◇第100回関西学生リーグ後期第10節◇対甲南大◇11月12日◇JーGREEN堺S1メインフィールド◇
【前半】関大4ー0甲南大
【後半】関大3ー0甲南大
【試合終了】関大7ー0甲南大
▼スターティングメンバー
GK 山田和
DF 松尾、髙橋、木邨、中西渉
MF 深澤、谷岡、平松、足立
FW 百田、久乗
▼得点
3分 FW百田(FW久乗)
16分 FW百田(DF木邨)
19分 MF足立(DF松尾)
39分 FW百田(MF深澤)
48分 FW百田
68分 MF深澤(MF濵、FW西村真)
84分 MF深澤(FW西村真)
インカレ出場に向け勝ち点3がほしい関大は、11位で1部残留がかかる甲南大と対戦した。開始3分でFW百田真登(経3)の得点で先制に成功。立ち上がりにFW百田の2点目と、MF足立翼(人4)のスーパーなゴールで3ー0と突き放す。4ー0で試合を折り返すと後半も3得点を追加し、今季リーグ戦最大の7得点で圧勝。守備でも2試合連続でクリーンシートを達成した。最終節の次節は、勝ち点差1の3位・びわこ大と対戦する。関大は勝てば確実にインカレ出場が決まる。
両者負けられない一戦。春は5ー0で関大が勝利しているものの、上位勢も引き分けに持ち込まれている相手で最初から簡単に勝てる試合ではなかった。だが、中2日で行われた前節を3ー0で勝利した勢いのまま、関大が立ち上がりから仕掛ける。開始20秒でMF足立が相手DFをかわしてパスを出すと、FW久乗聖亜(政策4)がファーストシュートを放つ。GK正面でキャッチされたものの、積極的な姿勢を見せた。すると開始からわずか2分。中盤でMF平松功輝(情4)がマイボールにすると、FW久乗のスルーパスに反応したFW百田が裏に抜け出す。そのまま相手GKとの1対1をかわしてゴールに流し込み、チームを勢いづける先制点を獲得した。
15分にはDF木邨優人(政策2)のロングフィードから、FW百田が前線での競り合いを制して2点目。さらにその3分後にもDF松尾勇介(文4)がエリア付近まで運ぶと、外にいたMF足立がしっかりパスを収めゴール右隅にボールを突き刺す。飲水タイムまでの立ち上がり20分で3点を奪い、試合を優位に展開した。
中盤でのインターセプトからロングシュートを打たれる場面や、FKに頭で合わせられポスト直撃という場面もあったが、すぐにボールを奪い返して相手にチャンスを与えない。スルーパスからシュートを打たれてもGK山田和季(社1)がしっかりとキャッチ。
中盤での攻防が続いていた前半36分。再びスコアを動かしたのは関大だった。DF中西渉真(経4)のサイドチェンジからDF松尾が右サイドで展開し、エリア右からの関大のFKに。MF深澤佑太(社4)のキックにFW百田が飛び込むと、ヘディングシュート。これも決まり、FW百田のハットトリックの活躍などで4点をリードして後半戦を迎えた。
後半は開始早々に相手にシュートを打たれたが、これにもGK山田和がしっかりと対応。ゴールの上を狙った相手のシュートをはじき、後半開始早々での失点を回避した。相手にボールを持たれる展開になりかけたが、FW百田が相手のバックパスをインターセプトすると、そのままGKもかわしてシュート。FW百田4点目で、5ー0と突き放す。
中盤ではMF平松やMF足立のボール奪取で、関大の時間を多く作り出す。FW久乗が立て続けにドリブルで仕掛けるなど、点差が広がってからも攻撃の手を緩めない。60分にはMF濵瞭太(情4)の中盤での競り合いからFW西村真祈(法3)がドリブルで攻め上がり、前線に入った2人がいきなり見せ場を作った。
後半はカウンターを中心に相手に7本のシュートを浴びたものの、MF三木仁太(政策1)の素早い戻りやDF木邨の体を張ったディフェスで決定機にはさせない。さらに、DF木邨のロングフィードから6点目を演出。DF松尾がドリブルで持ち運ぶと、ゴール前でFW西村真、MF濵と細かくつなぎ最後はMF深澤が冷静にゴールネットを揺らした。
試合終盤はMF前田龍大(人2)が攻め上がって立て続けにCKのチャンスを獲得。最終ラインを突破できずなかなか追加点とはならずにいたが、再びDF木邨がチャンスメーク。DF木邨のスルーパスに走り込んだFW西村真のクロスを、ファーのMF深澤が流し込み7点目。そのまま大きなピンチもなく試合終了。今季リーグ戦最高得点で相手を圧倒し、勝ち点を38に伸ばした。
後期は第2節が延期された影響や、勝てない試合が続いたことでインカレ圏外の6位に低迷していいたことも。しかし、第8節の大体大に勝利するとリーグ最終盤にかけて調子を上げ2試合連続の大量得点、無失点を達成。インカレ圏内の4位をキープし続けている。最終節に勝てば確実に3位。他カードの結果次第では2位の可能性も出てきた。「全員サッカーで日本一」へ向け、まずは今季3度目の全国切符をつかむ。【文:牧野文音/写真:牧野文音・石井咲羽・上田紫央里】
▼MF深澤
「いいゲームができたなかと思う。意識したのは、なにがなんでも勝ち点3をとるということだけだった。(試合を振り返って)早い時間に1点とれて、飲水までに3点とれたのがすごく良かった。でもやっぱりそこから自分たちが目指している日本一から逆算するとやっぱりまだまだ前半で4だけじゃ足りないということを言っていたので、後半も落とさずに追加点を取れたというところがすごく良かった。(自身の得点については)いいパスが来たので、決めるところを決められたので良かったかな。(2アシストでアシストランキング2位タイ)個人賞だけど、シーズン戦ってきて取りたいと思っている。目に見える結果でチームの勝利に貢献したいと思っているので、アシスト王にとらわれすぎずに、ゴールだったりアシストで最終節しっかり勝ち点3を取れる準備をしていきたい。その中でアシスト王というのもついてきたらいいかなと思う。(最終節に向けて)やっぱり勝っていくしかないし、勝てば3位と4位の順位入れ替わると思うので、自分たちがやることは自力で勝ち点3取ってインカレ出場決めるというところになると思うので、しっかり1週間いい準備をして、本当に4回生にとっては最後の関西学生サッカーリーグなると思うので、勝利で締めくくれるように1週間いい準備をしていきたい」
▼MF足立
「自分たちは勝つしかなかったので、とりあえず大量得点で勝てて良かった。(3点目のゴールは)最近点が取れていなくて、自分の得点が欲しかったので勇佑(=DF松尾)がいいボールをくれたので、流し込むだけって言いたいけど、僕の技術もあったので、そこは自分をほめたい。蹴った瞬間入ったと思ったので、気持ちよかった。(チームの雰囲気は)関学戦は結構力の差を感じて、結構完敗という感じだったけど、自分たちでしっかり切り替えて、残り3戦全勝してインカレにいくというところはチームとして共通意識を持ってやれていたので、そこは切り替えられた。(最終節に向けて)勝ったらインカレにいけるので、自分たちは勝つための準備を1週間しっかりするだけだと思うので頑張りたい」
▼DF木邨
「前の試合をいい形で勝利して、次の試合もチーム一丸となっていい形で勝とうという話をしていて、それでこういう7ー0という大量得点、点差で勝てたので、素晴らしい試合だったかなと思う。(ロングフィードが際立っていたが)アシストは、前の試合はアシスト未遂みたいなのがあって、今日の試合も自分はロングキックが特徴なので、そこを生かすために狙っていたら、いい形で点入ってアシストという形がついたのでよかった。(守備でも2試合連続のクリーンシート)個人だけじゃなくてチームとしてゴールを守るという泥臭さが出ていると思うので、それが2試合連続無失点につながった。それを次の試合も続けていきたい。(最終節に無向けて)絶対に最終節を勝ってインカレ決めて、自分たちの目標を達成したい」
▼DF松尾
「平常心で楽しめばいいプレーができるので、いつも通りの気持ちで臨んだ。(7ー0で快勝したが)うれしいけど、自分決められていないので、ちょっと悔しい。2点は取れた。最近ちょっと運がないので、関大前のゴミ拾いから始めていこうかなとは思ってないけど、最近点取れていないので、チャンスをいつも決めれていないので、最後の甘さが出ているかなと思う。でも、今日はアシストできたのでそこはよかった。(アシストした3点目は)僕が抜いて決めてくれと思って翼(=MF足立)にパス出したら俺のドリブルよりうまいシュート決めて、全部俺のゴールだみたいな感じで全部取れたのは気に食わないけど(笑)。あと、聖亜(=FW久乗)には期待しているので、点取ってほしい。前期の関西優勝した、勝てていた時のノリというか勢いが少し取り戻せてきた。流れている空気とか、雰囲気もちょっとそっちに似てきたかなと思い始めている。最終節のびわこは、今季2戦2勝なのでこのまま勝って、自分たちの力でインカレ決めれるように僕が声をかけていきたい」
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