◇ 第94回日本学生氷上競技選手権大会フィギュア競技1日目 ◇1月4日◇帯広の森スポーツセンター◇
[3級女子]
6位 田中 32.46
[4級女子]
15位 南 33.34
学生日本一を決める戦いがついに開幕。関大は、3級から7、8級まで多くのクラスで西日本インカレを勝ち上がり、全国出場を決めた。初日は3級女子と4級女子の競技が行われ、各クラス1人ずつ登場した。
大学から競技を始め、ラストシーズンである今年、全日本インカレ初出場を果たした田中桃子(社4)。冒頭から、3連続ジャンプを流れよく決める。本番で成功したことがないというアクセルジャンプは、回転不足となったものの果敢に挑戦。その後は、手を上げた1回転サルコー、1回転ルッツ+1回転ループのコンビネーションジャンプ、1回転フリップと多様なジャンプを全て着氷した。
そのほかの要素も丁寧にこなし、最初で最後の大舞台で転倒なく演技をまとめた。終始笑顔で滑り、「お世話になった方々の顔とかを思い浮かべながら、幸せをかみしめて何とか滑り切れた」と振り返る一方、「引退試合までに絶対アクセルを降りたい」とすでに次のステージを見据えた。
4級女子の最終滑走となった南安澄(文2)も初の全国。「名前を呼ばれるちょっと前に緊張してしまって」と最初のジャンプでステップアウトしてしまう。その後も回転不足のジャンプが続いてしまい、後半の2回転フリップでは転倒してしまう。それでも最後、シングルアクセルの着氷が乱れながらも1回転トーループと1回転ループをつけてコンビネーションジャンプにするなど健闘。安定感のあるスピンやコレオシークエンスも披露し、最後まで滑り切った。
田中、南ともに、初の全日本インカレで悔しさが残りながらも堂々たる演技を見せた。残りの3日間でもまだまだ関大の選手が出場予定。日本中から強豪が集まるこの舞台で、関大が存在感を発揮する。【文/写真:森本明日香】
▼田中
「まさか自分が出れると思っていなかったんですけど、(会場に)行く前からいろんな人が応援してくれて、本当に自分は幸せ者だなと思ったので、滑りながらお世話になった方々の顔とかを思い浮かべながら、幸せをかみしめて何とか滑り切れたのが良かったかなと思います。みんなにありがとうと伝える演技ができたと思います。引退する前にアクセルを跳びたいと思っていて、3級でこの試合出るためにアクセルがいるけど跳べたことがなくて、今回も降りれなかったのが悔しいので、引退試合までに絶対アクセルを降りたいという気持ちがすでにふつふつと沸いていて、満足のいく演技だったかは微妙ですけど、終始笑顔で滑れたのは良かったかなと思います。(無観客だったが)本当は見に来て欲しかったし、いろんな人が直接見れたら良かったんですけど、自分の演技を見るためにFOD登録したよって言ってくれた人もたくさんいて、ここにいなくてもみんな付いていてくれるんだなというのは心の中にあったので、ちょっと寂しかったけど、心強かったです」
▼南
「(本番は)緊張せず楽しくできたかなとは思います。(試合前について)初めての全日本インカレだったので、悔いの残らないように練習をいっぱいして頑張った感じです。演技の内容的には、名前を呼ばれるちょっと前に緊張してしまって、いつもの方が良かったかなと思うんですけど、来年また戻ってこられるように頑張ります。今後は、まずは一番大きな試合が終わったので一旦振り返りをして、来年はもっと難しい技を入れたりあわよくば上のカテゴリーで滑れるように1年練習したいです」
コメントを送信