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第3Pに攻撃が爆発!プレーオフ1巡目を全勝で終える

第3Pに攻撃が爆発!プレーオフ1巡目を全勝で終える

◇第69回関西学生リーグ戦プレーオフ◇対同大◇10月30日◇たかつきアイスアリーナ◇

[第1P]関大1-0同大          
[第2P]関大0-1同大         
[第3P]関大4-1同大         
[試合終了]関大5-2同大

前日、立命大を難なく下した関大は間もなくしてプレーオフ3戦目、同大戦を迎えた。同大は前戦、関学大に1-2で敗北していることから、スタートから勝ちに貪欲に戦ってくることが予想された。それでも、GK加藤陸主将(社4)を中心に「油断せず最後まで戦おう」と呼びかけ。こちらも強気でリンクに乗り込んだ。

第1ピリオド(P)はFW佐々木隆弥(情4)のフェースオフからスタート。序盤から一気に攻めたて、27秒にはFW川島広暉(人4)がシュートを放つもゴールの左にそれた。その後も両チームシュートを連発するが得点とはならない。スコアが動いたのは3分。DF熊谷天智(情2)がバックチェックでパックを奪い返すと、FW根本慎太郎(情3)とつないで敵陣へ運ぶ。DF熊谷天智からのパスをゴール前にいたFW神山太一(人2)がシュート。パックは相手GKとゴールポストのわずかな隙間を抜け、先制ゴールとなった。

△FW川島
△DF熊谷天智
△FW神山


追加点が欲しい関大。10分にはパワープレー(数的有利な状況)となり、細かくパスを回して得点の機会を伺うも、この間にゴールは生まれなかった。15分、キルプレー(数的不利な状況)となると、自陣でのプレー時間が長くなり、シュートを何度も浴びるがGK加藤主将がファインセーブ。守りからリズムを作ると、このP終了間際に相手からパックを奪ったFW山根早加(社2)が至近距離からシュート。しかしこれはゴールとはならず、1点リードで第1Pは終了した。

△GK加藤主将

第2Pはフェースオフで関大パックにすることができずにスタート。FW山根やFW川島がバックチェックしパックを奪おうと試みるも、相手が保持し続けシュートを打たれる。それはゴールポストに当たり失点が免れたが形勢逆転を狙いたいところ。ここで2分にパワープレーとなり関大が流れを支配することに。2セット目を中心に得点機を探る。FW嶋野瑛心(文3)がゴール裏を使い逆サイドにいたFW根本にパス。FW嶋野がポジションに戻ったところでFW根本が再びパックを戻しFW嶋野がシュートを放つも得点とはならず。ノーゴールでパワープレーを終えた。9分にもチャンスが到来。FW嶋野がディフェンディングゾーンから上げたパックを自ら左からシュート。そのリバウンドをFW神山が押し込もうとするが、混戦を制することができずスコアを重ねることはできなかった。

第2Pを折り返すと再び好機が訪れる。ブルーライン付近でFW佐々木がパックを手にすると、逆サイドのFW泉大我(人4)に渡し左からシュート。そのリバウンドでFW佐々木がゴールを狙うも相手GKに当たりゴールとはならず。なかなか得点機をものにできない。さらに、残り2分でキルプレーに。1分間は守り続けていたものの、ブルーライン真ん中あたりから軽い打ちでゴール付近の仲間にパスした相手DFのパックに相手FWが合わせゴール。同点弾を決められ、痛い失点となった。1-1となり第2Pが終わる。

△FW佐々木
△FW泉

同点で終わっただけに第3Pは立ち上がり早々から得点していきたい。猛攻を続けること8分。相手が打ち、逸れたシュートにDF小嶌翔大(情2)が反応し取りに行く。1度は自陣に戻されたものの、FW岸上樂(情1)が相手DFをおびき寄せ、その間に一気に駆け上がった。そしてパックはゴール目の前にいるFW小笠原慶太(人4)の元へ。近距離をしっかり決めきり、再びのリードに成功した。

△DF小嶌
△FW岸上
△FW小笠原

FW小笠原のゴール直後、9分には一時はキルプレーとなったものの、その数秒後に相手も反則となり両者1人少ない状態でプレーすることに。さらに、その1分後にも相手が反則し、関大に有利な状態となった。この好機を逃さまいと、関大は敵陣でテンポ良くパスを回し合う。右サイドのFW神山からDF鈴木郁也(情3)を通り、左のFW嶋野へ来たところで鋭いショットを放つ。そのパックはネットを突き刺しスコアを重ねた。そして、今度はFW根本が先ほどとは逆側からゴール。このパワープレーで一気に相手を突き放した。

△FW嶋野
△DF鈴木
△FW根本

残り4分を切ったところでキルプレーとなる。度重なるシュートにGK常川渉稀(しょうま=人1)も対応するが、30秒後得点を許してしまった。その後は失点なく、キルプレーを終えた。残り1分では相手が得点を狙い、GKとFWを交換。攻撃の手は厚くなるため不安があるが、裏を返すとGKの壁なしにゴールを決められるのだ。その期待通り、FW山根がエンプティーゴールを決める。相手の策にはまることなく強い関大を見せた。キルプレーの1失点以外は得点を許すことなく5-2でゲームを終えた。

△GK常川
△FW山根

プレーオフ1巡目を全勝で終えた関大。5日から始まる2巡目でもしっかり圧倒し全勝でリーグを終えることはもちろん、完封勝利を狙う。関西で圧倒できた先に、全国の精鋭との戦いが待っている。【文・写真/木原綺音・島田采奈】

▼GK加藤主将
「(どのような思いで試合に臨んだか)昨日同大が関学大に負けているということで、今日気合入れてくると思っていた。なので油断せず最後まで戦おうと言っていた。(実際相手の勢いはどうだったか)昨日のプレーとは違ってギアを上げてきていてそこは怖かったが、最後は勝てて良かった。(チーム、自身ともに良かった点と悪かった点は)チームの悪かった点はエンジンがかかるのが遅いということ。毎回第3Pで点数入ることが常なので、そこは修正点かと思う。良かった点はその反面、第3Pでしっかり点数を決めきられて良かったと思う。個人的には、無失点で抑えられないつめの甘さ。ゴミ拾いでもして徳を積もうかと思う。良かった点はピンチもあったが、最小失点で抑えられたのは評価できる場所かと思う。(2巡目スタートまでに改善していきたいこと)まずはパワープレーでの得点力を上げたいと思う。本来はパワープレーで得点することが関大の強みなのでそれを生かしていきたい。あとは試合中に雰囲気が悪くなったときにいかにすぐ流れを持ってこれるかというのを練習から考えていきたい。(次戦への意気込み)次は関学大で今リーグは全試合接戦してしまっているので、次は大差で勝ちきってみせる」

▼FW小笠原
「(どのような思いで試合に臨んだか)3セット目の役割をしっかり果たすということはもちろん、前の試合で運よく2点決めることができたので、勢いそのままにもう少し貢献できれば良いかなと思って臨んだ。(3戦連続ゴールについて)たまたまいい位置にいて、周りの後輩たちはみんな上手いのでお膳立てしてもらえている感じ。決めるところはしっかり決められて良かったと思う。(ゴールシーンを振り返って)DF小嶌からいいパスが来た。そのまま時間も時間だったのでシュートを終わろうと思って、バックハンドに切り替えてシュートを打ったらいいコースになった。(調子いい反面改善点はあるか)スコアを決めたあとがちょっと緩んじゃうところがあると思う。スコアを決めたあとこそ、もう1回気持ちを入れ直して集中してプレーしたい。(次戦に向けて意気込み)今のところポイントを付けられているので、それを維持して、またみんなの力を借りながら勝利に貢献できたらと思う」

▼FW神山
「(どのような思いで試合に臨んだか)最近は自分にとってよくない試合が続いていたので、普段よりも前日からの準備を意識し、いい状態で試合に臨めるようにした。前日は早めに寝て、食事もしっかりとり、ランニングをするなどした。最初は体や足が重かったが、点数を決めてから気持ちも上がってきて、だんだん体が動くようになった。(試合を振り返って)第3Pまではロースコアの試合展開で、自分が点を決めないといけないという気持ちを持ちながら、守りつつ攻めるということを意識してやっていた。(これからの意気込み)来週も再来週も試合があるので、それに向けて今日のようにしっかり準備をして、いい試合ができるように全員で頑張っていきたい」

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