◇ 令和3年度新人戦2回戦 ◇対甲南女大◇3月27日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大43-25甲南女大(全72射)
昨年に引き続き、シードとなり2回戦から出場した関大。新体制として初の公式戦で安定した的中数を出し、危なげなく3回戦進出を決めた。
公式戦初出場の選手も多く、1立目は会場に緊張感が張り詰める。「緊張を楽しみ、自分の力に変えて試合する」と奥野早紀主将(化生3)。しかし、立ち上がりの的中数の低さが課題として浮き彫りとなった。それでも、富田真央(文2)と福田建(文1)が3中を記録し、リードして1立目を終える。
2立目からは大前に髙橋優介(法3)、落に奥野主将をリリーフとして投入。昨年度も公式戦出場記録のある経験豊富な2選手が出場し、立て直しを図る。ここでは、1立目から出場している足川茉南(法3)が4射皆中を達成し、チームをけん引。一気にリードを広げ、10中差で最終の3立目に突入した。
最終立では、田村陽向(情1)と中井美里(法3)がリリーフで出場。この立では、髙橋と福田が引き続き安定した行射を見せ、皆中を達成した。「試合が終盤に向かうに連れて的中が跳ね上がったのは今日のよかった点」と足立拓馬男子主将(社3)。チームとしてこの日の最高的中数となる17中を記録した。経験の浅い選手が多く出場を果たした今試合。その中で確かな手ごたえと今後につながる課題を得た。
最終結果は、43-25で関大の勝利。タイトル獲得に向けて新たな弓道部の実力を見せつけるべく、次戦も総力戦で勝ち抜く。【文/写真:大森一毅】
▼奥野主将
「今日は初戦だったのでいつも通りの力を発揮するということを目的にしていました。初めて公式戦に出場する選手が多く、緊張すると思っていたのでその緊張をいかに楽しみ、自分の力に変えて試合することができるかを意識して試合に臨みました。新人戦に向けていつも通り自分たちの射をすることを意識して取り組んできました。(試合を振り返って)勝つことはできましたが、内容としてはあまりよくなかったです。緊張からいつも通りではない射をしている選手や、力んでうまくいかない選手が多かったと思います。逆に言えば、今日失敗したことによって次の試合で自分たちの射をよりよくするために何が必要か痛感することができたのでその部分はよかったかなと思います。(2立目の選手交代の狙いは)私と髙橋は今後の試合でもトップレベルのところで戦っていかなければいけないと思っているので、大前と落という大切なポジションを任せてもらいました。チームの雰囲気が崩れてしまったところに立て直しを図る目的で交代を行いました。(今年のチームの雰囲気は)今は3つの班に分かれて練習に取り組んでいるんですが、どの班も明るく前向きな雰囲気で練習することができています。(次戦に向けて意気込み)決勝まで残り何試合かあるのでその試合すべてで自分たちの力を発揮し、よかったと思える試合にできるように練習に取り組んでいきます。これからも応援よろしくお願いします」
▼足立男子主将
「普段から試合でもいつも通りの射をして自分たちの力を出し切って勝っていくことを目標としてやってきました。今日の試合では多くの課題が見つかりました。練習では、今日よりいい的中が出ていましたが、公式戦という本番の舞台になると緊張してメンタル面で影響が出て射が変わる部分がありました。でも、1番の課題はまだ基礎的な射が確立していないところだと痛感しています。来週また試合があるのでそこでは一人一人が12射引き切れる試合にしたいと思います。(昨年の課題は)練習では立ち上がりでそこまで崩れることはなかったです。しかし、やっぱり公式戦になると立ち上がりが悪くなるのは今日結果として出ました。そこは昨年に引き続きまだ課題ではあるかなと思います。しかし、試合が終盤に向かうに連れて的中が跳ね上がったのは今日の試合でよかった点です。(次戦に向けて意気込み)今日色々な課題や悔しい部分が見つかったのでその課題を残り1週間という少ない時間ですけど、潰していってみんなの力を最大限出し切れるような試合にできるように練習に取り組んでいきたいと思います」
▼福田
「まず試合に出ることを第一目標にしていました。試合に出たらいつも通り自分の射をすることを意識していました。(試合を振り返って)1立目と2立目で両方ともあまりよくない形で終えてしまい、最後の立も完璧とは言えない結果だったので数字で見ればまずまずの結果ですが、内容で見れば満足のいく結果ではなかったです。(新人戦に向けて取り組んできた点)練習しない日を作らないようにしていました。オフである日曜には自主練に参加して継続することを意識していました。(次戦に向けて意気込み)今日の試合で弱点がたくさん見つかったのでそれを克服して次に生かしたいと思います」
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