絶対に負けられない戦いを制し4位が確定!
令和5年度関西六大学連盟春季リーグ4位決定戦◇対阪大◇4月22日◇関西学院上ケ原第2フィールド◇
関 大 100 300 001=5
阪 大 020 200 000=4
(関)山下―福永
(阪)秋、巽―大野
1(右)藤澤
2(左)日高
3(中)加藤
4(指)水島
5(一)今村
6(三)橋本
7(遊)福留
8(捕)福永
9(二)濱田
先発 山下
関西選手権の1次トーナメント出場圏内となる4位を目指す加藤準硬。リーグ戦では阪大と勝ち数が並び同率4位となったため、阪大との4位決定戦に臨んだ。もし負ければ、その時点で4回生は引退となる。絶対に負けられないこの戦いではシーソーゲームを展開するが、つなぐことを意識した打線とエース・山下皓司(化生4)の力投で阪大を下した。
1回表、1死から日高涼汰(経3)、加藤陽也主将(人4)、水島拓務(シス理3)が連続で四死球を選び満塁となる。ここで打席に立つのは5番・今村優真(経2)。今村は遊ゴロに倒れるも三塁走者の日高が生還し、1点を先制した。
先発の山下は2回、先頭打者に安打を浴び出塁を許すと、続く打者に四球を与え無死一、二塁のピンチを招く。次の打者は三振に仕留めるも、続く打者に適時二塁打を浴び同点とされた。なおも1死二、三塁のピンチで犠飛を放たれ、勝ち越しを許した。
1点を追いかける打線は4回、先頭の6番・橋本昴来(安全2)が相手の失策で出塁すると、7番・福留涼平(商3)も四球を選び出塁する。ここで8番・福永翔太(社3)は犠打を試みるが、相手の送球が大きく逸れる。これを見て走者2人が生還し一気に逆転、また福永は三塁まで進んだ。無死三塁の場面で9番・濱田凌平(経4)は投ゴロに倒れ、三塁走者の福永は三本間に挟まれ生還できず。しかし、1番・藤澤駿平(政策3)は死球、2番・日高は右前への安打で出塁し、1死満塁のチャンスを再び作った。3番・加藤主将は投ゴロに倒れるも、またも相手の送球が逸れ1点を追加した。
2点のリードを貰った山下。しかし、その裏先頭打者に安打を浴び出塁を許す。続く打者には粘られ、山下が投じた8球目を強く振り抜かれた。打球はそのままネットの上部まで伸び同点2点本塁打となり、試合は振り出しに戻った。
勝ち越し点を挙げたい打線だったが、毎回のように得点圏に走者を置くも生還させられない攻撃が続く。迎えた最終回の攻撃、先頭の5番・今村が中前への安打で出塁する。続く6番に守備交代から入った古田大輔(情3)は際どい球で見送り三振に倒れるが、7番・福留は安打、8番・福永は四球でつなぎ1死満塁のチャンスを作った。ここで打席に立つのは代打・磯崎正太郎(文4)。簡単に追い込まれるも、ストライクゾーンの球はひたすらカットしフルカウントとする。そして11球目を見送り、勝ち越しとなる押し出し四球をもぎ取った。
1点をリードした最終回のマウンドにも山下が上がる。しかし、先頭打者に四球を与えると、犠打で進塁を許し1死二塁の同点のピンチを迎える。ここで山下は落ち着いた投球を見せ、続く打者を2者連続で三振に仕留めゲームセット。シーソーゲームを制し、4位が確定。関西選手権トーナメント戦への切符をつかんだ。
つなぎの攻撃で相手打線を上回った加藤準硬。次の舞台は関西選手権の一次トーナメント戦だ。ここからも負ければ4回生が引退となる戦いが続く。1日でも長く加藤準硬の姿を見せて欲しい。【文/写真:𠮷村虎太郎】
▼加藤主将
「(今日の試合を振り返って)今日の試合に勝ったら次のステージに進む、負けたら引退という試合で、負けたら終わりという試合は今までにやったことがなかったので、独特のプレッシャーはありました。しかし、自分たちがやってきたことをやるしかないというのは試合前から話しており、そういったところを徹底したのでなんとか地に足を付けた試合をできたのはよかったと思います。(山下の投球について)これまで何試合も投げて疲労もたまっていたので調子も良くないとは思っていましたが、エースを信じて最後まで任せて良かったと思います。(関西選手権に向けて)ここまでリーグ戦を戦ってきて課題もたくさん見つかりましたし、正直関西選手権に向けての期間はすごく短いですが、それまでにできることをしっかりとやりきって課題を詰めて万全の状態で挑めればと思います」
▼磯崎
「(9回の打席を振り返って)自分が出るタイミングは終盤の代打に限られてくるので、こういう場面で回ってくるのかなとは思っていました。そして、しっかりみんながつないでつないで満塁までいってくれて、あんまりかっこよくはありませんが四球をしっかり選べてよかったと思います。(打席で粘りながら考えていたことは)簡単に追い込まれましたが、練習試合で相手投手の巽選手から簡単に三振を取られていたこともあったので絶対に三振だけはしないぞと意気込んでいました。(関西選手権に向けて)今回もそうでしたが、次からも負けられない戦いが続くので、一戦一戦ベストを尽くしていきたいと思います」
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