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◇第99回関西学生対校選手権大会2日目◇5月26日◇たけびしスタジアム京都◇

[男子100㍍準決勝]
藤井恒輝(人3) 1組4着 10.65 決勝進出
垣内慶紀(1) 1組5着 10.72
宮内和哉(文3) 2組2着 10.85 決勝進出

[男子100㍍決勝]
宮内 1位 10.39
藤井 6位 10.69

[男子1500㍍予選]
市林佳育(経4) 1組3着 3:55.38
石丸尚弥(環都3) 2組3着 3:55.56
東野祥士(商3) 2組5着 3:55.66

[男子1500㍍予選]
市林 1位 3:55.06
石丸 5位 3:55.96
東野祥 6位 3:56.10

[男子4×100㍍リレー決勝]
関大 1位 (宮内、藤井、濱田澪(法2)、山田雄大(1))39.35

[男子三段跳決勝]
梅野真生(人2) 1位 15㍍88
相川洋亮(M2) 6位 15㍍20
杉山慧(1) 13位 14㍍86

[男子砲丸投決勝]
内海祐樹(人4) 4位 14㍍28
菅沼慶斗(1) 12位 12㍍72
岡部元紀(人4) 13位 11㍍92

[女子100㍍準決勝]
井上晴稀(法2) 1組3着 12.25

[女子三段跳決勝]
八田真奈(政策4) 5位 12㍍20
尾石陽菜(社2) 10位 11㍍69
上島優里(人3) 13位 11㍍47

[女子やり投げ決勝]
東野帆花(文4) 11位 40㍍54

2日目は準決勝、決勝種目に加え、関大勢出場のフィールド競技も行われた。三段跳での梅野の優勝を皮切りに、計4種目でタイトルを獲得。チームを勢いづける活躍の数々で士気はさらに高まる。後半戦へとつなげ、関カレを折り返した。

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本日最初の種目は男子三段跳決勝。3名の選手が出場した。杉山は1回目がファールとなるも、2回目で14㍍86をマーク。しかし、3回目で記録を伸ばすことができず予選敗退となった。梅野は1、2回目がファールとなり追い込まれる展開に。そんな中、3回目の跳躍で自己記録の15㍍33を上回る15㍍43を出し、全体2位で4回目の試技へと進む。助走、踏切、空中動作、すべてが噛み合った瞬間だった。5回目で15㍍88のさらなるビッグジャンプを披露。首位へと躍り出る跳躍で、思わず拳を突き上げた。そのまま逃げ切り、見事関西王者に君臨。全日本インカレの標準記録も突破し、関大勢初の優勝者として流れを作った。

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△梅野
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△相川
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△杉山
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△梅野

続いて行われた100㍍準決勝は激戦となる。女子の部に出場した井上晴は、スタートからトップの選手に食らいついたものの、3着でフィニッシュし惜しくも決勝を逃してしまう。男子はエントリーした3選手全員が準決勝へと駒を進めていた。1組に出場した藤井は着順で決勝進出となったが、垣内は5着で進出とはならず。2組の宮内はレース後半で流すなどの余裕を見せ、決勝でのレースに備えた。

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△井上晴
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△藤井
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△垣内
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△宮内

男子1500㍍予選に出場した3名は余裕をもってレースを展開。終盤のデッドヒートに食らいついた市林、石丸が着順で決勝進出を決め、東野祥もタイム順で決勝進出となる。全員が次へとチャンスをつなげた。

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△市林

13時頃からは一気にフィールド競技3種目がスタート。しかし、突然の雨に振り回されてしまう。男子砲丸投では3選手が奮闘するも、なかなか記録を伸ばすことができない。内海がトップ8に残り最終投てきで14㍍28の本日最高記録をマークしたが、4位入賞に終わった。女子やり投に出場した東野帆も2回目で40㍍台を投げる。その後、記録は伸ばせず11位で競技を終えた。

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△内海
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△菅沼
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△岡部
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△東野帆

女子三段跳には20年度王者・八田率いる3選手がエントリー。男子の勢いに続きたいところだ。尾石、上島は1回目の試技がファールとなるが、2、3回目は切り替えて跳躍。八田は徐々に記録を伸ばし、3回目の12㍍20のジャンプでトップ8進出を果たした。さらなる記録更新を狙ったが、思うように伸ばせない。最終跳躍で12㍍台を跳んだものの、順位を上げることはできず、5位で終了となった。

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△八田
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△尾石
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△上島

続く競技は、混戦が予想される男子100㍍決勝。10秒前半を出さないと上位には食い込めないハイレベルな戦いだ。静寂に包まれた会場に号砲が鳴り響き、選手たちは一斉にスタート。藤井・宮内ともに好スタートを切る。横一線の状態から抜け出したのは宮内だった。力強い走りで後半に伸びを見せる。1着でフィニッシュラインを越え、速報タイムを確認。大きくガッツポーズし、よろこびのあまり目には涙を浮かべていた。「優勝することができてうれしい」。本日2人目の関西チャンピオンが誕生した。

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△宮内
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△藤井(左)と宮内
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△宮内(左)と藤井
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この流れに続けるか。男子1500㍍決勝のレースがスタート。序盤、関大勢は後方で出方をうかがう。スローペースでレースは進み、残り1周の鐘が鳴ると東野祥が仕掛ける。先頭に躍り出ると、バックストレートで市林がさらに加速しトップにつく。第3コーナーで1度抜かされるも、最後の直線で再び抜き返し、後続を引き離した。拳を天に掲げ、フィニッシュラインを切る。市林が優勝し、石丸、東野祥も見事入賞を果たした。

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△(左から)東野祥・市林・石丸
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△市林
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△(左から)石丸・市林・東野祥

本日、関大勢最終種目となった男子4×100㍍リレー決勝。予選を2位で通過した関大は、バトンミスを修正し、優勝と関大記録更新を狙う。一斉にスタートを切り、1走の宮内が大きく前に出た。藤井へとバトンをつなぎ、差を詰められることなく快走。3走の濱田がバトンを受け取ると、首位をキープしたままアンカー山田へ。近大がすぐ後ろを追いかけるが、山田はそれを引き離す力走。大きなストライドで後半にかけて伸びを見せ、1着ゴール。宮内、濱田がゴールへと駆け寄り、みんなでよろこびを分かち合う。タイムは39.35と2019年に出された関大記録を更新する快挙を成し遂げた。

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△宮内
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△宮内(左)と藤井
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△山田
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△(左から)宮内・山田・濱田
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△リレーメンバー
(左から)宮内・藤井・濱田・山田

4種目で優勝となった関カレ2日目。各々が力を十分に発揮し、結果へとつなげた。あす以降もまだまだ注目種目は残っている。この流れを引き継ぎ、さらなる躍動を誓う。【文:小西菜夕/写真:小西菜夕・荒川拓輝】

▽梅野
「予選で2本ファールをしてしまって、追い込まれた試合展開にはなったんですけど、しっかり3本目で記録を出して、決勝でも気持ちを切らさずに6本最後まで跳べたことがPBにもつながったと思います。(最近の調子は)出た大会ではいい記録は出ていなくて、完全に関西インカレに合わせて調整してきたので、ここでPB出たのはうれしいです。(自己ベスト大幅更新について)出るなという確信はなかったんですけど、手拍子とかやって自分の気持ちを高めていくうちに、5、6本目で全日本インカレと日本選手権の標準を切れたので良かったかなと思います。今年はもう日本選手権には出られないですが、まだ西カレと全カレが残っているので、大きい全国大会でもう1回記録を出して、16㍍跳べるように頑張りたいです」

▽市林
「まさか優勝できるとは思っていなくて、いつもランキング以下の走りしかできていないところで、関カレでは悔しい思いをしてきたので本当にうれしいです。(今日の調子)蒸し暑くてアップのときからきついなと思ったんですけど、いざ予選になると組の運が良かったのもあるんですけど、余裕をもって予選通過できたのでそこが勝因の1つになったかなと思います。(決勝の作戦)これまでの先輩方を見ても、最後にしっかり出し切る、最後のスパート勝負で勝ち切るというのは鍵になるとわかっていたので、そこを意識してレースに挑みました。最初は後方に居すぎて弱気に思われてしまうかなと思ったんですが、『最後に勝ち切る』というのが自分の頭の中にあったので、意識して走ることができました。(東野祥が)そんなに速く(前に)出るのかとびっくりしたんですけど、自分はラスト150~250㍍で動かせたらいいなと考えていました。でもいつもより早めに前の集団へと出ました。(余裕はあったか)余裕はあって、ラスト200㍍ぐらいで抜かされたんですけど、良いように使うことができました。自分の感覚ではラストにキレがないなと感じたので、そこは修正していきます。(次に向けて)9月の全日本インカレではA標準を切って、後輩たちと一緒に出場するというのがまず目標です。そこを目指して記録会で全員でA標準を狙っていく練習から始めていきたいと思います」

▽宮内
「(4×100㍍リレーを振り返って)今シーズンでも100点に近い走りができたので、素直にほっとしています。先輩だからというプレッシャーはなかったんですけど、一人一人団結してやっていたので、全体的にもいい雰囲気だったと思います。(自身の走りについて)スパイクを変えてから思うようなスタートができていなかったんですけど、焦らずに時間をかけてやっていて、今シーズンの中でも一番いいスタートが切れました。(1位の結果について)素直にうれしかったです。近大も速いかなと思っていたんですけど、その不安も吹き飛ばしてくれました。(100㍍優勝について)自分が関大に入学するきっかけとなった、坂井(隆一郎=19年度卒)さんと佐野(由羽=20年度卒)さんが関西インカレで、この同じ競技場でワンツーフィニッシュしているのを見て、自分もこういう選手になりたいなと思っていました。この試合もその気持ちが入っていたので、優勝することができてうれしいです」

▽藤井
「宮内が100㍍で優勝したので二冠を取らせたいという気持ちと、自分も高いところからの景色を見たいという思いが強くて。すごくいい感じで走ってきてくれて、自分的にも勢いが出たというか、今年に走ったリレーでは一番いい走りができたと思います。走っていて、いつもなら後半で失速したり力んだりするところがあるんですけど、今日はスムーズに走れました。(2、3走のバトンパスは)普段からバトン練習はしているんですけど、ずっと遠い感じがぬぐえなくて、今日も不安ではあったんですけど、宮内からいいバトンをもらって、『これは俺もつなげないと』と思いが強くなって頑張ることができました。(1着フィニッシュについて)素直にうれしかったです。(次に向けて)関東勢が速かったので、まだまだ上げていかないとという思いもあるので、個人も含めて頑張りたいと思います」

▽濱田
「昨年から4継のリレメンとして走らせていただいていて、足を引っ張ることも多くて悩んでいた時期もあったんですけど、こういうところで関大記録を出して関カレ優勝できたのは、卒業された本多(諒平=21年度卒)くんにもいい結果が残せたかなと思います。(バトンパスについて)藤井くんが調子よかったので、迷わず信じて走りました。(自分の走り)ちょっと力んだんですけど、今までで一番いい走りができたと思いますし、朝から関大がいい結果を残してくれていたので、流れに乗っていきたいという思いで走れました。昨日は自分が後半に失速してしまい、山田を迷わせてしまったので、歩数を縮めて届くように後半意識して走りました。(今後の意気込み)まだまだ関東のチームにはかなわないので、38秒台を目指して、このメンバーまた入れるかわからないですけど、しっかりメンバー勝ち取って、日本インカレの舞台で走りたいと思ます」

▽山田
「昨日もトップで回ってきた形にはなるんですけど、その中でバトンで事故があってゴールの直前で先着されることだったので、今日はそれだけはないようにしようと話していました。明日200㍍を走る先輩もいるので、流れを止めたらいけないなと思って最後走りました。(緊張したか)アンカーは高校の時からずっとやっていたんですけど、対校戦で作って浅いチームになるので、不安はあったんですけど先輩方が流れを作ってくれたので、これはいけるなと思ました。自分のチームしか見ていなかったので、後ろは気にせずにそのまま入りました。あまり焦りはなかったです。(自分の走りは)高校を出てからあまり走れていなかったことが多いので、その中では走れた方なのでちょっとおまけして75点ぐらいです。(今シーズンの目標)リレーメンバーに継続して入ることと、ベスト更新です。高校の時に200㍍を追い風参考で20秒台出したので、それを公認で出したいです」

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