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木科、片伊勢がフリー進出

木科、片伊勢がフリー進出

◇第92回全日本フィギュアスケート選手権大会1日目◇12月21日◇於・ビッグハット◇

[男子SP]
18位 片伊勢 70.41
22位 木科 64.52

長野県にて、全日本選手権大会(全日本)が開幕。初日は男子ショートプログラム(SP)が行われた。30名がフリースケーティング(FS)出場をかけ、迫真の演技を披露。関大からは、木科雄登(安全4)、片伊勢武アミン(法2)の2名が出場し、見事FS進出を決めた。

第2グループ(G)最後に木科が登場。太鼓の音に合わせポーズを決め、勢いよく滑り出す。そして、冒頭のトリプルアクセルをうまく着氷させた。「思わず声が出てしまった」と、ここから勢いに乗る。続けて、3回転フリップを着氷。スピンはレベル4を獲得した。得点が高くなる後半には、3回転ループ+3回転トーループを降り立った。終盤は、よりアップテンポな曲調に。会場から手拍子が巻き起こる中、全身を使ったダイナミックなステップを披露。そして、最後は軸のぶれないスピンを決める。大きなミスなく滑り切り、演技後には小さくガッツポーズを見せた。一昨年はけがでコンディション不良。昨年は万全の状態で調子が上がっていたにも関わらず、FS進出はかなわなかった。しかし、苦しい時間を乗り越え、今年は見事FS進出を果たした。

△木科

片伊勢は、実力者が集う最終Gに登場した。他の選手には、五輪メダリスト・宇野(トヨタ自動車)や鍵山(オリエンタルバイオ/中京大)の姿も。しかし、「後半グループに滑られるだけで貴重な経験になると思った。何も気にせずに臨めた」と、落ち着いて演技に入る。悲しげな音の中ゆったりと滑り出すと、最初に幅のあるトリプルアクセルを成功させた。続く3回転ルッツ+3回転トーループもきれいに着氷させる。ガラリと曲調が変わってからは、スピード感のある滑りを披露。しかし、最後のジャンプは惜しくも着氷後に転倒してしまった。それでも、その後はリンクを大きく使い、迫力のあるステップを見せた。最後は軸のぶれない回転の速いスピンでフィニッシュを迎える。スピンとステップは全てレベル4を獲得。転倒があったものの、それ以外の要素全てを成功させた。まとまりのある演技を披露し、全体の18位でFS進出を決める。

△片伊勢

男子のFSは2日後、23日16時35分スタートだ。木科は第1G、片伊勢は第2Gに出場する。大勢の観客の前で、それぞれが魅力を存分に発揮する。【文/写真:松尾有咲】

▼木科
「(今日の演技を終えて)Qマーク(予選通過者につくマーク)がついてほっとしています。今日の6分間練習はジャンプのミスがほぼなくて、全部クリーンで、逆に怖いなと思っていました。その中でのSPで、めちゃくちゃ緊張しましたし、今までスケートしてきた中で一番緊張したと思います。ミスはあったんですけど、最後まで諦めずに滑った結果がFSに進めることになったので、自分を褒めたいと思います。(緊張はどこからきていたか)2年前の埼玉の全日本は直前にけがをして骨が折れた中で滑って、そこでのSP落ちは自分でも分かって試合に出ていたんですけど、昨年の大阪での全日本は上を目指している中でのSP落ち。直前まで調子が良かったですし、その中でもSP落ちというのが自分の中で人生の中でも一番辛い思いだったので、今回のSPはその気持ちもあってすごく緊張しました。(どんな涙か)ほっとしたというのが一番です。あと、去年のことを今少し話したので。この1年本当に辛かったです。FSで全力を出すので、この1年間の気持ちを出したいです。(大学最後の全日本だが、初日を終えて)アクセルも練習ほど良くはなかったですけど立てました。そこで声が出てしまって、その後も落ち着いて落ち着いてって自分に言い聞かせていました。僅差だったと思うんですけどQマークがついたのは、最後まで諦めずにやった結果だと思うので、今日のSPに悔いはないです。(1年間主将を務めて)1つの組織のトップというところで、責任もありますし、一般部員で大学からスケートを始めた人もいる中で、スケート技術や人間性も指導してきたつもりではあるので、良い経験になったと思います。(FSに向けて意気込み)気持ちを込めて、笑顔で終われるように最後まで頑張ります」

▼片伊勢
「(最終Gでの滑走)後半グループに滑られるだけで貴重な経験になるなと思っていたので、何番でもいいなと思っていたんですけど、たまたま最終グループに入ったんですけど、何も気にせずに臨めたかなと思います。(振り返って)自分の良くないところが出てしまって悔しいなというのが一番です。(3本目のフリップについて)普段あまりああいうミスはしないので、自分でも何でかなと思っているんですけど、練習と試合がやっぱり違うなと思ったので、実力不足と練習不足かなと思いました。(FSのテーマについて)今日とは印象が変わって、自然や大地のエネルギーをテーマにしたプログラムなので、雄大さや繊細さを見ている方に届けられたらなと思います。(今までの全日本と違っていたところ)あまり全日本だからとか周りの選手がとかは気にしないようにしていました。練習から自分ができることを自分なりに少しずつやっていくということを意識してできたので、あまり他の試合と大きくは違わなかったかなと思います。(今大会を通してつかみたいこと)結果とか順位じゃなくて、自分が頑張ってきたことをきちんとFSの演技でも出して、そこからその先や結果のことを考えたらいいと思うので、FSでは魅力を出せるような試合になったらいいなと思います。(去年と気持ちは違ったか)あまり違わなかったかもしれないです。いつも通り準備はできたかなと思います。緊張はあまりしなかったですけど、本番でジャンプをそろえてベストを出すことは難しいなと感じました。(全日本に向けての練習について)先生と練習メニューを毎日決めて、その課題を達成できるように1日ずつやってくることができたので、やれることはやったかなと思います」

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