◇令和4年度関西学生春季リーグ戦第4節◇対関学大2回戦◇5月7日◇南港中央野球場◇
関学大 010 000 000=1
関 大 101 001 000=3
(関)辰己、金丸-有馬
(学)執行、五島、鈴木也-佐藤海
1(左)岑
2(遊)髙田幸
3(中)中井颯
4(一)上神
5(捕)有馬
6(三)下井田
7(右)三杉
8(二)佐藤
9(投)辰己
関学大と相まみえた2回戦。3回に中井颯良(政策3)が左越適時打を放ち、勝ち越しに成功する。リードした展開で5回から登板した金丸夢斗(文2)は圧巻の投球を披露。堅実な試合運びで3回戦に望みをつないだ。

1回裏、1番の岑幸之祐(社3)が初球で左安打を放ち出塁。続く髙田幸汰(商3)、中井颯は犠打をするも、相手の連続失策で出塁。無死満塁の絶好のチャンスを迎えた。続く上神雄三主将(法4)は左前に落ちる適時打を放つ。防御率0.00の左腕・執行から1点の先制に成功した。


初回はピンチを作ったものの、無失点で切り抜けることができた先発・辰己晴野(人4)。2回も得点圏のピンチを迎える。8番打者を追い込むものの、中堅手の横を破る適時三塁打を放たれ、同点に追いつかれる。
3回裏、先頭の岑が中安打で出塁。続く髙田幸が犠打を決め、岑を得点圏に進める。そして3番の中井颯が放った高い打球は左翼手の頭上を越す適時打に。1点を勝ち越した。


全体的にボールが高く相手を打ち取ることに苦労した辰己。毎イニング走者を許すものの、4回を1失点にまとめた。

「今日を勝たないと次はない。早めの継投を頭に入れていた」と早瀬万豊監督。5回からはリーグ戦を通じて調子を上げてきている金丸をマウンドに上げた。金丸はクリーンアップ相手に外角のストレートを3球で三振を奪うなど、すさまじい投球を見せる。

6回、2死から有馬諒(商3)が中安打で出塁。続く下井田悠人(経1)の打席で有馬が相手のモーションを盗み、好スタートを切る。盗塁に成功し、自ら得点圏に進んだ。2死二塁で下井田が二塁手への内野安打を放つ。その間、二塁走者の有馬が相手の隙をつき、本塁へ生還。好走塁を見せ、大きな1点を手にした。


「変化球を狙ったところに投げられた」と金丸。この試合ではチェンジアップが効果的に決まる。5イニングを投げ、出した走者は2人のみ。相手を寄せ付けないピッチングで試合を締めた。

投打がかみ合い勝利を収めた関大。現在、3連勝中とチームの雰囲気は良好だ。伝統の一戦に決着をつける。【文:荒川拓輝/写真:松尾有咲、永松愛】
▼早瀬監督
「(金丸について)練習を見ていて金丸の状態が良くなってきていると感じていました。期待を込めて早くから出しました。彼の課題は変化球でありましたが、その辺では精度も含めて投げられていました。彼にとっては大きな勝利だったと思います。(継投について)今日を勝たないと次はないです。早めの継投を頭に入れていました。金丸が有馬といい流れを作ってくれていました。早めに鷲尾(昂哉=経4)などの他のピッチャーも用意していましたが、この流れで金丸に力を付けてもらいたいと期待を込めていました。実際にそういうボールを投げていたので最後まで投げてもらいました。よく投げ切ってくれたなと思います。最後の2イニングは2回り目になるので非常に難しかったと思います。(彼の良さは)真っ直ぐです。でも本当のコントロールの精度はこれから付けないといけないです。真っ直ぐの質が良く、それを軸にした変化球がいいです。(辰己について)辰己は四苦八苦のところがありました。一番の反省点は1点を取られたところです。次の打者がピッチャーのところで甘い球を投げてしまった。あの辺を考えないと野手から信頼されるピッチャーになっていけないです。結果的に打たれるにしても、ああいう状況で投げた球は勝負球では絶対なかったです。(勝負球に苦しんだか)全体的にボールが高かったです。苦しかったと思いますがその中でなんとか粘って投げていました。(6回裏の1点について)大きかったです。有馬が相手の隙をついてセカンドに行き、内野安打で躊躇せずホームまで帰ってきました。あの1点は非常に大きかったです。
▼金丸
「(今日良かった点は)ストレートを中心に変化球を狙ったところに投げられていました。そこで三振を取ったり、打たせて取るところは打たせて取れました。(今日は変化球が良かったか)ランナーも背負ってからも投げられるように練習してきました。低めに集めてゲッツーを取れたので良かったです。(リーグ戦を通じて調子は上がっているか)今回のリーグは上がってきています。去年は最後になるにつれて下がってきていました。(課題は)変化球です。自分はストレートと同じような腕の振りができていないです。ストレートと同じ振りになるように意識して練習しています」
▼上神主将
「(今日の試合を振り返って)先制点を取れて自分達の流れに乗っていけた。しかし、取った後にすぐ点数を取られてしまったが、追加点を中井颯が取ってくれたので、自分達のペースで試合を運べたかなと思います。(5回無失点の金丸について)下級生ですけど、頼りがいのある投手なんで、自分としても頼りにしている。(今日の試合の課題点)自分や金丸のバントミスなどが負けにつながるので、そこをなくして勝ちにこだわっていきたい。(次戦に向けて)当たり前のことを当たり前にやっていれば、必ず勝てると思うので勝利して勝ち点をとりたい」
▼中井颯
「(自身の打席を振り返って)まだまだつめが甘いところは、あるんですけど今日はいい働きができたと思います。(今日の試合の課題)サインミスやスタートなど色々つめていかないとなと思います。(次戦に向けて)得点圏で回してくれた時に一発で返せることができたり、走者がいない場面でも4、5番にいい打者がいるのでいかにつなげられるかを目標にしてやっていきたい」
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