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東海大相手に全力を出し切る。最後までチーム力発揮し、升谷女バレ閉幕

東海大相手に全力を出し切る。最後までチーム力発揮し、升谷女バレ閉幕

◇第69回秩父宮妃賜杯全日本大学女子選手権大会ミキプルーンスーパーカレッジバレー2022◇トーナメント3回戦◇対東海大◇於・大田区総合体育館◇

[第1セット]関大18―25東海大
[第2セット]関大16―25東海大
[第3セット]関大21―25東海大
[セットカウント]●関大0―3東海大

1回戦、2回戦と、順調にストレート勝ちを収めてきた関大女バレ。勝負となる3回戦は、優勝候補・東海大との一戦となった。持ち味の粘りとチーム力を発揮するも、やはりそう簡単には勝てない相手。各セットで高さとパワーを見せつけられ、ストレート負けで3回戦敗退。「インカレベスト4」という目標達成とはならなかったが、全員が全力を出し切りこのチームで最後の試合を楽しんだ。

第1セット、先制に成功したのは関大。伊関万絢(まひろ=文1)のブロックアウトで、幸先のいいスタートを切った。その後は内田千晴(人1)のレフト攻撃が立て続けに決まり、互いにサイドアウトを取り合う展開を見せた。しかし、徐々に相手がペースをつかみ始める。軟打でのストレート攻撃やブロックをはじく鋭いスパイクで、ブレイクを許す。中屋ちひろ(人3)がクロス攻撃でサイドアウトを取ると、ここでリリーフサーバーとして鍋井識里(文3)がコートイン。そして、見事なサービスエースを奪った。チームは活気を帯びるも、やはり相手はブレイクを重ねてくる。それでも内田のフェイントや川上良江(文2)のブロックアウト、日野美里(人3)の速攻で着実に得点した。途中で登場した林川涼(経3)も、見事なディグを披露する。だが、終盤で相手がラストスパートをかけてきた。クロス攻撃やブロックポイントなどでブレイクし、一気にセットポイントを握る。勢いそのまま強烈なスパイクをたたき込まれ、7点差で第1セット先取を許した。

△伊関
△内田
△中屋

食らいつきたい第2セット。しかし、立ち上がりから相手のペースに持ち込まれる。コート奥を突いた攻撃を連続で決められてしまい、得点は3―7。ここで関大はタイムアウトを取った。タイムアウトが明けると、内田のレフト攻撃が勢い良く決まりサイドアウトに成功。その後は伊関のスパイクや日野の速攻、中屋の相手ブロックを利用した攻撃やブロックポイントで得点を重ねた。中盤に入ると、升谷未来主将(人4)と芦田幸音(安全4)がコートイン。2人の息の合ったコンビで相手を乱し、得点に成功した。だが、このセットでも終盤で相手が猛攻。高い打点から突き刺すスパイクに反応できず、次々と点を決められてしまう。最後まで勢いを止めることはできず、第2セットも落としてしまった。

△升谷主将
△芦田幸

セット奪取を狙い、第3セットがスタート。中屋のライト攻撃に続き日野のダイレクトが決まり、開始2連続得点に成功した。そのままリズム良く攻めたいところだったが、やはり相手は強敵。そう簡単には勢いに乗せてくれない。相次ぐ鋭いスパイクに太刀打ちできず、4連続得点を許してしまった。しかし関大も意地を見せ、川上の速攻や内田のコートをよく見て繰り出すフェイントで後を追う。川上のサービスエースや日野の速攻、児玉光涼(文3)のツーアタックも重なり、1点差にまで詰め寄った。しかしここで、相手が再びブレイク。タイムアウトで流れを切った。後半に入ると、2枚替えで升谷主将と芦田幸がコートイン。ブロックアウトや、升谷主将の攻撃で乱して日野が決め切るプレーなどで得点していった。4年生としてしっかりとコート内を活気づけ、終盤で2枚替えを戻す。メンバーチェンジの際には、升谷主将が児玉の背中をポンとたたきコートを託した。終盤では伊関のブロックやブロックアウトが決まっていくものの、やはり相手の実力は一枚上手。善戦するも一歩及ばず、4点差で第3セットも落としストレート負けを喫した。

△児玉
△川上(左)と児玉

格上相手の試合でも、持ち味のチーム力を遺憾なく発揮した関大女バレ。得点すれば全力で喜び、最後まで声かけや笑顔を絶やさなかった。このチームでできる最後の試合を、全員が心から楽しんでいた。「インカレベスト4」という目標には届かなかったものの、試合後の選手たちの表情にはどこか達成感がにじむ。今までの全てをぶつけ、升谷女バレの集大成を飾った。

この試合をもって4年生は引退となり、児玉率いる新生女バレが始まる。3年生以下が主力を占める関大。インカレでの経験を生かし、今後さらに強くなるに違いない。秋リーグ初優勝、3年ぶりのインカレ出場という大きな財産を残した4年生からのバトンを受け継ぎ、 実力・雰囲気ともにどこにも負けないチームへ。 新たな一歩を踏み出す関大女バレが楽しみだ。【文:横関あかり/写真:小西菜夕・横関あかり】

△4年生

▼升谷主将
「やっぱり関東のレベルは高いなというのが一番の印象です。東海大はキャプテンが私の高校の同期で、キャプテンの思いがチームとして一つになったチームでした。東海大のレベルはすごく高かったし、そういうチームが日本一になるんだなとすごく感じました。日本一を取っているチームだからこそ、自分たちは挑戦者の気持ちで挑んだんですけど、やっぱり技術で負けてしまった部分がありました。そこは後輩たちに生かしていってほしいなと思います。(4年間を振り返って)1年生のときからレギュラーでやらせていただいたんですけど、途中でけがもあって自分の思うようにプレーができなかったり、悔しい思いで過ごす時期がありました。4年の最初でも、自分の思うようにできなかった部分があるので、そこはすごく悔しいです。でも、キャプテンとしてしっかりと自覚を持ってこの1年はできたと思うので、プレーで引っ張れた部分は少なくて悔しいんですけど、キャプテンとして1年間で最高のチームを作ることができたなと思っています。(後輩たちへ一言)すごく悔しい思いを今日経験できたし、関東のレベルも実際に試合をして経験できたと思うので、後輩たちには来年またこの舞台に戻ってきて関東と戦って、勝っていけるようなチームを作っていってほしいです。今年は去年と比べて練習もやり方も全てを変えて、4年だけが強い気持ちを持って突っ走ってしまったところもあったと思うんですけど、そこを後輩たちがついてきてくれて、頑張ってきてくれたおかげで、こういう最高のチームを作ることができたので、本当に感謝しています」

▼上村萌恵(人4)
「相手は関東1位で、私たちは関西1位という対決になったんですけど、私たちは挑戦者の気持ちで挑もうという気持ちがすごくありました。練習も頑張ってくれたし、サポートもすごく頑張ってくれたんですけど、やっぱり私たちよりも格上のチームだったなと感じました。(4年間を振り返って)私自身の話でいうと、サポートの立場になることが4年間で多かったです。主務もやらせていただいたんですけど、後輩や同期のことを考えると、本当に苦がなくて、全然つらくもなくて。この人たちのためならなんでもできるという気持ちで主務をやらせていただいたので、本当にみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。後輩もすごくいい子たちばっかりで、私もすごく元気をもらっていたし、たくさん支えてもらって、本当に感謝でいっぱいです。(主務としては)コミュニケーションは絶対にきちんと取ろうと思っていました。私はBチームで活動することが多かったので、名取(真優=人4)と中心に、AとBの格差とか壁を埋めていこうと主務として取り組んできました。1年間の活動でコミュニケーションを取りながらBの子たちもAの子たちと一緒にというふうに、同じ立場で仲良くすることを大事にしてきたなと思います。活動しやすいように、 私たちだけではなくて後輩の子が楽しくバレーをできるようにという環境づくりは意識していました。(後輩たちへ一言)本当にたくましい、信頼している大好きな後輩たちなので、私たち以上の結果を残してほしいし、全力で楽しんでほしいなと思います」

▼祢宜萌佳(情4)
「今までもいい試合はいっぱいあったけど、今日の東海大戦は後輩たちをはじめみんなの守備であったりとか、今まで「堅い守備力」というのを目標に掲げてやってきたチームだったので、粘ってつないでというのが発揮できていたのが見ていてすごく思いました。相手ももちろんすごくて、スパイクの威力だったり守りで関大以上に拾ってきたりとかもあったので、そこで負けてしまったというのはあったけど、その中でも関大の粘りは今までで一番できていたと思ったので、最後に発揮できて良かったなと思います。(4年間を振り返って)本当に同期が真面目な学年で、人数も少なかったけど助け合いながらこうしたい、ああしたいという目標がすごくあって。特に3年のときはすごく苦しかったんですけど、目標を同期の中で確立していけたのが強さだったのかなと自分たちで思っています。インカレで目標達成はできなかったけど、秋リーグでの優勝だったり実績を残せたというところは、最後の1年でも自分たちの真面目さを発揮できたところかなと思うので、しんどいこともいっぱいあったけど、4年間の最後の大会も無事終えられたので良かったかなと思います。(後輩たちへ一言)一番長く一緒に練習してきた3年生の代が次の最上級生になるんですけど、すごく強いチームになると思います。今年は秋リーグや府学で結果を出せたけど、来年は自分たちが達成できなかった春リーグやインカレで結果を残せるようになってほしいなと思います」

▼名取
「すごく強い相手だけど、自分たちなら絶対に勝てると意気込んで挑みました。負けてしまったけど、自分たちらしいバレーができたかなと思います。コートの中の3年生を中心にすごく盛り上げてくれて、自分たちのぶんまでやってくれたので、見ていてすごく頼もしいなと思いました。メンバーチェンジで4年生が入ったときに点数を取ってくれたりしたときは、本当に心強い同期だなと思った試合でした。結果としては目標に届かなかったけど、やり切れたいい試合だったなと思います。(4年間を振り返って)私はサブでやることが多くて、3年生のときにAチームに入れたこともあって、そのときにメンバーの気持ちだったり、より上のレベルのバレーをより近いところで練習する機会がありました。4年になったときに、BからAに上がれる子を増やしたいなと思っていました。AとBの格差をなくして、Bの子が本気でできる環境を作りたいと思っていたのと、Bの子が成長できる練習の機会を増やしたいと思いながらやってきました。自分たちが1年生のときには同じチームでもどこか他人事のような感じだったんですけど、今のチームは1年生も他のメンバーの子も一丸となって応援できるようになったのでこれまでやってきて良かったし、集大成として4年間すごく楽しかったなと思います。(後輩たちへ)3年生たちをメンバーの中心としてこの1年やってきて、次の年もメンバーがガラッと変わるチームではないと思うので、今までやってきたこととこれから新しく始めていくことを合わせたらもっといいチームになっていくと思います。自分たちが何か残せたのであればそれをいいように使ってもらって、新しい3年生のチームを全力で応援していきたいし、サポートする子も、メンバーとして活躍する子も、全員が一つになれるチームが関大だと思うので、関大らしくバレーを頑張ってほしいなと思います」

▼芦田彩音(人4)
「東海大は格上のチームだったんですけど、自分たちの思い切り楽しむバレーをしていこうと戦っていました。3ー0という結果になってしまったのは悔しいです。(4年間を振り返って)1、2、3年生も濃い時間だったんですけど、4年生のときが一番濃くて。後輩の子たちや同期も、「チームのために」という思いがあって、一丸となって戦えたのが4年生のときだったかなと思います。4年生の思い出は大きかったです。(後輩たちへ)今回のインカレが、後輩の子たちにとっては初めてのインカレだったと思うんですけど、その中で全国で1位を取るようなチームと対戦できたことは、試合や練習で頑張っていこうということにつながると思うので、もっともっと頑張っていってほしいなと思います」

▼芦田幸
「自分たちのやってきたことを出すことはできたと思いますが、関東1位のレベルの高さを実際に対戦して感じることができたと思います。やられるばかりではなく、自分たちのバレーが通用した点もあったので、練習でやってきたことには自信を持って、1、2、3年生はこの経験を来年のインカレに生かしてほしいと思います。(4年間を振り返って)うれしいことも辛いこともたくさんあり、本当に濃い4年間だったなと思います。4年間で一番近くの存在で一番長く一緒に頑張ってきた同期や岡田さん(岡田哲也監督)、先輩や後輩など、たくさんの人の支えがあったからこそ頑張れてこれたなと思います。コロナなどで試合ができなくて悔しい思いをした期間もありましたが、最後の1年で秋リーグ優勝というタイトルを取れてうれしかったし、頑張ってきて良かったと思えた瞬間でした。関大女バレでバレーをするという選択をして、本当に良かったなと思います。13年間のバレー人生の最後をこのメンバーで戦えたことに感謝しています。(後輩たちへ一言)後輩たちには本当に感謝の気持ちが一番大きいです。1、2、3年生が一緒に頑張ってくれたからこそ私も頑張ることができたし、一人一人がチームに必要な存在で、このメンバーで戦えて本当に良かったです。たくさんのことを犠牲にしてでも心から熱く夢中になれることがあることに誇りを持って大学バレーをやり切ってほしいと思います」

▼竜田奈緒美(文4)
「対策している中であまり相手が自分たちのバレーに慣れていない1セット目を取れたら、勝機が見えると思っていました。サーブで攻めるのと、ワンレセの意識を徹底することを挙げていました。サーブを攻めることはできていたのですが、相手のサーブで崩されることが多く、レセから思うように攻撃できずに相手に攻め込まれました。相手のスパイカーの身長が高いこともあり、ブロックの上から打ち込まれることが多く、粘りのバレーを掲げて今までやってきましたが、崩されることが多かったです。関西にはない高さとパワーに対応し切れなかったのが負けてしまった原因かなと思いました。コートの中の子だけでなく、応援している子も関大全員が試合を楽しんでいて、あの体育館の中で関大が一番楽しそうにバレーをしているのが印象に残っています。また、メンバーチェンジで入ってきたしおり(鍋井)、りょう(林川)、わかな(岡崎凜華=人3)のレシーバーやみく(升谷主将)、ゆき(芦田幸)の2枚替え、両方のパターンが使えたのがうれしかったです。レシーバー3人はリーグのときから安定していて信頼のおける3人なので自信を持って入れることができました。2枚替えの2人は最近の練習であまりうまくいくことがなかったのですが、あの舞台で活躍してくれてうれしかったです。リーグで優勝しましたが関東の壁はまだまだ高いなと感じる試合でした。(4年間を振り返って)1年生のときからマネージャー、アナリストとしてチームをサポートしてきましたが、どの学年もやりがいはありました。マネージャーやアナリストの先輩方からいろいろなことを教えて頂き、最高学年のときにリーグ優勝という結果を残せたのが自信につながったし、うれしかったです。岡田さんとも学年が上がるごとに少しずつ話すようになり、今年1年は同期と同じぐらい話して、相手の対策や、チームの状況などいろいろなことを話せました。楽しいだけじゃなかった4年間でしたが、先輩や後輩に恵まれ、同期に恵まれた4年間だったと思います。(後輩たちへ一言)インカレという舞台に連れてきてくれたこと、リーグ優勝という経験をさせてくれたことにとても感謝しています。自分たちだけでは絶対に見れなかった景色で、後輩たちが居てくれたから、着いてきてくれたから見ることができた景色だと思います。目標には届かなかったけど、東海大戦のときに全員で戦っているみんながとても誇らしいなと感じました。これから関西の中だけでなく、全国のチームと戦ってどんどんレベルを上げて欲しいなと思います。初めてのインカレで、日本一のチームと戦えたことは後輩にとって大きな経験だ思うのでそれを忘れず、もう1回春リーグから全員で戦って欲しいです。ここまで着いてきてくれてありがとう。これからも応援してます!」

▼岡田監督
「今日は、やっぱり高さの差があるなと実感しました。関西ではいろいろコンビを使って自分たちの攻撃ができていたけど、そこまで持っていかせてもらえなかったというのが現実かなと思います。高さがあるのに対してレシーブはしっかりと拾うのは拾ったと思うけど、攻撃にまでつながるレシーブを返すというのが難しくて、拾ってつないで粘ってという感じだったので、そこの差があったかなと感じました。(このチームを振り返って)このチームになったときにインカレベスト4という目標を立てて、そこに対して具体的にどうするかというのを考えてきて、それを地道にコツコツ目標に向かって取り組んできてくれたチームかなと思っています。最初、代が替わったときは4年生以外はインカレの経験もないし、そのときの実力で言ったら想像もつかない目標だったと思うんですけど、そこから自分たちが何をするかというのを考えて、1年間を通して地道に成長していったチームかなと感じています。(新しいチームへ向けて)実際にインカレで日本一になれるようなチームと対戦して、自分たちがもう少し頑張っていく必要があるとか、いろいろな差を感じてくれたし、このチームでもっと頑張りたかったし目標達成したかったけどできなかったという悔しい思いを感じてくれたと思います。それをばねに、こんどは実力をつけてもらえるかなと感じています。4年生でスタートから出ているメンバーは少なかったので、今回の経験をしっかりとつなげて、次はしっかりと勝てるチームになってくれるのではないかなと思っています」

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