秋リーグ4位終幕。首位関学大に互角の戦いで引き分け
令和4年度関西六大学連盟秋季リーグ第5節◇対関学大2回戦◇10月21日◇わかさスタジアム京都◇
関学大 010 000 200=3
関 大 201 000 000=3
(関)山下、松尾―福永
(学)土肥、小野、池端-中井
1(二)藤澤
2(遊)福留
3(一)日高
4(指)山本遼
5(捕)福永
6(左)林
7(三)古田
8(右)木下
9(中)加藤
先発 山下
対関学大1回戦では勝つことができず秋リーグ優勝の可能性が消滅した加藤準硬。だが、最終戦に支えてくれる周りの人々への感謝の気持ちを胸に挑んだ。両投手陣が粘りのピッチングを見せた。
関大の先発は山下皓司(化生3)。初回から141キロをマークし好調ぶりを見せるが、味方の失策と連続四球で満塁のピンチを招く。だが後続を内野ゴロに打ち取り、無失点の立ち上がり。
関大の初回の攻撃。2番・福留涼平(商2)が左線への二塁打を放ち出塁。その後は日高涼汰(経2)の四球、相手のファンブルで満塁と塁を埋める。2死満塁のチャンスで福永翔太(社2)が左適時打を打ち2点を先制する。
2回表、山下は先頭打者を低めの変化球で三振に切るが、振り逃げで出塁を許してしまう。続く打者もバント処理の間の失策で出し、無死一、三塁のピンチを招く。その後は併殺の間に1点を返されるも、この回を最少失点で切り抜ける。
3回裏、先頭の山本遼太郎(文3)が3球目を中前に返し出塁。その後福永が四球を選ぶ。古田大輔(情2)もタイミングを崩されながらも中前に上手く落とし、満塁のチャンスを作る。1死満塁の場面、木下立清(りゅうせい=人1)が二塁手強襲の適時打を放ち1点を追加する。
その後は打たせて取るピッチングを続けた山下。味方の好守備にも助けられ、6回までスコアボードに0を並べた。
7回表、山下は先頭打者に四球を与えると、その後は内野安打などで1死二、三塁のピンチを作られる。迎えるは相手の主将でもある2番打者。フルカウントから135キロのストレートを内角に投げ込み見逃し三振を奪う。2死となって続くのは首位打者を走る3番打者。捕らえられた打球は中前に転がる同点打となり、同点に追いつかれた。
8回表、2番手の松尾尚矢(経3)は先頭打者に安打を打たれるとそこから得点圏のピンチを作られてしまう。2死二塁の場面。相手が放った打球は右前にふらふらと上がるが、これを木下がダイビングキャッチ。気持ちのこもったプレーでリードを許さない。
同点で迎えた9回裏、1死から4番の山本遼が四球で出塁。さらに代走を送られた川北収治(政策3)が盗塁を決め得点圏に進む。その後、林風太(商3)の右飛の間に川北は三塁に。2死一、三塁の一打サヨナラの場面で打席に立つのは古田。仲間から声援を受け打席に立つも、最後は相手の気迫のこもった球に空振り三振。サヨナラ勝ちとはならなかった。
4位で秋リーグを終えたが、「リーグ戦を通じてチームの課題を少しずつ潰せた」と加藤主将。新体制で挑んだ今リーグは手応えもつかんだシーズンとなった。悲願のリーグ制覇へ。来季に向けて『本気』となって最強のチームを作り上げる。【文:荒川拓輝/写真:島田采奈】
▼加藤主将
「(試合を終えて)関学は今回のリーグ戦で優勝しているので、昨日引き分けて今日は勝って秋リーグ戦を締めくくろうと話していました。負けなかったというところは評価できますが、最後に池端投手から1点を取りきれなかったのはチームとして底上げが必要だと感じました。(手応えは感じたか)正直関学の打線は立命や同志社に比べて劣るかなというふうに感じていました。相手には好投手がそろっているのでロースコアの試合になると予想していたのでピッチャーを中心に守り切って、少ないチャンスをものにして勝とうと話していました。(関学大戦では守備は良かったか)フォアボールやエラーの後にミスが重なったりヒットを打たれたりと、ミスをした後のプレーを大事にしようと心がけていました。後のプレーをしっかり完結させることができたのでそこが失点につながらなかったと思います。(松尾の投球について)あまりリーグ戦で投げてませんでしたが昨日も大事なところで抑えてくれていました。元々関関戦で松尾が抑えてくれていたり、関学に対して相性がいいというのがあったので、信頼してマウンドに上げました。(リーグ戦は4位で終わったが)順位だけで見ると悔しい思いがあります。今回のリーグ戦を通じてチームの課題が少しずつ潰せて、収穫はあったと思います。この秋リーグを通じて成長できたところもあるのですごくいい機会になったと思います。この秋リーグを終えてマイナスになるのではなく、成長したところから積み重ねて春リーグにつなげれたらなと思います。(春リーグに向けて)春リーグは冬を越えてとなりますがチームの課題が明確になってることと、相手が強いチームであっても戦えるということが分かりました。自分達がやってきたことを信じて春リーグまで練習を積み重ねてリーグ優勝できるように頑張りたいと思います」
▼山下
「(試合を終えて)本当に悔しいです。7回に最後ボールでも良かったところを甘くなってしまった。今までの課題だったところがあそこで出てしまいました。ボールでもいいと思っていたけど真ん中に入ってしまったのが悔しかったです。(今日の調子は)球は走っていたけどそれを操りきれなかったところがありました。流れも持ってこれなかったです。球数も多くてそこで体力を使いすぎて後半バテていたからそこは今後課題かなと思います。(中盤は走者を出しながらも味方の守備に助けられたが)守備は福留とかが上手くてゲッツーも多かったです。本当に助けられました。(リーグを振り返って)今回2勝でそれも国公立相手の2勝。エースでやらせてもらってるのに私大に勝てないといけないです。私大に対しても3失点、4失点しているようじゃ全然いけないです。春は私大に勝てるようにやっていきたいです。(次のリーグに向けての課題は)ここで抑えなあかんというところでいつも打たれているからそこは練習からもっとつめていきたいです。ここはボールでいいというところで甘くなってしまっていました。(春リーグに向けて)全部勝って優勝に導きます」
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