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新聞や雑誌など形として残るメディアが好きだ。月日が経って見返したときに、デジタル機器で読むネットニュースよりも、思い出が強くよみがえる気がするから。

プロ野球を見ることが好きな私は、いつしかスポーツ新聞の虜になっていた。応援している選手の活躍があった翌日には「1面に取り上げられているだろうか」とワクワクする。(私の好きなチームは在阪球団でないので、買うとすれば人に頼むのが常なのだが…)

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△スポーツ紙コレクションの一部

中学生のころ、Twitter上でスポーツ新聞の紙面がどのように組まれているのかをタイムラプス形式で紹介している動画を見た。「なんて楽しそうな作業なのだろう。いつか自分もやってみたい」。そう思っていたことも忘れて、私はこの春大学生になった。

入学式の日にもらったクラブ・サークル紹介の冊子。そこにあったのは「関大スポーツ編集局」の名前。スポーツ新聞の制作に憧れを抱いていたことを思い出すも、中高では学校一暇そうな部活に入っていた私。活動に着いていけるか不安だったものの、入部することにした。

新聞を発行するには掲載する「ネタ」を手に入れるための取材が必要だ。新聞制作に魅力を感じて入部した私は出不精な部分があり、当初は取材が苦痛だった。

しかし、秋になり自分が担当する競技を持ったとき、突然取材が楽しみになった。何度も足を運ぶことで各部に愛着を抱くようになったからか。理由はよくわからないが、とにかく取材がある週末を待ちわびるようになっていた。試合内容の記録、写真の撮影、インタビュー、そして記事の執筆。これを繰り返すことにより、自身が学生記者として少しずつ成長できているのではと感じている。

来年度から班長として取材することになったアイスホッケー。大学生になるまでは、オリンピックの中継をテレビで少し見たことがあるくらい。だが今年9月に初めてアイスホッケーの取材に行き、その迫力に圧倒された。新たなスポーツと出会い、その魅力にどっぷりと浸れることは、この部活の楽しみのひとつである。

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△カメラを構える

そして新聞の制作。約2週間、夜まで部室にこもるこの期間は辛いところもあるがやはり楽しい。これまで読むことしかできなかった新聞の作り手になれるからだ。応援している人が 新聞に取り上げられることのうれしさを知っている私だからこそ作れるものがある、そう信じている。

今日も私は取材へ向かう。KAISERSの活躍を、そして4年間に懸ける熱い思いをファンへ伝えるために。【島田采奈】

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