◇第52回関西学生選手権大会4回戦◇6月25日◇J-GREEN堺◇
【前半】関大1ー1甲南大
【後半】関大1ー0甲南大
【試合終了】関大2ー1甲南大
GK山田和
DF川島、谷岡、木邨、吉本
MF堤、藤﨑、三木仁、菊地
FW百田、西村真
初戦を快勝した関大は、4回戦で2部首位の甲南大と対決した。早い段階で先制に成功するが、前半終了間際に失点を許す。1−1で迎えた後半、FW西村真祈(法4)のゴールで勝ち越しに成功。そのままリードを保ち、見事甲南大を下した。


試合開始から右サイドを起点にチャンスを作る。前半9分にはコーナーキックを獲得。MF堤奏一郎(社4)の低いボールにFW百田真登(経4)が頭で合わせ、見事相手ゴールの角に突き刺さった。開始早々先制点を獲得し、幸先のいいスタートを切る。その後も相手ゴールへと度々接近。FW西村真がプレッシャーをかけボールをカットすると、DF川島功奨(社3)へパス。DF川島が軽くあげたボールに再びFW西村真がヘディングで合わせるが、これは惜しくも相手DFに阻まれる。MF菊地孔明(人4)が左サイドを駆け上がり自らシュートを放つ場面も。


セカンドボールも保持し続け、先制後も攻撃の手を緩めない。右サイドからのコーナキックでは、FW西村真が蹴り上げたボールにMF三木仁太(政策2)が合わせゴールネットを揺らすも、ファウル判定。追加点とはならなかった。

試合の主導権を握っていた関大だったが、前半31分にこの試合初のピンチが。相手に有利な位置でフリーキックを与えてしまう。相手が直接ゴールを狙ってきた強烈なシュートを、GK山田和季(社2)がスーパーセーブ。ベンチや応援からも歓声が沸いた。しかし、前半44分。パスカットから速攻され、左サイドからシュートが放たれる。1度はGK山田和が飛び込み弾きだすも、こぼれ球をカバーしきれず押し込まれてしまった。前半終了間際に痛い失点。1−1と同スコアで試合を折り返した。

関大ボールからスタートした後半。開始早々いい位置からフリーキックを獲得する。ゴール前で混戦し、ペナルティエリア内でFW百田が転倒するアクシデントが。審判にアピールするも、笛は鳴らなかった。後半13分には、MF藤﨑琉依(商2)に変えてDF芝山和輝(政策4)を投入した。DF芝山はTOPチーム公式戦初出場。ピッチイン時に、応援から拍手が響いた。


飲水タイム後の後半21分にもメンバー交代。FW古賀楓真(文4)が出場した。そのFW古賀が、いきなりチャンスメイク。ゴール前までボールを持ち込むと、流れるようにFW西村真へパスがつながる。そのまま放たれたシュートは相手DFのスライディングに弾かれ、ゴールとはならなかった。

しかし後半31分。セカンドボールを拾ったMF三木仁のクロスにFW西村真がヘディングで合わせ、見事勝ち越しに成功した。時間をあけてDF桑原航太(社1)、FW大矢瑞樹(情2)がピッチへ。



相手選手の負傷も相次ぎ、アディショナルタイムは7分。自陣に持ち込まれる場面もあったが、DFが対応し守備に徹底する。7分がようやく経過し、試合終了のホイッスル。2部首位の甲南大に対し、見事勝利を収めた。
前戦に続き、4回戦も突破した関大。桃山大との次戦に勝てば、総理大臣杯への出場権を手にすることができる。連覇を目指す関大にとって、ここは譲れない正念場。全員サッカーで、勝利を見せてくれるに違いない。【文:合田七虹/写真:滝口結月】


▼DF芝山
「(試合を振り返って)前半先制点を取ることができて、その中で追加点を取れずに前半追いつかれてしまって、1−1で折り返すという条件があった。帰ってきたベンチのところでは、もう熱くなっている選手であったり、自分たちのペースではなくなってしまった中で、後半はもう1回自分たちらしさを取り戻そうという話をした中で、全員が戦えたと思うので、勝ててうれしかった。(TOPで戦う気持ち)初めて紫紺のユニフォームを着て、その中でいつもと違うポジションで起用してもらったが、エアバトルのところであったり自分たちがやるべきことができたかなという、デビュー戦にしては良かったかなとは思う。ずっとスタンドから早く和輝(DF芝山)出ろよということも言ってもらって、そんな中で、あれだけ素晴らしい応援をしてもらってその代表としてピッチに立てるという幸せを噛み締めながら、チームの思いを背負って戦うというのは素晴らしい環境ですし、緊張する部分もありましたけどやっぱり一番サッカー楽しんでてきたので、それが結果につながって良かったかなって。(試合中に声をかけたこと)やっぱりもちろんトップチームでやる以上結果を出すしかないので。自分たちがやるしかないぞっという声は常にかけて、その中で自分が一番戦わないといけないし、戦うことで周りも鼓舞されると思うのででそういうところを意識していた。(次戦の意気込み)自分たちが目指しているのは全員サッカーで日本一というところで、次勝たないと挑戦できる権利を得ることができない。出るだけじゃなくて、関西選手権2連覇というところもかかっているので、まずはどこが相手でも目の前の1戦をしっかり勝ち切るというところを意識して、来週また1週間取り組んでいきたい」
▼FW西村真
「(試合を振り返って)最初先制点を取れたというところで自分たちが安心してしまった部分があって、そこからなかなかペースを自分たちがつかめずにやっぱりズルズルいってしまった。そこで自分たちの詰めの甘さが出て失点してしまった。その中でも、後半に入る前にしっかりどうやって攻撃していくのかというところとしっかりやる部分の話をして入れた。チャンスが多い中、自分たちで決めれるシーンでやっぱり決めきれなかったのが今回も良くなかった点だと思っている。でも最後、自分で決めて勝つことができたので良かった。(得点のシーンについて)その前で自分が決めれるシーンがあったんですけどそこを外してしまった。その後自分たちのボールがまだ続いていて、その中でMF三木仁がクロスを上げてくるというのは分かっていて、ポジショニングをしっかり取っていいクロスを上げてくれたので、自分があと合わせるだけだった。(試合で得た収穫)引いて守る相手に対してどうやって攻撃していくのかという部分を、試合の中で改善するというところがまだまだ自分たちは足りない。リーグ戦の対戦でもそうなんですけど、やっぱり引いた相手をなかなか崩せずに点が取れないというシーンが多い。今回の試合もそうで、そういう相手の中で自分たちの持っているものをどうやって出していくのかというところと、あとは集中のコミュニケーションという部分がまだまだ足りないなと思う。そこは次はしっかり改善して臨まないと、桃山大が相手ですけど自分たちが足元をすくわれてやられてしまう可能性があるので。そこはしっかり攻撃陣は得点というところもそうですけど、しっかり1週間練習して勝ちを目指せるようにやっていきたいなと思う。(次戦の意気込み)プロに行きたい選手が多い中でアピールの場というのが総理大臣杯で、そこを出れないとプロまで行くのは難しくなると言われているので、しっかり自分たちはやることをやろうと思う。毎回毎回去年とかもそうですけど、いいところで足元をすくわれるというシーンが多かったので、そういう意味でもしっかり1週間、週の初めから練習をやらないといけないなと思っている」
▼FW百田
「(試合を振り返って)まずは勝つことが大切なので勝てて良かったなというのと、後ろがしっかり粘り強く守ってくれて、ツートップで得点を重ねて勝ち切れたのは良かったかなと思う。(自身のプレーについて)MF堤がしっかり上げてくれるというのは信じていたので、そこに入ってうまく合わせることができて、ちょっと早く先制点が決まってしまった分、チームとして隙ができてしまったところもあったと思うので、そこは来週ないように修正していきたいと思う。(ハーフタイムで話し合ったこと)1-1の状態だったので、まだ負けていないということで、慌てずにしっかり自分たちの力を出していくということにフォーカスしてという話はしていました。後は粘り強くしっかり守ってくれてたので、FW西村がしっかり決めてくれて勝つことができたので良かった。(次戦の意気込み)まずは自分たちの目標である全員サッカー日本一というところを達成するには、最低限総理大臣杯には出ないといけないと思うので、次の試合もしっかり準備して、勝てるようにやりたい」
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