Loading Now
×

◇男子第62回関西学生リーグ戦◇優勝決定戦◇対近大◇5月8日◇関西大学アーチェリー場◇

【試合結果】
[70㍍前半]関大1514―1626近大
[70㍍後半]関大1519―1606近大
[G.T(グランドトータル)] 関大3033―3232近大
※メンバー8人中、上位5名の記録

先週、同大を相手に下克上を果たし、40年で初めてブロック王者となった関大アーチェリー部男子。関西の頂点を射止めるべく、強豪・近大を相手に優勝決定戦に臨んだ。今試合は、先週までのリーグ戦と異なり70㍍ラウンドでの勝負。1週間という短い時間で調整し、70㍍先の的と向き合った。前半・後半ともに安定した得点を記録していくものの、近大の強さはやはり圧倒的。200点近くの点差をつけられ敗北し、リーグ戦は準優勝という結果で幕引きとなった。

0D46C8BC-0845-4B95-8C2B-A45EE81B7AF1-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える

前半は、1エンド目から一樂直寿(商4)、住谷和輝(シス理2)、舩本将大(経1)が50点越えの点数をたたき出す好発進となった。和智主馬(かずま=情2)、中山健世(文2)も50点に迫る点数を記録する。その後も一樂と住谷は50点以上をコンスタントに出し続け、安定の強さを見せつけた。一樂は、4度55点以上を記録。36射327点という堂々のスコアで、チームのレベルを押し上げた。中山と舩本も、高得点の基準である45点を下回ることはない。舩本は36射でしっかりと300点に乗せ、チームを支える行射を見せた。中山は、残り時間が短くてなっても焦りを見せない。最後の1本まで集中力を切らすことなく、セットアップからフォロースルーまでの一連の流れを丁寧に行う。クリッカーも確実に切るなど、妥協しない姿勢がうかがえた。終始各々が奮闘し、1514点で前半を終える。一方、さすが近大。上位5名に36射で310点を下回る選手はおらず、100点以上のリードを奪われる展開となった。

59493F0B-41CA-4269-BEFF-876D261C9CCE-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△一樂
D18E737C-0048-467F-8C90-0C5BB509E9B8-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△住谷
7F6CBE85-21D8-4434-B28F-605D2C766D9D-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△舩本
3BCDC2A5-0EAC-4E24-9305-ACC5F0DC410B-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△川田啓世主将(環都4)

後半1エンド目では、関大の上位5名全員が50点以上という好スタートを切った。その後も、選手たちは高得点を連発する。5、6エンド目こそ45点に届かなかったものの、和智も前半4エンドでは45点以上を安定的に記録した。大学から競技を始めた中山は、第5戦までの50・30㍍に引き続き70㍍でもセンスの良さを発揮。36射で298点と、300点に迫る得点をたたき出した。一方、一樂、住谷、舩本の3人は、さすがとも言えるシューティングを披露。310点を超える高得点で、チームを引っ張る選手としての役割を確実に果たした。その後も大きく崩すことはなく、前半より5点アップで競技終了。72射をうち終えると、レンジには拍手が響いた。

B7FBAD49-F80C-4F22-82D6-F95C99ADF875-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△和智
45D08FD9-A2A4-4962-884A-EAF21803A902-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△中山
9339F1DD-ABD6-4FD2-BAD1-9E465C20628A-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△別府杜倭(とわ=安全2)
6DBF9063-3353-4FFB-A124-EB879F8272CB-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える
△吉松蒼生(経4)
E657164B-C474-40B0-95DD-2BB5587701C0-300x200 近大相手に健闘するも敗北。準優勝でリーグを終える

後半でも近大に追いつくことはできず、199点差をつけられ敗北。リーグ戦は、準優勝という結果で幕を閉じた。しかし、ブロック優勝という快挙を遂げるなど、関大にとっては大きな収穫を得たリーグ戦になったに違いない。昨年は、代々出場してきた王座決定戦に出場できず、悔しさを味わった。昨年のメンバーに加えて期待の新戦力も加わり、新しく、頼もしくなった関大アーチェリー部男子。6月には、2年ぶりの王座決定戦に挑む。関西準優勝チームの実力は、全国でどこまで通用するのか。残り約1カ月で調整を重ね、全国上位に名乗りを挙げてみせる。1カ月後、全国の強者が集まる舞台で、70㍍先の的中央を射止めるたくましい姿がそこにはあるはずだ。【文/写真:横関あかり】

▼川田主将
「62年ぶりの優勝決定戦に出られるということだったのでうれしかったです。結果は負けてしまったんですけど、試合自身も楽しく、関大らしくできたかなと思っています。(どんな気持ちで臨んだ)元から、勝てる望みはないと言ったらあれですけど、勝てないかもしれない試合だったので、負けるとしても全力を出して負けられるように心がけていました。(練習と比べて、チーム全体の調子)全体としては50点ぐらい下がってしまいました。(チームの雰囲気)今日は70㍍という慣れない試合だったので、チームの雰囲気的はあまり元気がないと言ったらあれですけど、選手それぞれで集中してできていたのかなと思います。(今後への意気込み)王座メンバーには、王座に向けて頑張ってもらったり、関関戦は、関学には勝つつもりでいこうと思います」

▼住谷
「50・30㍍の試合から1週間ということで、正直調整できていなかった部分がありました。点数はあまり納得のいくものではなかったんですけど、あと1カ月王座まであるので、しっかりそこまで調整できたらいいなと思います。(どんな気持ちで臨んだ)近大に勝とうとは思ってなくて、近大の個人に対して、自分がどこまで戦えるかというのを見に来た試合でした。今日の点数では歯が立たないなという感じだったので、あと1カ月しっかり調整していきたいと思います。(リーグの個人成績で1位だったことについて)個人1位はうれしかったんですけど、個人1位を取ってしまうと、僕のプライドなんですけど今日の試合で近大に見くびられたくないというのがあって。そこであてたいという気持ちも先行してしまったのが良くなかったかなと思います。(リーグを通して振り返って)最初のほうはうまくいかなかったんですけどだんだん慣れてきて、点数も安定してきたので、今回のリーグ戦はうまくいったなと思います。(リーグを通して学んだこと)チームで応援するようになってから点数が練習試合よりも伸びていったので、応援の大切さを感じました。あと、チーム内のかけ声も、リーグ戦を重ねるごとにだんんだんコミュニケーションが取れるようになってきたので、それも結構チームの調子につながったのかなと思います。(今後に向けて)あてないといけない試合が毎週続くということが、アーチェリーではあまりありません。夏になると、試合ではないけど記録会が1週間ごとにあって、あてないといけない状況がまた連続で続くことになるので、リーグ戦はその練習になったかなと思います」

▼一樂
「個人的に、点数が試合新だったので、個人的にはいい試合だったと思います。(どんな気持ちで試合に臨んだ)相手が近大なので、ほぼ負けるという感じだったんですけど、近大の中に入り込めるぐらいの点数が出たらいいなという気持ちで臨みました。(リーグ全体を通して学んだこと)テンポ良くうっていくということです。テンポ良くうてたら、点数もだんだん上がっていったので、そこを学ぶことができました。(リーグ全体を振り返って自身の調子)リーグ戦の1カ月前ぐらいから、点数が大幅に伸びてきて。今までの自己新よりも20点ぐらいアップが平均みたいな感じで。理由は分からないんですけど、急に成長できました。全体的に、昨年までより成長できたかなと思うので、すごくいい調子だったかなと思います。(今後へのいきごみ)リーグ戦でテンポ良くうつことを学んだので、王座に向けてもテンポ良くうって、周りの選手の雰囲気も良くしていけるような選手になっていきたいと思います」

コメントを送信