◇2022年度関西学生春季リーグ戦ファーストステージ第3節◇対同大◇4月24日◇関西大学千里山キャンパス◇
[前半終了]関大17―14同大
[後半終了]関大14―11同大
[試合終了]関大31―25同大
初戦を快勝で終えたハンドボール部男子。第3節は昨春5位の同大と対戦した。序盤は連続ゴールで点差を広げたものの、前半ラスト10分で相手に追い上げを許す。後半はディフェンス陣が対応力を見せ、相手の攻撃を抑え2連勝。一方で、相手の勢いに押されて得点が決まらない場面もあり、課題の残る試合となった。
ゆったりとしたペースで試合が始まった。開始後約2分間は攻撃でのミスもあり、互いに得点がないまま。相手のシュートを廣上永遠(文4)が止めると、福島悠大(文2)が運び、ゴール前に走り込んだ松本大昌(文3)が速攻に成功し均衡を破る。そこから松本の3連得点もあったが、同点に追いつかれてしまう。
点差を広げるチャンスはすぐに訪れた。相手選手が立て続けに2分間退場に。金津亜門(社4)が7㍍スローを決めると、パワープレーの好機を生かして5連続得点。上ノ原龍哉(人3)や有本晃人(法3)のシュートで相手をタイムアウトに追い込んだ。
タイムアウト明けも関大の勢いは変わらず、羽渕晴一朗(情2)の中央からのシュートや、上ノ原のタイミングを見極めたシュートで点差を7に広げる。その後は相手がパワープレーとなったものの、6人全員で攻め上がる。川人龍之介(経4)や福島がテンポ良くゴールを奪い、17ー9と8点差に。
しかし、前半最後の4分間、関大はゴールに嫌われる時間が続いた。なかなか枠をとらえきれず、その間に相手に5連続得点を許す。3点差に追い上げられたまま試合を折り返した。
後半は金津や松本の得点もあったものの、相手の勢いが止まらず。同じ選手に4連続でシュートを決められた。前半から苦しい時間が続いた関大だったが、後半開始約3分からペースを取り戻す。速攻や上ノ原との連携で松本が3連続得点。金津の2得点もあり、再び7点差にリードを広げる。さらに、ディフェンスも修正。3枚目の池原大貴(社3)と土岐勇斗(文1)中心に内を締め、相手に攻撃させない。廣上のファインセーブも重なり、相手の攻撃を約7分間にわたって封じた。
その後は有本のループシュートや上ノ原の連続得点などもあったが、約10分間で4得点2失点。この日最大の9点差まで差を広げたものの、互いに攻めあぐねる時間が続いた。関大はタイムアウトをとったものの、最後の10分間も松本と山田凌裕(経3)の7㍍スローを含む3得点のみ。相手を振り切れず6点差で試合終了となった。
攻撃では10得点を決めた松本や、今節から復活したの川人の活躍。守備では廣上のシュートストップやディフェンス陣の対応力など見せ場も作った関大。しかし、「チーム全員で一体となって勝ちにきている」(廣上)相手の勢いに押される場面も多く、課題が残った。第1節が不戦勝となっている関大にとっては、点差をつけての勝利が必須条件。次節はAグループで唯一3戦3勝中の関福大と対戦する。課題を修正し、30日の大一番に臨む。【文:牧野文音/写真:荒川拓輝】
▼中川昌幸監督
「いい時と悪い時の差があった。そこは反省材料。前半の終わりは差を縮められしまった。(良かった点は)ディフェンス。当たれているときはいいけど、当たれてなくて、上から打たれているときは駄目。先週の試合では出してないような20番の選手(=上ノ原)が活躍してくれたのは良かった。ハツラツとプレーしていてくれて、見ていて気持ち良かった。(関福大戦に向けて)反省を生かして、いい内容の試合ができるように頑張る」
▼廣上主将
「前半の最初は自分たちのいい流れで試合ができた。でも前半の中盤から終盤にかけて相手の勢いにのまれてしまった。後半は切り替えて、自分たちのリズムに戻して巻き返すことができた。課題もあったけど、いいところもあった試合だった。(同大は)今年初めて試合をさせてもらったが、チーム全員で一体となって勝ちにきているチームだなという印象。出ている選手も思い切ってシュートを打っていて、勢いに乗らせたら危ない相手だなと思っていた。(関福大戦に向けて)今年、自分たちが掲げている目標は“インカレ優勝”。その中で関西リーグ優勝を目指している。今日出た課題をしっかり整理して、来週の試合につなげれるようにしたい」
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