメージだけでなく、困難な出来事や葛藤、そこから未来に歩んでいく希望や光というのも一緒にデザインしていただきました。(演技後はどんな気持ちだったか)今までの近畿や西日本では終わった後、自分のできなささ、自分に対して悲観的な思いがかなりあったのかなと思うんですけど、今大会ではとにかく2曲滑り終えられたということと、とにかく楽しんで滑れたというのが大きかったです。ミスはありましたけど、とりあえずけがなく。前回はけががあって、結構しんどい大会だったの思うので、今回は試合を楽しめたというのが大きかったと思います。(今年の振り返りと来年に向けて)今年は私生活とスケートの両立というのを目指して一生懸命頑張ってきました。なかなか3回転+3回転のコンビネーションが戻ってこなかったり、思うように復帰がうまくいけてないのかなと思うんですけど、それでもこうやって大きな大会で滑ることができたので、今シーズンはとりあえずこの結果でいいかなと。まだインカレと国体があるので、そこでは、今日の内容よりもいい内容で終えられるようにもう少し努力しようかなと思いますし、来シーズンは1回考えて、続けるならしっかり目標をどこに置くのかということを意識してやらなければいけないなと思います」

▼鈴木な
「(今日の演技を振り返って)ジャンプのミスがあったのが少し悔しいんですけど、滑りたかったオペラ座のプログラムをしっかり味わえたので、すごく楽しませてもらったなと思います。(プログラムのストーリーについて)最初はファントムの、心を閉ざしちゃってるパートで、強いファントムをイメージしています。途中スピンのところから柔らかく変わるんですけど、そこからはクリスティーヌのパートで繊細な感じになっています。最後は全体のフィナーレというか、ハッピーエンドと言っていいのか分からないんですけど、壮大なステップで真実の愛を表現しています。最初、私はどちらかというと柔らかいパートが得意って訳ではないんですけど、多くやってきました。なので、最初のファントムの強いところはなかなか最初は難しかったんですけど、安藤美姫先生に振りのレッスンをしていただいて、強く強くというのを意識して。パートがガラッと変わるので、そこで緩急をつけられるように練習してきました。(衣装について)これは衣装さんにお任せして作ってもらったんですけど、曲の舞台が洞窟で。中央に赤い、宝石がついてるんですけど、これは洞窟の中で見つけた真実の愛を示していて、とても深い意味のある衣装です。(大学はなぜ関大を選んだか)山梨から移ろうかなと思って、日本全国の大学を見ていました。練習環境であったり、自分が勉強したいスポーツの分野もある大学だったので選びました。関大はすごく練習環境もいいです。(練習してみて)周りの方々がすごく温かくて、それこそ優奈ちゃん(白岩)もそうですし、大学の部員たちとか先輩方とか、本田武史先生もSCクラブの先生とか、みなさんすごく良くしてくださっていますし、練習環境もすごくありがたいなと思っています。(得点が発表された時、うなずいていたが)演技の内容的に、点数の検討がつかなかったというか、予想ができない感じではあったので。やっぱりミスが目立ってしまった演技だったので、それを思ったら結構点数を出してもらえたのかなと思って、受け止めるような感じでいました。(今年1年を振り返って)優奈ちゃんとか莉子ちゃん(滝野)の復帰が、自分の中では結構大きくて。練習している中で先輩たちを見て学べる部分があったりとか、声をかけ合いながら練習できたということがすごく、楽しく毎日過ごせています。美姫先生に本格的についてもらうようになったというのもそうですし、周りの皆さんに助けてもらった1年かなと思います」

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