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◇2022年度関西大学連盟春季リーグ戦第3日◇対帝塚山大◇4月16日◇

[第1セット]関大22―25帝塚山大
[第2セット]関大25―22帝塚山大
[第3セット]関大17―25帝塚山大
[第4セット]関大19―25帝塚山大
[セットカウント]●関大1―3帝塚山大

1勝1敗で迎えた第3日は、帝塚山大との一戦となった。第1セット、終盤で勢いづくも先取とはならず。第2セットは接戦となるも、序盤で奪ったリードを死守し取り返す。しかし続く第3、4セットは勢いに乗り切れず、悔しいリーグ2連敗となった。

44E39243-0910-48EB-A640-9D9114CAF046-300x200 相手のスパイクに苦戦し、悔しい敗戦

第1セット、内田千晴(人1)のコート奥を狙ったクロス攻撃で関大は初得点を挙げる。しかし直後、プッシュをも止める高さを持つ相手ブロックに阻まれ、3連続得点を許してしまった。序盤から点差をつけられるのは避けたいと思った矢先、升谷未来主将(人4)のバックアタックが決まる。日野美里(人3)の後方から飛び出す、完璧なパイプ攻撃を成功して見せた。直後には日野がサービスエースを決める。ここでチームは盛り上がりを見せ、その後はサイドアウトを取り合う展開となった。中盤では、内田や升谷主将が相手レシーブを吹き飛ばすスパイクをさく裂。終盤には、リリーフサーバーとしてコートインした林川涼(経3)がサービスエースを奪った。しかし、5点差で相手にセットポイントを握られてしまう。それでも簡単に取らせないのが関大。芦田彩音(人4)の体を張ったレシーブや川上良江(文2)のブロック、林川のディグでつないだボールを内田が強烈なクロス攻撃で決めるなど、3連続得点を見せる。勢いに乗ったが、あと一歩及ばず。最後は相手のフェイントでコート前方にボールが落ち、第1セットを落としてしまった。

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△内田
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△升谷主将
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△日野
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△林川

第2セットは、相手のミスが重なり立ち上がりから3連続得点に成功。わずかにリードする形となった。升谷主将の後衛での適格なレシーブ、内田の2枚ブロックの間を抜くストレートなど、その後も技巧をこらしたプレーで得点。一時同点にまで追いつかれるも、升谷主将のバックアタックや日野のプッシュなどで再びブレイク。点差を取り戻した。セット終了間際には児玉光涼(文3)のワンハンドパスから日野のCクイックが決まるなど、連携も良好だ。セットポイントをものにしたのは川上のブロック。チームは盛り上がりを見せ、第3セットへとつないだ。

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△児玉
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△川上
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第2セットの勢いのまま取り切りたい第3セット。関大は内田の力強いバックアタックで初得点となった。だが、その後はあまり勢いに乗り切ることができない。コートの穴を突いたプッシュや、リベロを吹き飛ばすほどの強烈なスパイクで相手にブレイクを連発されてしまう。9―13と4点差をつけられたところで、関大はタイムアウトを要求。現状を確認し合い、リズムを戻した。タイムアウト明けには、升谷主将がセンターからの強烈なスパイクとブロックポイントで2連続得点を決める。しかし、依然として試合の流れは帝塚山大に握られたまま。コート奥やエンドラインギリギリを狙ったスパイクが次々と繰り出され、関大はなかなか反応できなかった。最後も相手に乱され、第3セットを連取とはならなかった。

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△升谷主将
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△芦田彩

勝利のためには、絶対に落とせない第4セット。拮抗(きっこう)した展開となるも、中盤までは順調に点を重ねた。序盤では伊関万絢(まひろ=文1)のブロックアウトや、川上のコートの穴を突いたアタックで着実に得点。その後は升谷主将がバックアタックやブロックアウト、プッシュで乱すなど、1人で3連続得点を決める。相手のミスも相まって、ここでは4連続得点をものにした。相手はたまらずタイムアウトを要求。しかしこのタイムアウトを皮切りに、相手が勢いに乗り出した。レシーブできないほどの強打やラインショットが次々に決まり、一気に逆転される。関大はタイムアウトでこの流れを切った。タイムアウト明け直後には互いに点を取り合ったが、徐々に相手のペースは加速していく。芦田彩や児玉が粘り強くボールをつなぐも、相手のスパイクは次々とコートにたたきつけられる。負けじと内田が強烈なスパイクを何度も放つが、追いつくことはできなかった。マッチポイントには相手のサイドラインギリギリを狙ったストレート攻撃が決まる。このセットも取られ、敗北を喫した。

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△伊関
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悔しい敗北となってしまったが、しっかりと切り替えて明日は親和女大と対峙(たいじ)する。「内容が良かったとしても、最終的には勝たないと意味がない」。升谷主将が話すように、順位を上げるためには勝利が必要となる。今日の課題を修正し、明日こそチームで勝利をつかむ。【文:横関あかり/写真:荒川拓輝】

▼升谷主将
「今日勝てたら、まだ順位的には分からないけど優勝がまだ見えていました。なので今週のこの2戦は絶対勝とうというふうにずっと言い続けて練習してきたんですけど、結果的には負けてしまいました。その原因としては、相手に打たれすぎたかなというのがあります。そこを一つ一つ対策できていたら、もうちょっと展開が変わったところがあるし、相手もフェイントとかを打ちすぎていたところもあったので、もう少し視野を広く持って相手を見て攻撃できていたら展開が変わったのかなと思いました。あと、サーブミスが多かったので、そこはチームの課題として出たところでした。(先週から改善できたところ)フェイントとプッシュだけは絶対に落とさないようにしようというふうにやってきました。先週の金蘭大戦の時に、フェイントとプッシュで結構やられ続けていました。後衛が取るのは結構しんどいところがあったので、ブロッカーがしっかりついていってタッチを取れるところはタッチをとってとか、間をフェイントで突かれることがあったので、それだけはないようにブロッカーが空けるようにしようというように、今週は対策をずっとしてきました。そこに関してはあまり決められてはなかったかなと思ったので、修正はできていたと思います。(チームの雰囲気)今日だけじゃなくて、今週はチームの雰囲気的にすごく良くて。チームの中のAB戦をやっても、Aの方がきつい展開でもしっかり取り切ってというふうにはできていました。今週2戦は絶対に勝ち切れるという自信を持って挑んだ試合だったんですけど、もう少し詰められるところがあったのかなという反省はあります。(今日に向けての対策)結構ブロックアウトが多いチームでした。ブロックを使って弾いてくるチームだったので、それに対してはフォーメーションを変えて、ブロックカーはしっかり2枚ついてというところを徹底してやってきました。それでもやっぱり、ブロックを使って飛ばされることが多くありました。対策はミーティングでもずっとずっと言い続けてきたんですけど、少しできていなかったのかなと思います。(明日への意気込み)もっともっと順位を上げていくためには、やっぱり勝っていくことも必要です。内容が良かったとしても、最終的には勝たないと意味がないし、順位的にも上に上げたいので、これからもっと順位を上げていけるように。コートに入っている7人とか、メンバーチェンジで入っている子だけじゃなくて、上でサポートしてくれている子も含めて全員で一緒に戦って、全員で勝ちにいきたいと思います」

▼芦田彩
「今日の試合は、春リーグ優勝に向けてのすごく大事な一戦だったんですけど、勝つことができなくてすごく悔しいです。(レシーブで意識したこと)ブロックとレシーブの関係で、ブロックを閉められるところはしっかりと閉めてもらって、抜いてきたところをレシーブで取るということを意識していました。(自身の調子)2段トスの質とかチャンスボールの質とかがまだ少し足りないところかなと思います。(チームの雰囲気)この1週間の練習を通しても、今日もすごくいい感じでした。それでもまだ勝ち切れないというのがもったいないというか、悔しいかなと思います。(明日への意気込み)明日もすごく大事な試合になってくると思うので、今日の反省を切り替えて、明日に向けて頑張っていきたいと思います」

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