◇2022年度関西学生春季リーグ戦ファーストステージ第4節◇対関福大◇4月30日◇田辺中央体育館
[前半終了]関大16―10関福大
[後半終了]関大17―14関福大
[試合終了]関大33―24関福大
リーグ開幕2連勝の関大は、現在全勝中の関福大と一戦を交えた。前半は序盤からの連続得点で流れを作り、硬いディフェンスで失点を最小限に抑える。後半では一進一退の攻防が続いたものの、攻めの姿勢を崩すことなく試合を展開。9点差をつけ、リーグ3連勝を飾った。
前半は相手のオフェンスからスタート。池原大貴(社3)のパスカットでターンオーバーに成功すると、パスをつないだ上ノ原龍哉(人3)が速攻を決め先制する。相手のパスミスが続き、金津亜門(社4)や上ノ原が攻守交代の隙に攻め入り3連続得点。その後1点を返されたものの、羽渕晴一朗(情2)や福島悠大(文2)のシュートで点差を広げる。GK廣上永遠主将(文4)が連続で相手の攻撃をセーブするなど、粘り強い守備も光り、失点を防いだ。
1回目のタイムアウト明け、関大が猛攻を見せる。有本晃人(法3)がカウンター攻撃で得点すると、福島がセンターから守備の逆サイドをつくシュートを決め連続で得点した。そして、金津のパスから松本大昌(文3)が速攻。続く攻撃でも松本がパスカットしたボールをそのままゴールへ運び、前半15分経過時点で8点差まで広げるなど勢いに乗った。その後はディフェンス陣の好プレーで失点を最小限に抑える。残り5分は攻め入るも得点にはつながらず、6点差をつけて試合を折り返した。
「もう1回気持ちをリセットして、切り替えて後半へ」(=廣上主将)と意気込み臨んだ。先に得点を許したが、素早いパス回しから福島のシュートで取り返し、松本や上ノ原の攻撃で点を重ねた。3連続失点となるも「焦らずに」と声を掛け合い、気持ちを切り替える。ループシュートなど緩急のあるプレーで相手守備を翻弄(ほんろう)。上ノ原が切り込んで得点し、有本がライト、松本がセンターから攻撃するなど攻めの姿勢を崩さない。中盤から一進一退の攻防が続き、なかなか点差を広げられないでいたが、有本・松本が交互にシュートを決め3連続得点。残り5分を切ったあたりで有本が7㍍スローをきちんと決め、続く相手の攻撃を廣上がセーブする。福島が鋭い1本を放ち32点目。池原が相手の攻撃を防ぐと土壇場でカウンターを仕掛け、松本がこれを制し試合終了。後半では点差を広げることができなかったものの、終始リードをたもったまま試合を展開し、見事3連勝を果たした。
負けられない戦いを制し、関西優勝へと突き進む関大男ハン。しかし、「最初はできすぎだった」と中川昌幸監督。試合が進むにつれ、関大の守備に対応してくる相手をどう攻略するかが課題だ。連勝の勢いそのままに残りのリーグ戦も全員で勝ちに行く。【文:小西菜夕/写真:松尾有咲】
▽中川監督
「出だしはめちゃくちゃ良かったんですけど、できすぎでした最初は。(前半の6点差について)最初に点差を広げることができたから良かったけど、次第に相手も対応してくるからイライラしながらやっていました。あそこが一番の反省材料です。(後半の3点差について)点差は少ないけど、そんなもんですよ。(次戦に向けて)少しずつ調子も上がってきたので、残り4試合しっかりチームをまとめてやっていきます」
▽廣上主将
「前半の最初は全体的に強い気持ちで臨んで、自分たちのハンドボールができていたんですけど、やっぱり前半の途中だったり、相手の勢いにのまれてしまうところがあったので、そこは課題かなと思います。後半にそういう部分を修正して、最終的には点差を開けて勝つことができたので、それはすごく良かったと思います。(後半に立て直せた要因)前半が終わってからの集合のときに、監督やコーチから『最初の試合開始の0-0の時の気持ちにもう1回戻ろう』とお話いただいて、そこでもう1回みんなが気持ちをリセットして、切り替えて後半へっていうような形で臨めたので、そういうところが大きかったかなと思います。(次戦に向けて)自分たちは一つ一つ勝っていくしかないので、次戦も今日みたいな気持ちでチーム一丸となって全員で勝ちに行けたらなと思います」
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