◇第62回西日本学生選手権大会◇8月11日◇対中京大◇於・スカイホール豊田
[前半]関大18-20中京大
[後半]関大16-18中京大
[試合終了]関大34-38中京大
1試合でレッドカードが両チームに出る激闘だった。2勝1分けで決勝トーナメントに進出した関大。初戦は中京大と対戦した。前半から熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられる。立ち上がりは上々で、一時12-7と、5点リードを広げた。しかし、中盤には味方の2分間退場も重なり、逆転を許す。前半ラストは関大の攻撃で、松本大昌主将(文4)が7㍍スローを決め、18-20で後半につないだ。何とか追い上げたい後半だったが、試合は拮抗する。相手の堅いディフェンスに対し、攻撃の最後はシュートまでつなげた。しかし、無得点の間に相手は着実に得点し、なかなか点差が縮まらない。じりじりと点差が開いていったが、最後まで諦めずに意地を見せる。前半同様、最後は松本主将が7㍍スローを決めた。しかし、結果は34-38で、ベスト4とはならなかった。
関大の攻撃から試合はスタ-ト。しかし、先制点は相手が獲得。その直後から、松本主将が連続得点、羽渕晴一朗(情3)が相手ディフェンスをもろともしない豪快なシュートを決めた。さらに、相手がファールで2分間退場、そして関大は7㍍スローを獲得する。このチャンスで、松本主将がフェイントをはさみながらフリースローを決め、直後の攻撃でも得点。5-2と好調な立ち上がりを見せた。
試合が進むにつれ、激しい攻防戦が繰り広げられた。8分を過ぎたあたりでは、両者コートプレーヤーが1人少ない状況に。その間に関大は、山田凌裕(経4)の7㍍スロー、白井祐登(人3)、松本主将のシュートで4連続得点。4点リードとなった段階で、相手はタイムアウトをはさんだ。
しかし、タイムアウト明けから試合は動き出す。相手GKの好セーブや、味方の2分間退場が響く。シュートが決まらない間に相手が追い上げ、8連続得点。途中でタイムアウトをはさんだが相手の勢いは止まらず、関大は一時4点を追いかける展開に。何とか終盤に立て直し、右サイドの有本晃人(法4)や、福島悠大(文3)のシュートでくらいつく。そして、2点ビハインドで試合を折り返した。
後半は、さらに激しい攻防戦が繰り広げられた。関大は堅いディフェンスを見せ、相手のルーズボールからチャンスをつかむと、有本が得点。さらに直後の7㍍スローも決めた。しかし、相手も着実に点を重ね点差は縮まらない。羽渕がポストシュートで得点。しかし、直後に2分間退場になってしまい、7㍍スローも与えてしまう。これ以上、点差を開けたくない場面だったが、GK田中星矢(人2)がナイスセーブ。ピンチを救った。そして、続く攻撃で有本がサイドシュートを決め、22-23と1点差に迫った。しかし、相手の好守に阻まれ、無得点が続く。その間に相手はシュートを決め、再び点差が開き始めた。
中盤の攻撃ではシュートまでつなげられる機会が減り、相手に3連続得点を許す。5点ビハインドになった時点でタイムアウトをはさんだ。そして、さらに試合は熱を帯びる。これまで活躍していた山田が、守備の際にレッドカードを取られ退場する事態に。その後、上ノ原がシュートした際に、今度は相手にレッドカードが言い渡された。攻守ともに、激闘の試合展開が続いた。終盤は、上ノ原のサイドシュートや、松本主将の7㍍スローで連取。さらに、木村道人(文4)や小田航平(人2)の得点でじりじりと点差を縮める。最後は再び松本主将のフリースローや、池原大貴(社4)の速攻で連続得点を決めた。しかし、相手の背中を捉えることができないまま、試合終了の笛が鳴った。
結果は34-38、ベスト8で敗退となった。池原と羽渕を中心とした守備から、着実に得点につなげられていた試合序盤。その他にも、相手を上回る場面が要所に見られただけに、悔しさが募る。次の試合は、1ヶ月も経たない内に関西学生秋季リーグが開幕だ。西カレでの経験を糧に、さらなる飛躍を目指す。【文:松尾有咲/写真:村中望乃・松尾有咲】
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