◇2022年度関西学生秋季リーグ戦◇対立命大◇10月22日◇立命館OICフィールド◇
[第1Q]関大1-1立命大
[第2Q]関大1-2立命大
[第3Q]関大0-4立命大
[第4Q]関大0-5立命大
[試合終了]関大2-12立命大
関学大との対戦から1週間。今度は全国屈指の強豪・立命大との戦いとなった。苦しい展開が予想される中、関大は序盤から相手に食らいついていく。これまで大敗を喫してきた相手にパスをつなぎ、2点を奪うなど健闘。後半には差を離され敗れたものの、来るインカレに向け望みを見せる試合となった。
相手ボールで試合が開始される。相手のパス回しに翻弄(ほんろう)され、なかなかボールに触れることができない。しかし、MF森川瑤(人3)のパスカットをきっかけにMF多田周平(商4)、FB田中溫人(商4)へとつなげる。だがその後、徐々に相手ペースに飲み込まれ、サークルのセンターから左に抜けたパスにうまく合わせられ先制点を献上。
少しでも失点を抑えたい関大は粘りのディフェンスでゴールを守り続ける。そしてFB森優吉(商2)が好守から前にヒットを放つと、ロングコーナーのチャンス。MF森川が右サイドにスクープを放つと、FB甲斐心之介(人3)が受け取る。得点には至らなかったが、関大は流れをつかみ始め、敵の陣地で試合を展開。すると、ボールを持ったFW粕渕正真主将(人4)がゴール前に向かってヒットを放つ。このボールにFB田中溫が反応しタッチ。試合を振り出しに戻す。
第2Qでも素早い試合展開が繰り広げられる。MF紀野来音(人3)からMF森川にパスが渡ると、ボールを受け取ったMF多田がヒット。しかし、相手ディフェンスに阻まれシュートとはならない。その後、サイドから猛攻を仕掛けられてあっさり2点を追加。1-3とされる。それでも関大はこのQ終盤、FB森がファインセーブでゴールを守ると、FW粕渕のドリブルで前線をあげていく。FW吉田有我(法2)のヒットは誰も触れられず得点には結びつかないが、ミッド陣を中心に細かなパスをつないでいく。そして、サークルインに成功すると、FW丸目敢南(文3)のパスをFW中川光(経1)がタッチ。2点目の獲得にチームの雰囲気は最高潮となる。その後、FW釘﨑響(外3)がヒットでシュートするなど攻撃を仕掛けるが、同点に追いつくことができない。
1点ビハインドで迎えた後半、開始30秒でペナルティーコーナー(PC)を献上。ここをGK池田風雅(文1)が左手でセーブすると、立て続けのシュートも全身を使って止める。しかし、左サイドからの強いシュートを決められてしまう。だがFB水川幹也(経4)やMF杉本逸綺(商3)が中心となってサークル外へボールを運ぶが、コンスタントに得点を決められこのQで2-7まで離されてしまう。
迎えた最終Q、開始30秒で8点目を入れられる。だが、FB和田陽向(人1)からFW中川にパスが届くと、サークル横に到達。しかしここは堅守に阻まれサークルには入れない。チャンスはあるものの、ほとんどの時間立命大に主導権を握られ、2-10となる。ここでFW山本一樹(情2)、FB田中溫のパスがつながり、薄くなった相手ディフェンスの隙を突いてFW粕渕がサークルトップへ。絶好のチャンスだったが、振り抜いたスティックは空を切り追加点とはならず。さらに、後ろからのロングパスがFW大塚皓介(文2)に渡り関大の流れ。だが、サークルに惜しくも届かなかった。その後相手のリバースヒットで11点目を取られると、残り2分でPCを奪われる。FB田中溫がスティックで止める好プレーを見せるが、すかさずリバウンドを押し込まれて12追加点。そして残り6秒の場面で相手PCに。ここを見事に抑えて試合終了のホーンがなった。
点差はつけられたものの、立命大から2点を奪ったことは収穫と自信となった。インカレでの目標はベスト8。この自信を武器に関東の強豪と戦っていく。【文:上田紫央里/写真:上田紫央里、島田采奈】
▼粕渕主将
「(試合を振り返って)率直に楽しかったっていうのがみんなの口から出たんで、それが全てかなと思います。結果だけ見れば大敗という形ではありましたけど、立命館相手に複数得点もできましたし、何よりみんなの顔が生き生きしていたのでほんとに楽しかったです。(どんな気持ちで挑んだか)点を取られることはわかっていたので、自分たちの通用することを100%出し切るように試合に挑みました。(1点目について)アシスト自体はきれいなアシストではなかったですけど、普段からああいうきれいではないボールもゴール前で詰めてという練習をしているので、田中溫人が僕のこと信じてゴール前詰めてくれたので、アシストにしてもらえたという感じです。田中に感謝したいと思います。(試合前半について)正直、立命館相手に勝てるかもしれないという夢を見ましたし、前半あれだけいい試合をしてとても楽しかったです。後半ガス欠しないようにというのは目標にやってたんですけど、さすがに全員ばててしまったんで、そこは今後の課題に挙げられますけど、前半はよかったです。あと、後半になって点数を取られだすと普段の僕たちならどんどん気を落としてしまうんですけど、しっかりベンチ中心に声を出してくれたので、最後まで気を落とすことなく戦えたのが良かったです。(課題)後半のガス欠は課題ですし、しんどい時間をどう乗り切っていくか。ボールを回して点を取られないようにして体力を戻していくのか、交代を使って回復していくのかっていうのはチームで話し合わないとわからないですけど、ばてないための工夫は今後の課題かなと思います。(インカレに向けて)今日みたいな戦い方ができれば、ベスト8を狙えるくじを引いていただいているので、複数得点はもちろんですし、ディフェンスが踏ん張ってくれたので、失点も今日よりは減ると思いますし、3点以上取って無失点で終えるのがやっていきたいことです。今日みたいにチーム全員が一致団結して声が出るようなチームになってきているので、全員でベスト8を狙っていきます」
▼中川
「(試合を振り返って)前半だけでしたけどみんなが走って点差を広げられずに終わったことが今日の良かったところです。(どんな気持ちで挑んだか)相手が強いこともあってできるだけ失点を抑えて、インカレもあるのでそのためにもいい気持で臨めたらいいなと思っていました。(得点シーンについて)チャンスを決めてこそフォワードなんで、あそこを決め切れて良かったです。(良かったところと課題)チームとしては前半みんなが走り切れていたところで、後半は体力切れで失点も多くなってしまったので、インカレまでに少しでも体力面でも向上していけたらいいなと思います。(インカレに向けて)チームとしてはベスト8が目標なので、まずは1回戦2回戦目を勝って、どんだけ力を出し切れるかを頑張っていきたいと思います」
▼田中溫
「(試合を振り返って)前半はハイペースでみんなが走れて、特にディフェンスと中盤がいっぱい走って止めてくれたので、なんとか点が入って良かったです。(どんな気持ちで挑んだか)僕たち4回生がここのグラウンドが最後なので、なんとかやりたいなと思っていましたし、秋リーグはずっとスタメンで出させてもらってたんですけど、僕は全然点を入れられていなかったので何とか入れたいと思って挑みました。(得点シーンについて)相手のディフェンスがいつもよりはミスが多いなと思っていたので、チャンスも絶対来ると思ってスティックを伸ばしたら入ったって感じです。うれしかったです。(良かったところ)個人的には1点を取れたのが良かったと思うんですけど、チームとしては最後までみんなが走って、今まで出られていなかった1年生も出られましたし、池田風雅がキーパーの初めての出場だったんですけど、頑張っていっぱい止めてくれたんでみんな頑張ったと思います。(課題)チャンスがいっぱい作れたのに全然決め切れてないし、僕自身もパスがもっとうまく出せるところもあるし、最後のディフェンスとして出た時にPCで止めれているのに弾いてしまって、せっかく池田が頑張って止めてくれていたのに点にしてしまったことが申し訳ないなと思います。(インカレに向けて)僕たち4回生は最後のインカレなんで、ベスト8を目指して頑張っていこうかなと思いますし、最後全員で勝って笑顔でリーグの順位決定戦を迎えられたらなと思います」
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