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リーグ戦全勝!!40年で初のブロック優勝を果たす

リーグ戦全勝!!40年で初のブロック優勝を果たす

◇男子第62回関西学生リーグ戦◇第5戦◇対同大◇5月1日◇関西大学アーチェリー場◇

【試合結果】
[50㍍競技] 関大1523―1517同大
[30㍍競技]関大1682―1683同大
[G.T(グランドトータル)] 関大3205―3200同大
※メンバー8人中、上位5名の記録

リーグ4連勝と、勝ち越している関大。格上の同大を相手に、最終戦を迎えた。悪天候の中のスタートとなったが、選手たちはリーグ期間一の好調度合を発揮する。前半からわずかにリードし、後半でも逆転を許さない。強敵を相手に誰も予想だにしない劇的勝利を果たし、40年前にリーグがブロック制になって初の優勝を果たした。

前半、50㍍競技。1エンド目から一樂直寿(商4)、住谷和輝(シス理2)、舩本将大(経1)が50点を上回る高得点を出し、好調なスタートを切った。その後も、3人の勢いは止まらない。安定して50点以上を記録していき、36射終了時点で3人ともが300点以上の好記録となった。第4戦までは調子に伸び悩んだ舩本だが、格上相手の最終戦にして本領を発揮。1年生ながら、チームの土台となる行射を見せつけた。さらに中山健世(文2)も50点近いスコアを記録し続け、スポーツ推薦組の後を追う。渡沼佑斗(シス理3)も、50㍍競技ではリーグ内の自己最高得点を出し、上位5名に名乗りを挙げた。一方相手は、あまり調子を上げてこない。前半終了時点で6点のリードを奪い、試合は後半へと移った。

△一樂
△住谷
△舩本
△中山
△渡沼

後半に入ると、上位陣の勢いはさらに加速する。後半6回目には、中山、住谷、舩本の3人が同時に30金をたたき出す。その後も選手たちからは、第4戦までとは比べものにならないほどの30金を報告する声が上がった。その分、部員たちの「ナイスショット!」というかけ声にも活気があふれる。チームの雰囲気が良好なのは一目瞭然だ。試合終了が近づいても、数点のリードは保ったまま。しかし気を抜くと、容易に逆転されてしまう点差だ。「最後まで気を抜かないように」と、川田啓世主将(環都4)もメンバーの気を引き締めた。しかしその心配とは裏腹に、波に乗った関大はその後も崩すことはない。上位3名は、1度も55点を下回らないハイレベルなシューティングを披露。一樂と舩本は、72射でリーグ内自己ベストを上書きした。さらに住谷は、後半1エンド目と4エンド目の2度60金を達成。72射で683点と、前戦同様圧巻の記録を残した。

△川田主将
△和智主馬(かずま=情2)
△別府杜倭(とわ=安全2)

30㍍競技は1682―1683と、1点差の接戦に。しかし、50㍍競技で6点のリードを奪っていた関大。見事5点差で勝利を果たした。第4戦終了後、最終戦について「ベストコンディションで本気を出せば、勝てない試合ではない。勝つ気持ちで挑みたい」と意気込んだ川田主将。その言葉通り多くのメンバーがコンディションを整え、実力をぶつけた。リーグ1番の山場であった甲南大戦で逆転勝利を収めるなど、ここぞという場面で力を発揮してきた男子。最終戦でも勝負強さを見せつけ、リーグ全勝でブロック優勝をつかみ取った。来週は、強豪・近大を相手に70㍍ラウンドの優勝決定戦に挑む。かなり格上の相手だが、本領を発揮した関大は強い。Aブロック王者としての自信を胸に、挑戦者の意地を見せつける。【文/写真:横関あかり】

▼川田主将
「自分としては点数は全然だったんですけど、チームとしてはチーム新も出ましたし、何より、60年以上達成できなかったリーグ優勝ができました。本当にうれしい気持ちです。(リーグ全体を振り返って)試合を重ねるごとにだんだんチーム新も出てきて、点数も伸びてきました。試合の雰囲気も1戦目と比べたらだいぶ良くなってきたので、本当に成長してきたリーグ戦だと思います。(王座への意気込み)リーグ優勝した大学として、リーグ戦で勝ってきた大学に恥じないように。その思いをもって、王座で優勝したいと思っています」

▼渡沼
「勝って一安心しました。(チーム内ベスト)5には入ったんですけど、上の4人の点数を引っ張ってしまったので、それは申し訳ないと思うんですけど、勝って良かったと思います。(リーグ全体を振り返って)去年は応援がなかったんですけど、今年は応援があったので去年よりも頑張れたし、1戦1戦気を抜かずに勝てたのが良かったと思います。(王座への意気込み)今日みたいに格上で、勝てないと思われていた相手でもリーグ戦で勝つことができました。王座でも、関東の強い大学に勝って、番狂わせを起こせたらいいなと思います」

▼和智
「勝敗に関わるような立場にはなかったんですけど、一選手としてあの場でうてたことが誇りです。(リーグ全体を振り返って)僕はリーグ戦が初めてだったので、リーグ戦がどういうものかというのも良く分かっていませんでした。リーグの選手として出る中で、勝ち負けもあるけど、自分の中で『こういうふうにうちたい』というのがきちんと明確に分かった試合なのかなと思いました。(王座への意気込み)(王座が)どういうものなのか見たこともないので、どんなものなのか今は想像がついてないです。選手として参加するにしろ、応援として参加するにしろ、どんな形にしろ、楽しんで全力でやっていきたいと思います」

▼吉松蒼生(経4)
「僕は選手として実際に競技として関わる部分は少なかったと思うんですけど、一応援として、今回は組織として、チームとして挑んできたと感じているので、そういう点では5戦目までやってきたことがある程度報われたのかなとは感じています。やっぱり応援側から頑張っている選手たちを見ていて、リーグ戦を重ねていくたびにすごく輝いて見えていたので、そういう面ではすごくいい5戦目だったのかなと思いました。(リーグ全体を振り返って)応援として関わることが多かったと思うんですけど、みんなが言ってくれたように、『応援があったから良かった』とか『応援があったから点数が上がった』とか。そういうことを言ってくれたのが本当に、自分としてもやって良かったと思いますし、そういうことを踏まえて、1戦目からチーム全体で着実に成長している結果に結びついたのかなと感じています。全体を振り返って、やっぱり、大学として成長できた1カ月だったのかなと思いました。(王座への意気込み)自分は4年生で、王座がこの部活動に関わる最後のタイミングになるのかなと感じています。その中で、2年の時に王座に出場させていただいた経験であったり、これまでの4年間この部活でやってきた経験があると思います。そういうのを選手としての姿でも、応援としての姿でも、なにか1つでも積極的に動いて、後輩たちに1つでも多くの経験や思い出を残してあげられたらいいなと感じています」

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