◇2022年度関西大学連盟春季リーグ戦第8日◇対園女大◇5月8日◇
[第1セット]関大25―13園女大
[第2セット]関大11―25園女大
[第3セット]関大25―23園女大
[第4セット]関大24―26園女大
[第5セット]関大13―15園女大
[セットカウント]●関大2―3園女大
前日は京産大にストレート勝ちした関大女バレ。勢いそのままに連勝を目指し、園女大戦に挑んだ。第1、2セットは両者ともに大差をつけてセットを奪取。それに対して、第3セットから最終セットは、最後まで展開が予測できないほどの接戦を見せた。
第1セットは関大が終始リードした展開で試合が進んだ。序盤は内田千晴(人1)のサービスエースや、中屋ちひろ(人3)の相手ブロック2枚を抜くスパイク、伊関万絢(まひろ=文1)のスパイクで点差を広げていく。相手に3連続得点を与え、追いつかれそうになるも、中屋がセンターからのストレートやサービスエースで連続得点し、相手を寄せつけない。また、川上良江(文2)も加わり、強烈なスパイクでブロックアウトを量産していった。中盤には緩急のついた攻撃で相手を苦しめる。日野美里(人3)がセンターから速いクイックを決めたのに対し、中屋はコート前方の空きを見て軟打で点を取った。25―13と、大差をつけて第1セットを獲得。この点差をつけられた要因は「ブロックとレシーブの関係が作れていたこと」だと升谷未来主将(人4)は語る。幸先のいいスタートを切った。
関大のサーブから始まった第2セットは、先のセットとは打って変わって、相手のサーブやスパイクに苦しめられた。4連続で得点されたのを機にタイムアウトを挟み、立て直しを図る。しかし、相手の猛攻は止まることなく、9―1と序盤から点差を広げられてしまった。芦田彩音(人4)がサーブレシーブをきれいにセッターの児玉光涼(文3)に返すと、伊関がレフトからストレートを放ち、ようやく2点目を獲得した。なんとか流れを取り戻したいところで、またも伊関が相手ブロック2枚を抜くスパイクを決めた。しかし、相手の勢いは止まらず、9―24と絶体絶命のピンチを迎えた。相手のマッチポイントで児玉と川上が執念のブロックを見せ、食らいつくも、第2セットは落としてしまった。
試合は振り出しに戻り迎えた第3セットは、両チーム譲らないシーソーゲームにもつれこんだ。関大は内田のスパイクで1点目を獲得すると、日野のブロックや、中屋が芦田彩からの2段トスをきれいに決め、3連続で得点する。すると、すかさず相手も追いつき同点に。セット中盤、関大は相手の1点リードを追いかける展開が続いた。川上のクイックや、林川涼(経3)のサービスエースで得点し、粘り強く逆転の機会をうかがう。しかし、相手に連続得点を許し、点差が2点に開いたところでタイムアウトを挟んだ。その後も児玉と日野のブロックや内田の軟打で得点するも、21―23と相手の背中を追う状況が続いた。するとここで関大が意地を見せる。22点目を獲得したのを皮切りに、伊関が多彩な攻撃で連続得点し、セットポイントで中屋が鋭いサービスエースを決めた。4連続得点の猛追で、第3セットを見事獲得する。
このセットで勝ちを確定させたい第4セット。開始から5連続得点と勢いに乗り、15―10とセット中盤にかけて点差を広げた。この間にタイムアウトもあったが、集中力を切らすことなく流れを継続。日野や内田のブロックやスパイク、クイックで得点を重ねていった。しかし相手の2回目のタイムアウトが開けてからは、連続得点を許す場面が増え、21点目で同点に追いつかれてしまう。川上、日野、内田、中屋と次々に攻撃を決め、関大が先にマッチポイントを獲得。有利な状況を作り出すも、最後は連続でスパイクがアウトとなり、第4セットを落としてしまった。
第5セットも序盤から4連続得点し、5-3とリードする。伊関や中屋が多彩な攻撃を決め、川上もブロックを決めた。しかし相手も負けまいと気迫のプレーで追い上げを見せる。5連続得点で2点差をつけて逆転された。終盤は内田が強烈なスパイクを何度も打ち込み、中屋がライトからストレートを決めチームを盛り上げるも、開いた点差は縮めることはできず、13―15と惜敗してしまった。
僅差であるがゆえに、悔しい敗北となってしまった園女大戦。全員で勝ち取ることを意識して、残りの3戦も戦い抜く。【文:松尾有咲/写真:貴道ふみ】
▼升谷主将
「プレーの修正点でいうと、ここが悪かったっていうところはなかったんですけど、最終的に1点を勝ち取ることができなかったので、その勝ち取るというところをもう1回自分たちがやっていかないといけないところかなって見えた試合でした。(勝ち取るためにどういうことが必要か)どんな1点でも流れを相手に与えてしまう1点っていうのはすごく自分たちにとっても悪い1点で、流れがすぐに変わってしまうというか。バレーはすぐに展開田変わってしまうので、その1点の大事さっていうのを、もっとチームが分かって試合に臨まないといけないなと思いました。(第1セットで大差をつけられた理由)結構1セット目はサーブで攻めて、相手の攻撃が思うようにいかないところをしっかりブロックで抑えられていて、ブロックとレシーブの関係が作れていたことがすごく良かったところかなと思います。(4、5セット目を僅差で落としてしまった理由)サーブで攻めることができなかったです。もう少しサーブで相手を崩していたら相手の攻撃にストレスを与えることができていたかなと思うので、もう少しサーブを攻めるっていうのは来週の修正点として挙げたいかなと思います。(次戦への意気込み)あと3戦、チーム全員で勝ちにいって、もう1回今日と昨日の反省点を来週で克服できるように、自分たちが全員で勝ちに行くっていうのを意識して、勝ち取るということをもう1回やっていけたらなと思います」
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