準々決勝敗退も、強さ見せつけた

◇第71回男子全日本学生選手権大会準々決勝◇対山梨学院大◇11月4日◇大井ホッケー場サブピッチ◇
[第1Q]関大0-3山梨学院大
[第2Q]関大1-3山梨学院大
[第3Q]関大0-0山梨学院大
[第4Q]関大0-2山梨学院大
[試合終了]関大1-8山梨学院大
ベスト8を果たした関大は、3連戦目となる準々決勝では優勝候補の山梨学院大と対戦。序盤は相手に食らいつくが、先制点を許すと相手ペースとなり劣勢に。だが、第2クオーター(Q)にはFW吉田有我(法2)が得点を決めるなど、関大の強さも見せた。結果は1-8となったが、満足のいく試合となった。

関大ボールで試合が開始される。ボールを奪われパス回しで翻弄(ほんろう)されるが、すぐさま奪い返しチャンスメーク。MF水川幹也(経4)がスイープでロングパスを送ると、MF紀野来音(人3)、FW粕渕正真主将(人4)につながる。しかし、相手ディフェンスに阻まれ相手の攻撃となる。ここをGK若生知嵩(化生4)が前に出てセーブするが、相手ペースにのまれて先制点を許すと、続けてパスミスからもう1点を失う。その後も相手の攻撃は続くがFW釘﨑響(外3)が相手のヒットを止めると、MF紀野がこぼれ球を拾ってサークルイン。だが、得点とはならず。その後ディフェンス陣が粘りの守備を見せるが、1点を追加されこのQを終える。





第2Qでは、序盤から右攻めをGK池田風雅(文1)がセーブしMF多田周平(商4)がクリアするなど、堅守が光る。だが、その後ヒットで2点の追加を許し、点差は5に。自陣でのプレーが多くなるが、反則を奪うとFB森優吉(商2)が一気にドリブルで上がる。このプレーで関大の流れとなると、FB甲斐心之介(人3)からFB田中溫人(商4)にボールが渡り、さらにFW吉田のもとへ。ボールを受け取ったFW吉田はサークルに入ると、すぐさまヒット。角度のついたシュートはゴールに収まり、1点を返した。勢いに乗った関大は残り2分、ディフェンス陣もドリブルで積極的に前に上がって好機を演出。だが、隙を突かれてカウンターとなり、6点目を献上する。さらにこのQ終了間際にもカウンターを受けるが、ぎりぎりでホーンが鳴り1-6で後半に突入する。







相手のセンターパスで試合が再開されると、開始1分もたたずにペナルティーコーナー(PC)を献上。だがここを耐え、今度は関大がスクープからチャンスをつくる。パスが前へつながりロングコーナーの好機を迎えるが、ものにできず。さらに、MF森川瑤(人3)もヒットでボールを前へ送るが、決定打が出ない。6分、再び相手のPCとなる。しかし、相手のフリックシュートはゴールの横にはずれ追加点を許さず。その後コート内を行き来する時間が続き、このQを無失点で終える。

5点ビハインドで迎えた最終Q。序盤から拮抗(きっこう)した状態が続く。徐々に前線を上げてきた関大は、サークル際での混戦でFW大塚皓介(文2)が冷静に反則を奪いこの日初めてPCを獲得。だが、FB和田陽向(人1)のプッシュは相手ディフェンスに阻まれ追加点とはならず。その後2度の相手PCを守り切るが、3回目に入れられて1-7。MF杉本逸綺(商3)とMF森川を中心にサークルインを試みるが、入り切ることができず2点目を奪えない。残り数秒のところで8点目を決められ試合終了。7点差での敗北となった。



黒星とはなったものの、メンバーの顔に悔いはなかった。「誰一人として諦めることなく走ってくれたので、全員のことをほめたい」と粕渕主将。目標のベスト8入りを果たし、3年前に大敗を喫した相手に1点を取れたことは自信となった。もう一つの目標、「リーグ5位」に向け、さらなる成長を遂げる。【文/写真:上田紫央里】
