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◇第88回全日本大学総合選手権(個人の部)◇最終日◇10月23日◇YMITアリーナ◇

[男子シングルス5回戦]
津村●1ー4

ついに迎えたインカレ最終日。男子シングルスの津村優斗(社3)がベスト8をかけた戦いに臨んだ。結果は1ー4で敗北となったが、昨年の3回戦敗退から大きく躍進。関西勢から唯一のランク入りを果たし、全国13位の結果を残した。

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△津村

5回戦の相手はシードの難敵だ。今までの相手と比べて球の速度や繰り出すレシーブが違う。第1ゲームは相手の3点先取でスタートする。津村も少しずつ得点を重ねて後を追うが、なかなか逆転には至らない。7ー11でこのゲームを落とした。第2ゲームも相手に先制を許したが、第1ゲームよりも津村の反応速度も上がり、互角に戦えるようになってきた。点を取っては取られる状態が続き、形勢が激しく入れ替わる。8点目を決めたのを境にそのまま連続で得点し、津村がゲームを奪い返した。第3ゲームは第2ゲームの勢いのまま、好調な滑り出しを見せた。7点まで両者一歩も譲らぬ戦いを繰り広げた。しかし相手が引き合いをうまく利用して一気に前に出たり、津村が動く前に強い球をたたき込んでくる。先にマッチポイントになったのは津村だったが、デュースに持ち込まれ、相手に連続得点を許し僅差でこのゲームを奪われた。第4ゲームは長いラリーが続いた。ラリーで競り負け失点することもあったが、津村も果敢にどんな球にも食らいついていく。粘る津村に、相手も「やばいやばい」と焦る様子を見せる場面もあった。ドライブがほんのわずかに卓球台を外れる。最後はサーブミスでこのゲームを落とした。ここで勝たなければベスト8の道が断たれる第5ゲーム序盤、相手が上下左右に球を放ち、津村を翻弄(ほんろう)する。そのまま3連続得点を許してしまい、相手の流れを断ち切ろうとタイムを要求。タイム後、津村は得点しようと、スマッシュや卓球台の至るところに打ち込もうと攻めの姿勢でプレーした。しかし攻めているからこそのミスが相次ぐ。1ー9と相手に大幅リードされ、あと2点で津村の負けが決まってしまう。サーブ権は津村だ。起死回生を狙い、今までで一番高くトスを上げ、サーブを放った。トスは高いと回転がかかるが、その分レシーブ側にとってもコントロールが難しい。リスクを追いながらの捨て身のサーブだった。途端にこのサーブに相手が対応できなくなり、2点続けて得点。しかし相手にサーブ権が移り、津村のネットミスで試合は終了した。

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△津村

4日間続いたインカレは、ダブルスベスト16、シングルスは13位で幕を閉じた。試合後、「最近卓球のコツをつかんだ」と語った津村。来年は大学生として試合に出場する最後の年だ。インカレでの結果を自信につなげ、さらなる飛躍を目指す。【文:写真/貴道ふみ】

▼津村
「(5回戦を振り返って)相手は格上の選手だったので、自分の実力が出せたらそれでいいかなと思っていたんですけど、思ったよりも戦えたなというのがあって、あとは細かいところとか大事なところで1点を取る力の差が結構あったのかなと思います。(4回戦までは)最近卓球のコツをつかんだ部分があって、前だったら相手に何かされてからっていう展開が多かったんですけど、自分から攻める展開が多くてそこが勝ちにつながったのかなと思います。(関西勢唯一のベスト16だが)昨日(4回戦)は関西(対関学大)でつぶし合いをしたっていうのもあって、関西勢がいなくなったからその分まで頑張ろうという気持ちで戦ったんですけど、だから悔しい部分もありますね。(関東の選手は)一個一個の質が高いというのもありますし、打点とかコース取りが自分たちよりもさらに厳しいコースに来たり、同じフォアハンドでやってもサイドを切るボールだったりがすごく多くて、差を感じました。(今大会を通して)思ったよりはやれたかなというのが正直な感想で、これを自信に次につなげていきたいです」

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