神戸大下し、3連続白星を挙げる!

◇2023年度関西学生リーグ戦◇9月10日◇対神戸大◇於・堺市原池公園体育館
[第1Q]関大16―13神戸大
[第2Q」関大24―14神戸大
[第3Q」関大23―18神戸大
[第4Q」関大24―8神戸大
[試合終了] 関大87—53神戸大
現在、2連勝中の関大は秋季リーグの第3戦を迎えた。対戦相手は神戸大。第1クオーター(Q)開始早々、相手にリードを許し、追いかける展開に。関大はメンバーチェンジで苦しい時間を打破し、逆転する。そこから一気に試合の流れをつかみ、相手をロースコアに抑える堅いディフェンスを見せる。30点以上の差をつけて秋季リーグ戦、3連勝を手にした。

試合開始のホイッスルが鳴り響き、コートに立っている10人全員で握手を交わす。ジャンプボールは、相手ボールに。開始早々、フリースローを与えるファールをしてしまうも、フリースローは2本とも入らない。相手のカットインに対して、西村宗大(経1)が相手のコースに入るナイスディフェンスで、チャージングをもらう。試合開始から約2分、相手のスリーポイントシュートが決まり、先制点を許す。佐藤涼真(人3)がフリースローで1点を決め、このまま点を重ねていきたい関大。しかし、ルーズボールを取られ、速攻をくらい、点を奪われていく。流れを変えたのは、関大のメンバーチェンジ。前から当たるマンツーマンディフェンス。相手にフロントコートまでボールを運ばせない西田倫太郎(シス理4)のディフェンスで8秒のターンオーバーを誘う。大内一慶(社4)がゴール下で面を張り、ターンシュートでファールをもらう。フリースローを2本ともきれいに決め、点差を縮める。両チームとも、チームファールはたまっているため、ファールをするごとにフリースローが与えられる。相手がファールを連発し、確実に点を重ねていく。第1Q終了間際、西村のミドルシュート、林龍之介(人4)がもらったバスケットカウントで、見事逆転。3点リードで最初の10分を終える。

関大ボールで始まった第2Q。玉造大誠(人3)がスピードのあるドライブでカットイン。レイアップシュートでファールをもらう。岩本悠太(経2)を中心にリバウンドに絡み、西田の激しいディフェンスに相手は嫌がる。全員で確実に点を重ね、開始わずか1分半で7点を連続で奪うと一気に点差が10点に。相手はたまらずタイムアウトを要求した。さらに点差を引き離したい関大は、タイムアウト後も攻撃の手を緩めない。前から当たる覇気のあるディフェンスでさらに追い打ちをかける。シュートフェイクで相手をだまし、別のディフェンスを引きつけ、空いた味方にすかさずパス。息の合った連係プレーで点を量産する。井ノ元孝多朗(人間4)のフェイダウェイ、竹内綾哉(政策3)のバックシュートが連続で決まり、40―27、関大リードで前半を折り返す。

続く第3Q、相手のターンオーバーが連続し、すぐに試合の流れをつかんだ。玉造がスリーポイントシュート、リバウンドシュートを決め、関大の勢いは止まらない。しかし、相手のオフェンスリバウンドからバスケットカウントを取られ、スリーポイントシュートが連続で決まるなどの反撃を受ける。関大のチームファールがたまり、一瞬も気の抜けない試合展開に。この状況でも冷静なのが、佐藤だ。パスカットから速攻、林に合わせゴール下のシュートが決まる。そして佐藤自らもカットインし、フローターを決め、試合の流れを取り戻す。讃井泰地(政策4)はディフェンスリバウンドから味方のスクリーンを上手く利用してレイアップシュートに持ち込むスピードプレーを見せつけ、相手を圧倒する。

第4Q、0度からの西村のスリーポイントシュートで先制をすると、久保田凌平(情4)のスリーポイントシュート、倉ノ下大吉(人2)のフックシュートでさらに点を追加する。西山登馬(商3)と井ノ元の連携プレーが光り、会場が盛り上がる。シュートが決まる度に、「前から、前から当たれ」とベンチから声が届き、それに答えるかのように、全力でディフェンスをする5人。第4Qも終盤にさしかかるも、一切の疲れを見せずに迫力のあるディフェンスで相手のミスを誘う。森脇新大(安全4)が連続でスリーポイントシュートを沈め、さらに点差を引き離す。最終Qは相手の点数を一桁に抑える堅いディフェンスで守り抜いた。

最後までシュートを決め続け、3連続白星をつかんだ関大の勢いは止まらない。食ってかかってくる相手を全て倒し、2部全勝優勝へ一歩ずつ近づいてゆく。次の会場はホーム校。応援にも熱がより一層入るであろう。次戦も勝利を目指す。【文:藤井海/写真:合田七虹】
▼讃井
「(試合を振り返って)勝てたのは良かったのですが、出だしのところがあまり上手くいってなくて、ディフェンスで緩く入ってしまったので、相手のスリーポイントが入って、負けスタートから始まってしまった。夏休みのところも、遠征の行った部分とかも、出だしのところを意識してやろうとしていたので、そこはやっぱ今日の反省点かなと思います。結果として、最後は相手の点数を60点未満に抑えるディフェンスは徹底しようと話していて、それは達成できたし、オフェンスもシュートは入っていなかったけど、上手いこと崩して、あれだけスリーポイントが入らない中で、実際に点を取れて、点差を開けられたということは良かったと思います。(前回と比べて、速攻はどうだったか)今回は、速攻自体は多かったわけではなかったのですが、行けていないわけでもなかったし、相手にシュートを決められた後の、展開を早いプレーにして、点を決められた後もすぐにスタートして、オフェンスを始められていたので、速攻も意識できていたと思います。(次の試合に向けての意気込み)阪南大も、2部のチームはどこも、関大を食う、食ったるぞという強い気持ちで来ると思うので、そこに負けずに合わせるのではなく、逆にこっちも勢いに乗ってガツガツディフェンスもオフェンスも仕掛けて圧勝したいと思います」