◇第70回関西学生リーグ戦プレーオフ◇対同大◇10月28日◇尼崎スポーツの森◇
[第1P]関大1―1同大
[第2P]関大2―0同大
[第3P]関大2―1同大
[試合終了]〇関大5―2同大
リーグもいよいよ終盤戦に突入し、土日2連戦を迎える。この日は同大との一戦。予選リーグでは7―0の快勝を収めた相手だ。
神山太一(人3)のフェースオフで試合開始。ここでパックを手にするも、アイシングとなりディフェンディングゾーンでのフェースオフとなる。いきなりのピンチを迎えたが、FW髙秀稜(社3)が壁を使ったロングパスを放ち、事なきを得た。試合が動いたのは第1ピリオド(P)開始2分。FW中植圭太(経4)とDF久田晴貴(社2)が近距離からシュートを打ち込むが、相手選手が固まって作った大きな壁に阻まれる。FW神山がゴールポスト裏から回り込み、正面にいたFW嶋野瑛心主将(文4)にパス。FW嶋野主将がうまくタイミングを合わせスティックを振り抜き、先制点を手にした。しかし7分、この日初めてキルプレー(数的不利な状況)となると、その後の自陣ゴール前でのフェースオフからゴールを許してしまう。試合は振り出しに戻り、追加点は入らないまま第1Pが終了。
第2Pは序盤から苦しい展開となる。立て続けに2度の反則で2人を失い、30秒間4人でのプレーを強いられた。ここで光ったのがGK常川渉稀(しょうま=人2)のセーブ。幾度となく放たれる相手のシュートをグローブに収めたり、スティックではじいたりして鉄壁の守りを見せる。FW黒須誠眞(情3)も足で相手のパスを止め、この時間を乗り切った。その後、関大から2本のゴールが生まれる。8分、FW嶋野主将がこの日2本目のゴール。18分にはシュート後、相手GKの背後で停止したパックをFW髙秀が冷静に押し込みリードを広げた。
第3Pはディフェンスの時間が続く。その中でもバックチェックでパックを奪い、敵陣へ一気に駆け上がり細かくパス回し。相手を翻弄(ほんろう)すると、FW高橋柊伍(人1)のパスを受けたFW山根早加(社3)がゴールを決めた。6分には1点を失ったが、それ以上の失点は許さず。残り2分にはFW神山がダメ押しの追加点を挙げ、試合終了となった。
苦しい時間をチーム一丸で乗り越え、2年連続の全勝優勝へ王手をかけた。翌日の関学大戦も関大のプレーを貫き通し、今年も関西王者の称号を手に入れる。【文/写真:島田采奈】
▽FW嶋野主将
「(きょうの試合を振り返って)PKが多く苦しい展開が続く中で、結果として得点できたのは良かった。反則が多いのは自分たちのチームの課題なので、改善しないといけない。(前回の立命大戦では先制を許してしまったが、きょうは先制できた)結局追いつかれて、同点で第2Pに入ってしまった。自分たちはだいたい勝っている状態で次のPへ行くので、いつもとは違う緊張感やプレッシャーがあった。スリルがあって楽しかったかもしれない(笑)(あすのリーグ最終戦への意気込み)形や流れうんぬんより、勝つという結果にフォーカスして、全勝で優勝したい」
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