最終戦はストレート負け。10位で秋リーグを締めくくる

◇2022年度関西大学連盟秋季リーグ戦第10日◇対大体大◇10月23日◇近畿大学◇
[第1セット]関大20―25大体大
[第2セット]関大21―25大体大
[第3セット]関大18―25大体大
[セットカウント]●関大0―3大体大
いよいよ迎えた秋リーグ最終日。1次リーグでも対戦した大体大との再戦に、選手たちは気合十分で挑んだ。第1セットは僅差でリードするも、中盤に逆転を許しそのままセットを落とす。巻き返しを図ったが、第2・3セットは序盤から劣勢展開となりなかなかブレイクできず、セット獲得とはならなかった。無念のストレート負けを喫し、秋リーグは終幕した。


第1セットは相手のミスで先制し、陰下雄太(情3)のスパイクなどで3連続得点と好調な滑り出しを見せる。金子玄(人3)のクロスでさらに2点を追加するが、相手のスパイクやダイレクトアタックなどで3連続失点となり、同点まで引き戻されてしまう。安平瑠也(商2)のストレートで1点を返したものの、金子のバックアタックが相手ブロックにつかまり、逆転を許した。その後も雰囲気を落とさず、粘り強く攻撃し続ける。岡田大雅(経4)の連続ブロックやクイックで点を重ねていった。ブレイクに成功し同点まで追いついたが、直後にミスが相次ぎ相手に3点を献上する。少しの差を埋められないままゲームが進み、20―25で第1セットを落とした。



気持ちを切り替え第2セットに臨む。しかし、第1セットを奪った大体大の勢いは増す一方だった。序盤から陰下のスパイクが連続でシャットアウトされ、焦りから関大にミスが出始める。タイムアウトを要求し、陰下に代わって隅田嵐(社2)が昨日に続いてコートイン。劣勢打破を試みる。岡田のブロードや池田勇太郎主将(法4)の好返球で得点し、安平のクロスや川合涼太(人2)のサービスエースでさらに点を重ねた。しかし、相手も着実にブレイクを重ね、関大との差を詰めさせてはくれない。終盤に差し掛かると、リリーフサーバーの中村奨(社3)と川合がサービスエースを獲得し、隅田がブロックアウトを取るなど粘りを見せる。相手が先にセットポイントを握ると、リリーフサーバーとして井上桜佑(人1)が投入された。緊迫した場面の中、放たれたジャンプサーブは相手レシーバーを弾き、サービスエースを決める土壇場の強さを発揮。しかし、惜しくもセット獲得とはならなかった。




追い詰められた第3セット。第2セットと同じく序盤から大きく離されてしまう。だが、隅田のアタックライン後ろからのフェイント攻撃や安平のブロックでブレイクし、川合と岡田のクイックでさらにブレイク。2点差まで追いついた。チーム内で声を掛け合い雰囲気を高めたが、相手の強力な攻撃や多彩なスパイクに翻弄(ほんろう)され、失点が相次いでしまう。終盤でもブレイクはかなわず。差をつけられたままセットを逃し、1次リーグと同様にストレート負けを喫した。



勝利でリーグを締めくくることはできなかったが、下位リーグ4位、全体10位で1部残留。来年、後輩たちへとつなぐことができた。また、1カ月後には4年生最後のインカレが控えている。課題を克服し、さらなる躍進を遂げた選手たちに期待だ。【文/写真:小西菜夕】
▽池田主将
「ずっとリーグ戦はキャッチが課題で、返せないところが出てしまいました。リーグ戦で課題やったところや悪いところが全部出てしまった試合でした。また、大体大がサーブで攻めてくるところやブロックしっかりつくところとか、僕らと全然違うレベルで戦ってきたのでなかなかきつかったです。(リーグ全体を通して)最後っていう意識はあまり無かったんですけど、ぎりぎり1部に残れて、後輩たちに1部で戦う場を残せたので、なんとか良かったです。まだインカレが残っているので、しっかり課題を潰していって、1カ月後頑張りたいと思います」