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「縁」

「縁」

「見に行きたい部活あるからついてきて」。貴道ふみ(社1)が笑顔で私に言う。「もちろんいいよ」。そうして連れられた先は、関大スポーツ編集局(カンスポ)のブースだった。これは、2022年4月2日、新歓での出来事。私の大学生活の転機だった。

大学生になって、「縁」というものの大きさを改めて感じる。まずは、貴道との出会いだ。彼女と出会っていなければ、カンスポという部活の存在も知ることはきっとなかっただろうし、同期たちと巡り合うこともなかった。サークルや部活動について何も考えていなかった私は、もしかしたら別のサークルに入っていたかもしれない。だからまずは、貴道に感謝を伝えなければ。あの時カンスポのブースに連れて行ってくれてありがとう。カンスポに出会わせてくれてありがとう。このセリフはもう誕生日の時にも言ったよね、けどたぶん来年も再来年も伝えると思います。手紙チックになってしまったので、貴道への感謝はここまで。

今年を振り返って、カンスポに入ってよかったと心から思える。

1つは、大好きな同期たち。小さい頃から人見知りで、浅く深くという交友関係で生きていた私は、大学生になって一気に環境が変わったことに慣れずにいた。しかしカンスポに入部し、同期たちと過ごす時間が増えるにつれ、自分がすごく自然体でいれるようになった。「ここが私の居場所だ」と思う。この居場所を与えてくれたみんなに、感謝の気持ちを忘れないでいたい。そして同期たちがすごいのは、それだけではない。「来年いっぱい新入部員を入れたいね。そのためにはああしてこうして…」。まだ年も明けていないというのに、来年に控える新歓に向けて作戦会議だ。たくさんのアイデアを出し合う同期たちの、カンスポに対する熱意は凄まじい。本当に良い仲間に恵まれたなと思う。簡単なことだけではない大変な作業も、みんなとなら頑張れる。こんな仲間たちに出会えてよかった。

2つ目は、選手たちの影の努力を身に染みて感じることができた点だ。部室に向かう道中からグラウンドが見える。外周を走っている陸上部、ひたすらシュートの練習をしているサッカー部、試合形式で練習を行なっているラグビー部。夜まで編集をしている時も、外から選手たちの掛け声が聞こえる。「人生の夏休み」と風刺される大学生活で、ここには本気でスポーツに向き合っている人たちがいる。スポーツ選手で練習を怠らないのは普通のことかもしれない。しかし、KAISERSは違う。それは、取材で選手たちの表情を見ればわかる。一つ一つの試合に全力で取り組む姿。個人競技であれ団体競技であれ、勝利という1つの目標に向かって突き進む選手たちの背中。取材の中で、感動やパワーを何度もらったことか。この素晴らしさ、そしてその輝きの背景にある幾千の努力を伝えたい。取材経験が増えるにつれ、カンスポの一員としてそう考えるようになった。

△取材中の自分

来年の春季担当班も決まった。班長欄に自分の名前を見つけた時は、使命を全うすることができるのかという不安や、偉大な先輩方の後を引き継ぐことができるのかという緊張の気持ちでいっぱいだった。しかし、マイナスなことを考えてばかりではいられない。選手たちは今も努力し続けているのだ。選手の活躍を伝える立場の人間が、弱音を吐いてはいられない。カンスポでの活動を通して出会った一つ一つの縁を大切にし、自分自身も成長をやめない人間であるために。【合田七虹】

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