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劣勢の中、健闘するも惜敗

劣勢の中、健闘するも惜敗

◇2022年度関西大学連盟春季リーグ戦第2日◇対金蘭大◇4月10日◇

【試合結果】
[第1セット]関大13―25金蘭大
[第2セット]関大19―25金蘭大
[第3セット]関大25―17金蘭大
[第4セット]関大27―29金蘭大
[セットカウント]●関大1―3金蘭大

△試合前に円陣を組む

前試合はフルセットの末、春季リーグ初戦を勝利で飾った関大女バレ。第2戦目は相手に2セットを連取され、苦しい戦いを強いられたが、粘りのバレーで奮闘した。

第1セットは、終始相手のペースで試合が進んだ。序盤から相手の積極的なフェイントやプッシュに翻弄(ほんろう)される。中屋ちひろ(人3)のコートの穴を狙ったアタックで1点目を獲得。連続で得点し、このまま勢いに乗りたいところだが、スパイクがなかなか決まらない。中盤にはタイムアウトを挟むも、相手の流れを断ち切れず、6連続得点を許してしまった。中屋のブロックアウトや、川上良江(文2)と児玉光涼(文3)のブロックで猛追するが10点の差をひっくり返すことはできず、第1セットを落とした。

△中屋
川上②
△川上
△児玉
△林川涼(経3)

巻き返したい第2セットは、互角の戦いが繰り広げられる。序盤は1点を追いかける形で試合が展開した。伊関万絢(まひろ=文1)と升谷未来主将(人4)のブロックで逆転すると、すかさず相手も逆転し返す。関大は相手リベロを吹き飛ばす、強烈なスパイクを何度も放った。川上がセンターからスパイクを決めると、内田千晴(人1)、中屋と次々に攻撃する。しかし、相手も全く譲らない。先に20点台に乗せられると戦況は傾き、第2セットも落としてしまった。

△伊関
△内田
△芦田彩音(人4)

後がない第3セット。チームの強みである粘りのバレーを発揮すべく奮闘する。内田と伊関の1年生コンビが3連続で得点し、升谷主将がノータッチエースを獲得した。相手も負けまいと攻撃するが、必死のレシーブで食らいつき、点を取らせない。タイムアウトが取られた後も、レフトから内田の強烈なスパイクや、日野美里(人3)のクイックで3連続得点を獲得。コートに立つ全員が相手のアタックに食らいつき、粘りのバレーを体現する。見事第3セットを奪取し、次につなげた。

△升谷主将
△日野
△伊関

第4セットは序盤から、相手の4連続得点で5-2と引き離される。劣勢の中、伊関がレフトから連続で得点すると勢いを取り戻した。相手のクイックを連続でレシーブすると、内田がレフトからストレートを決める。川上がフェイントで相手の不意をつく攻撃を決め、児玉がサービスエースを獲得した。スパイクとレシーブがかみ合って、さらに勢いに乗った関大。センターから日野のボールを打ち落とす攻撃を皮切りに、内田、升谷と4連続で得点し、リードを広げた。すかさず相手がタイムアウトを要求する。いい流れを切らしたくない関大だったが、試合が再開すると相手に3連続得点を許してしまい、ペースを握られてしまった。点の取り合いになり互角の戦いが繰り広げられたが、先にマッチポイントを獲得したのは金蘭大。試合はデュースにもつれこみ緊迫した展開が続いたが、最後はスパイクがアウトに。土壇場で金蘭大がデュースを制した。

△試合後、整列する

今回惜しくも敗れてしまった関大女バレ。「まだリーグ優勝も見えているので、一戦一戦戦って、最後まで諦めずに自分たちのバレーを続けていきたい」と升谷主将は話した。次の帝塚山大戦も全力で挑む。【文:松尾有咲/写真:小西菜夕・貴道ふみ】

▼升谷主将
「1、2セット目は全く同じことをやられ続けて、それに対応できずに、もったいなく2セットとも落としてしまいました。3セット目は切り替えて取ることができたんですけど、1、2セット目のダメージがすごく大きかったと思います。1、2セット目が自分たちのバレーができなかったことはしっかり反省点として、切り替えるところは切り替えていきたいです。まだまだリーグは続くし、どういう結果になっていくか分からないので、最後まで諦めずに来週に向け、頑張りたいです。(1、2セット目はどう試合を進めたかったか)自分たちの強みに固い守備力っていうのを挙げていて、粘りのレシーブだけはどこにも負けずに頑張ろうと言ってたんですけど、相手が結構プッシュとかフェイントとかのちょろちょろしているボールに対して、それを落としてしまうことが多かったです。そういうボールを上げての粘りのバレーなのに、上げられていなかったのがダメだったところかなって思います。(3セット目はどう切り替えたか)メンバーを1、2セット目と違うメンツでいって、形も変えて、それには対応はできていました。フェイントは相手にプッシュをやられ続けてたので、逆に自分たちも空いてるところを見て落としていこうってうふうにしたら3セット目、いい流れでもっていけたので、1、2セット目は打ちすぎになっていたかなと思います。もっと相手のコートを広く見て攻撃できたらなって感じです。(次戦への意気込み)多分今年は相手も自分たちもダントツで強いっていうチームがいないので、まだまだどうなるか分からないし、まだリーグ優勝も見えているので、一戦一戦戦って、最後まで諦めずに自分たちのバレーを続けていけたらなと思います」

▼伊関
「昨日初戦で一勝できて、そこで結構チームとしても流れとか雰囲気が良かったです。出だしもやられたんですけど、雰囲気は良かったんですけど、全体的に相手にやられた分に対応することができていなくて、そのままずぶずぶやられていたかなと思います。(今日のスパイクの感触)1、2セット目が自分の思うように決まらなくて、いつも以上にブロックや相手のレシーブに拾われることか多かったんですけど、3、4セット目くらいからは自分の思うプレーができたりとか、トスや2段トスも結構打ちやすいトスを上げてくださったので、3、4セット目は自分のバレーができたかなと思います。(次戦に向けてどう調子を上げていくか)1年生として、プレーよりも元気良さとかが求められると思うんですけど、自分がプレーできているのは周りで支えてくれている先輩とか、仕事の方に回ってくださっている方がいるので、その人たちの気持ちも背負って明日からの練習、本気で、もう絶対負けないっていう気持ちを出して頑張っていきたいです」

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