◇2022年関西学生秋季リーグ7位決定戦◇対関学大◇12月4日◇天理親里ホッケー場◇
[第1Q]関大0-0関学大
[第2Q]関大0-1関学大
[第3Q]関大0-0関学大
[第4Q]関大1-0関学大
[SO戦]関大0-2関学大
[試合終了]関大1(0-2)1関学大
連戦となった7位決定戦。リーグ戦では3-0で勝利した自信をもって挑んだ。負けられない戦いは、両者譲らない展開に。第2クオーター(Q)残り5秒で痛恨の先制を許すが、第4Qで同点に追いつく。迎えたシュートアウト(SO戦)では関大はゴールネットを揺らすことができず、0-2で敗北。8位でリーグ戦を終え、入れ替え戦へと挑むこととなった。
相手ボールで試合が開始される。FW粕渕正真主将(人4)がパスカットをすると、すぐさまMF森川瑤(人3)にパス。その後、右サイドを中心にゴールを目指すが、攻め切ることができない。さらに、後ろから積極的に前へとつないでいき、サイドから攻撃を仕掛けるも、先制を奪えず。すると、相手の右サイドでの縦パスがつながりピンチを迎える。速いスピードでキーパー前まで迫られるも、堅守でここを切り抜けた。先制したい関大はオフェンス陣がプレスで主導権を狙っていく。相手のパスが乱れたところから関大ボールとなると、FB和田陽向(人1)のスイープで一気にサークルまで。だが、速い球を止めきることができず、シュートを放てない。
第2Qでは開始30秒でいきなり右からのシュートを放たれるピンチに。だが、幸運にも枠の外に飛び、難を逃れる。さらにはミスから右攻めを受けるも、GK若生知嵩(化生4)がキックでゴールを死守。守りの時間が多くなったが、我慢して攻撃の隙をうかがうと、MF紀野来音(人3)がボールを奪って主導権を取り返す。パス回しで相手を翻弄(ほんろう)するが、ゴール前まで運ぶことはできず。ところが開始8分、ミスからペナルティーコーナー(PC)を献上してしまう。しかし、ここは先制を阻止。チャンスにつなげたいところだったが、残り2分を切ったところでも相手のスムーズなパスに苦しみ、PCを奪われる。2度のピンチを切り抜けるが、残り5秒のところでまさかのフィールドゴールを決められ、悪い形で前半を終えてしまう。
関大ボールで第3Qが始まった。1点を追いかける関大は、ボールをもらったMF杉本逸綺(商3)が相手ディフェンスを押していきなんとかサークルイン。しかし、あと一本がつながらない。その後サークルには入るものの、ゴールには近づけず。MF森川を中心に相手の右サイドを崩し、速攻パスで切り込んでいくがうまくいかず。このQも無得点に終わり、最終Qを迎える。
ここまでで0-1と攻撃面で苦戦し、焦りが見え始めた関大は、最終Q序盤から攻撃を仕掛けていく。悪い流れを打破すべく、FB和田のスクープを有効的に使い、MF紀野が左サイドで受け取ると、ドリブルでサークルを狙う。だが、相手の鉄壁を崩せない。その後も長時間敵陣で試合を展開。そしてついに、MF水川幹也(経4)がゴール方向にクロスヒットを放つと、すかさずFW粕渕がスティックにボールを当てる。相手キーパーの防具にかすれたものの、勢いよくゴールネットを揺らし、待望の1点を手に入れた。その後も逆転に向かいディフェンス陣も攻撃に参加したものの、決着がつかずSO戦に挑む。
先攻の関大は、1番手から相手キーパーの好守に阻まれ、ゴールを決めることができない。一方の関学大は2番手が決め、それぞれ3人が終わって0-1と追い込まれる。4番手のMF紀野がリバースでゴールを狙ったが決まらず、GK若生に託された。だが、相手4番手のシュートがゴールに収まりゲームセット。昨春リーグ以来の敗北となった。
この敗北により、関大はリーグの8位が決定。入れ替え戦では2部1位の中京大と戦うこととなる。「来年の春から後輩たちを2部で戦わせないためにも絶対に勝たないといけない」と粕渕主将。全員で戦い抜き、勝利で4年生の引退に華を添える。【文/写真:上田紫央里】
▼粕渕主将
「(試合を振り返って)2日連続でSOで負けちゃったんで、若生がいつも止めてくれていたんで、申し訳ないなと思いますし、4Qで試合を決め切れなかったんで、そこもダメな結果を生んでしまったと思います。(失点について)第2Qの終了間際の一番いやな時間に決められてしまって失点したんで、かなり悔しい失点になりました。(ハーフでなんと声をかけたか)3年生の杉本中心にうまくいっていない部分とかずれを話し合って修正しようとして、もうちょっとラインを高くするのを意識したんで、ハーフタイムにそういう習性があってからはだいぶ良くなったかなと思います。前半は中盤でボールを持ちたかったので枚数を増やしてたんですけど、後半は攻めるために前の枚数を増やした感じです。(敗因は)決め切れなかったのと、PCを取れなかったことだと思います。(入れ替え戦に向けて)負けたら2部という結果が待ってるんで絶対に負けられないですし、来年の春から後輩たちを2部で戦わせないためにも絶対に勝たないといけないので、そういう気持ちをもって責任をもって勝ちたいと思います」
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