◇第50回関西学生選手権大会◇対大産大◇5月4日◇於・東淀川体育館◇
[第1Q] 関大21―14大産大
[第2Q] 関大16―11大産大
[第3Q] 関大24―17大産大
[第4Q] 関大13―13大産大
[試合終了]関大74―55大産大
昨年の秋リーグで2部に降格した関大男子バスケットボール部。1部へ戻るための第一歩として、ベスト4を目標に今大会に挑むと、勢いを見せつけた。予選では昨年の秋リーグ首位の近大に10点差以上をつけ勝利。その後の準決勝で大院大に1点差で惜敗し、今日の3位決定戦に駒を進めた。
迎えた3位決定戦。相手は昨年の秋リーグで逆転勝利をした大産大。両者の応援席が熱を帯びる中、試合が始まった。関大がこの試合の勢いを握り、関大のペースで試合が進む。両者共に点の動かない激しい攻防戦が続く時間もあったが、森脇新大(安全4)がシュートを決め、相手に勢いを譲らず。スリーポイントシュートも多く決まり、約20点差をつけ、関大の勝利で3位となった。
試合開始1分も経たないうちに、西田倫太郎(シス理4)のパスから大内一慶(社4)が決め、関大が先制。 徹底したリバウンドや、佐藤涼真(人3) のパスカットから一気にゴールまで攻め込み点を決めるなど、関大が点差を広げていく。残り5分を切ったところで相手がタイムアウトを要求した。タイムアウト後も関大は相手に攻めさせず。粘り強いディフェンスで相手にシュートまで持ち込ませなかった。しかし、相手もそれに対抗したディフェンスを見せる。だが、佐藤が相手を交わし、切り込み、パスを受けた倉ノ下大吉(人2)がゴール下でシュート。また、残り5秒を切ったところで佐藤がシュートを決め、第1クオーター(Q)を終えた。
迎えた、第2Q。相手を徹底的にマークし、オフェンスだけでなくディフェンスにも勢いのあるプレーを見せる。パスカットから西田が走りこみシュートをすると、チームベンチは歓声で溢れた。その後、大内、岡龍之介主将(人4)のスリーポイントシュート、讃井泰地(政策4)のドリブルから大内へ、そのパスを受けた玉造大誠(人3)が決めるなど、試合時間が過ぎていくごとに関大に勢いが増していく。残り10秒のところで相手のフリースローを与えてしまうが、リバウンドを取り、井ノ元孝太朗(人4)にパス。ここも確実に決まり、10点以上の差をつけ、試合は後半戦へ。
関大優勢のまま始まった第3Q。相手も負けじと、気迫のプレーを見せるが、西田が速攻からのツーポイントシュートや、スリーポイントシュートを決め、さらに関大に勢いをもたらせる。ここで相手がタイムアウトを要求。アイムアウト後すぐ点を決められてしまうも、大内のスリーポイント、佐藤の相手の隙を切り込んだシュートなどが決まり、61-42と点差をつけ最終Qに進んだ。
最終Qは岡主将のスリーポイントシュートからスタート。これはゴールに当たり返ってくるが、竹内綾哉(政策3)がジャンプをしながらリバウンドを取り、最後は佐藤がシュートを決めた。その後は、相手に点は入るものの関大は追加点を挙げることのできない時間が続いた。しかし、岡主将がスリーポイントシュートを決め、この時間を断ち切る。ここで相手がタイムアウトを要求。再び点の動かない時間が続いたが、フリースローや西田のノールックパスからの大内のシュートで点を重ねる。残り1分で関大がタイムアウトを要求し、メンバーを交代。最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。ここで試合終了のブザーが鳴り、約20点の差をつけ関大が勝利。3位となった。
今大会3位に輝いた関大男子バスケットボール部だが、目標は1部へ返り咲くこと。まだまだ上を見ている。次戦は、関西私大戦で敗戦した関学大との伝統の一戦、関関戦だ。今大会の勢いそのままに歴史ある戦いで勝利をつかみに行く。【文/写真:村中望乃】
▼岡主将
「(けがで出られなかった試合について)自分が試合で活躍しなくても、みんなやってくれるし、そこに関しては不安もなかったので、ゆっくり自分が復帰するっていうのがあって、ちゃんとそこで全力で応援してチームをまとめることができたのでよかったと思います。(チームに声かけしたこと)とりあえず全員準備して、良いパフォーマンスをできるようにという話はしたんですけど。1人1人意識が高いチームなので、そんな自分が何かやるというのは全然なくて。めちゃくちゃそこに関しては助かってるし、本当にいいチームだと思います。(3位という結果について)目標はベスト4というところで、達成できたといううれしい反面、昨日1点差で負けて優勝が届かなかったわけではないというので、悔しい結果だったなと思います。昨日負けてみんな落ち込んだ部分があったんですけど、そこでもう1回切り替えて、今日試合を勝てたというのはとても大きい1勝だと思います。(近大戦について)近大はもうずっと王者とか1部の上位だったので、倫太郎(=西田)も言っていたんですけど、自分と倫太郎が出れない時、全員でその熱さを発揮できたいい試合だったと思うので、めちゃくちゃ嬉しかったです。(これからの意気込み)まだまだチームは始まったばっかりなので、これからまたもっといいチームにして、リーグ戦に向けてどんどん良いチームになっていけるように頑張っていきたいと思います。全勝優勝して、今年1部に昇格するというのが目標です」
▼久保田
「(3位という結果を受けて)昨日負けてしまっての3位決定戦だったんですけど、本音を言えば目標はベスト4に入るってことだったんですけど、優勝はしたかったなという気持ちですけど、今日しっかり勝ち切れて良かったなと思います。(昨日の試合について)昨日の試合は、展開的には初めは僕たちが大分リードしていい試合展開ができたと思うんですけど、最後詰めが甘いところが何ヶ所かあって最後逆転されてしまったっていうことで、そういうところを今後頑張っていけたらなと思います。(今日意識したプレー)僕はオフェンスをめっちゃ頑張るというより、自分の仕事のリバウンドとディフェンスを頑張るということだったんで、それはチームの誰よりも自分の仕事として頑張ったかなと思います。(関関戦に向けて)関関戦は去年勝てているので、でも今年の関関同立戦では関学には負けているので、絶対勝ちたいと思います」
▼西田
「(どのような気持ちで試合に挑んだか)この大会はずっと調子が良かったので、体のケアとかも健史くん(=長町健史)というトレーナーがしっかりやってくれたし、マネージャーとかのサポートがあっていい状態ができていたので、本当に全力で思い切って何も恐れることなくプレーしようと思っていました。(近大戦について)最初僕と岡(=岡主将)がファウルトラブルであまりプレーする時間自体は長くなかったんですけど、今まであまり出ていなかったベンチメンバーの選手たちが攻守にわたって活躍してくれたので、堅い試合ができたかなと思います。(3位という結果を受けて)20点差で今日勝つとなると、昨日の試合の1点差負けというのが結構悔しいんですけど、でも前回練習試合であまりいい試合ができなかった相手に20点差をつけて勝てたところと、2部という今年始まるときに結構マイナスな要因があったけど、それを乗り越えてこの位置にこれているというのは今後の自信につながると思います。(これからの意気込み)まだ今年、シーズン始まって最初の大会なんですけど、次は西日本や関関戦、慶応の定期戦がリーグ戦前までにあるので、それに向けてしっかり準備していきたいなと思います」
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