◇2022年度関西大学連盟秋季リーグ戦第9日◇対京産大◇10月22日◇大阪体育大学◇
[第1セット]関大19―25京産大
[第2セット]関大20―25京産大
[第3セット]関大25―22京産大
[第4セット]関大25―21京産大
[第5セット]関大15―12京産大
[セットカウント]○関大3―2京産大
秋季リーグも残り2戦となり、1部残留がかかる中、負けられない戦いが続く関大男バレ。1次リーグで敗北した京産大と再び相まみえた。第1、2セットを連続で落とし逆転は厳しいかと思われたが、第3セットを接戦の末取り切ると、第4セットでも終盤に怒濤(どとう)の連続得点でセット連取に成功する。勢いそのままに最終セットを勝ち取り、京産大にリベンジを果たした。
第1セットは金子玄(人3)のサーブで試合がスタート。相手を崩し、川合涼太(人2)がブロックで相手のスパイクを仕留め先制した。その後ブレイクを許すが、陰下雄太(情3)のブロックと安平瑠也(商2)のサービスエースでブレイクに成功。両者一歩も引かない接戦が続いた。しかし、陰下のスパイクでブレイクし、17点目を獲得した次のターンから相手の猛攻にあう。ブレイクを許すと、サービスエースで3連続失点となりたまらずタイムアウトを要求する。しかし、流れを切ることができず、さらに点を重ねられてしまう。相手のリリーフサーバーにサービスエースを2本連続で決められ、最後はブロックアウトでこのセットを落とした。
第2セットは先制点を奪うも、拮抗(きっこう)した展開が続く。なかなかブレイクできないまま試合は中盤へ。陰下の強打や川合のブロックなどで3連続得点に成功するが、不意をつくプッシュやブロックアウトを取られるなど失点が相次ぎ、5点差まで広げられる。金子に代わってコートインした隅田嵐(社2)が相手のリリーフサーバーのサーブを1本で切り、直後に池田勇太郎主将(法4)がサービスエースを決めた。久保田滉平(情3)からの2段トスを安平がライトから決め切り、3連続得点。2点差まで詰めたが、その後得点はかなわず連続でセットを逃してしまった。
後がない第3セット。前のセットに引き続き、金子の代わりに隅田がコートインする。岡田大雅(経4)のブロードや隅田・岡田のブロックで3連続得点となり、リードに成功した。安平のスパイクと隅田のサービスエースでブレイクし、川合のクイックや相手のミスを誘う執拗なブロックなど、点を重ねていく。終盤で3連続得点を許し、同点まで追いつかれたものの、リリーフサーバーとして登場した井上桜佑(人1)のサーブで相手を乱し、得点へとつなげる。岡田がブロックやアタックライン前に叩き込む高い打点のスパイクなどを決め、3点を取り返し再びリード。最後は隅田のスパイクでセットを奪取した。
第4セットへとつなげた関大。流れに乗りたいところだが、序盤からブレイクを重ねられ劣勢スタートとなる。川合からの2段トスを安平が決め、相手のミスでブレイク。陰下のスパイクと相手のミスを誘う好返球で再びブレイクし、逆転に成功した。すると、安平が相手の攻撃を3回連続でシャットアウトし、リードを広げ、流れを引き寄せる。コンビネーション攻撃もはまり、着実に点を重ねた。しかし、また相手が猛追。強打やブロックアウト、サービスエースで同点まで引き戻されると、長いラリーの末コート奥へとスパイクを放たれ逆転を許してしまう。関大はここで雰囲気を落とすことなく、チーム全員で声を掛け合い士気を高めた。すると、岡田のクイックで得点し、隅田のブロック、レフトからのスパイクで連続得点を果たす。岡田のブロックで5連続得点となり、セットを連取。最終第5セットへとつなげた。
粘りを見せ、フルセットまで持ち込んだ関大は勢いそのまま突き進む。先制されるも、安平のスパイクですぐに取り返す。相手のサーブがアウトになり得点すると、岡田がブロックとクイックを連続で決め、リードする。直後に1点を返されたが、隅田のバックアタックや陰下のエンドラインギリギリを攻めたサーブでノータッチエースを獲得。隅田のスパイクで先に8点目を奪い、試合を折り返した。その後も関大の得点劇は止まらない。隅田がセンターからスパイクを叩き込むと、隅田がサーブで相手を乱し、その隙をつくように安平が相手の攻撃をシャットアウトする。続く隅田のサーブでも相手のスパイクミスを引き出し、4連続得点に成功した。7点差まで離したものの、相手も引き下がることなく攻撃し、1点差まで迫られるピンチが訪れる。それでも、関大は落ち着いていた。陰下のスパイクで先にマッチポイントを握ると、ここでリリーフサーバーとして投入されたのは井上だった。強烈なジャンプサーブで相手を大きく乱し、余裕のないスパイクを岡田と安平がきっちりブロック。15ー12でセットを取り切り、見事京産大にリベンジを果たした。
1部残留を懸けた負けられない一戦を制し、あすの最終戦へと弾みをつけた。「 チームがリーグを通して一丸となって良い雰囲気になってきている 」と池田主将。リーグ最終戦をいい形で締めくくるべく、あすも必ず白星を飾る。【文/写真:小西菜夕】
▽池田主将
「2セット先取されて、なかなかそれをひっくり返すのはきついんですけど、嵐(隅田)が入って雰囲気変えてくれたのが大きくて、チームがリーグを通して一丸となっていい雰囲気になってきていると感じました。(隅田を投入したのは)玄(金子)がキャッチで狙われていて、それが結構乱されていたので、キャッチできる嵐を1回入れたらはまったって感じです。たまたまです(笑)。(課題は)最初の2セットの入りが、20点台前までは同じ点数やのに終盤でこっちがミスをし出して、点数を離されてセットを取られることがあったので、詰めの甘さというか、終盤しっかり取り切れるようにあす意識していきます。多分1部残留が確定したので、思い切ってできると思うので、いい雰囲気でできたらと思います。(あすへの意気込み)あす勝てば7位で下位リーグ1位になれる可能性があるので、チーム全員で目指して、いい形でリーグを締めくくれたらと思います」
▽隅田
「出れることがめったにないので、チームを勝たせるというよりかは自分が楽しむことを意識して、割り切ってやりました。(途中出場の時の気持ち)全員しけた面していたので、俺がこいつら笑わせたろ思って。(得点を)決めたらとりあえず全力で喜ぼうと気持ちを作りました。チームの雰囲気を上げることが自分の仕事なので、活躍するよりは盛り上げることを頑張りました。(自身のプレーを振り返って)正味過去一良かったです。過去一跳んでました。僕はブロックが苦手なんですけど、相手の18番を止めたときにチームが乗ってきたのが一番気持ち良かったです。(あすへの意気込み)僕が出れるかわからないですけど、チームの元気の源となれるように、全力で嵐節かましていきたいと思います」
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