京大戦2連勝、さらにチーム力強化を目指す

◇2022年度関西学生秋季リーグ第3日◇対京大◇立命館OICフィールド
[第1Q]関大0―0京大
[第2Q]関大0―0京大
[第3Q]関大1―0京大
[第4Q]関大2-0京大
[試合終了]関大3―0京大
京大に2連勝するも、悔しさは残った。第1クウォーター(Q)と第2Qは、関大が終始攻め続けるも無得点で後半へつなぐ。第3Qには、獲得したペナルティーコーナー(PC)を生かし先制点をあげる。そして最終Qでは序盤にMF野口奈央(人1)、終了間際にFW吉井菜月主将(商4)が追加点を獲得。先週の6点差とまではいかず課題は残したものの、3-0で見事勝利を収めた。

関大ボールから始まった第1Qは、ほとんどの時間ボールを支配した。開始直後から空いて陣地へ攻めると、MF野口奈からサークル内のFW吉井主将へボールをつなぐ。ダイレクトシュートとなるが、ここは外れてしまった。この勢いに乗って、次々とチャンスを作っていく。開始5分のところでは、MF寺井乃梨(人2)のパスカットからFB藤重藍(情4)がサークル付近をドリブル。しかしここはパスをつなげない。その後は驚異の連続シュートで相手にプレッシャーをかける。FB藤重が立て続けにシュートを打つと、続けてFW山根奈菜子(社1)やFW吉井主将がゴールを狙うも得点にはつながらない。残り3分半のところでPCを獲得し再びチャンスが巡ってくる。ここはFB竹中理菜(社2)がシュートするも、ゴールを外れてしまった。



この勢いのまま決定打がほしい第2Q。第1Qと同様に果敢に攻めるも、相手も守備に防がれ、先制点が遠い。FB竹中のロングパスをFB藤重がサークル内で受け取る。しかし、ゴール前には多くのディフェンダーが待ち構えており混戦状態で決めきれず。2回目のPCを獲得するなど得点の機会は続くものの、第2Qも両者無得点で試合を折り返した。


コートをチェンジし第3Qを迎える。これまでずっと関大ペースだった試合だが、徐々に相手の攻撃時間が延びてくる。しかしMF寺井やFB河野凪咲(社3)、MF森本千緋呂(法4)が積極的に前へ出てパスカット。攻撃の芽を摘んでいく。すると残り4分半ほどのところで3回目のPCを獲得。FB藤重のプッシュからMF寺井がストップ、そしてFB竹中がヒット。ボールはゴールの枠をとらえ、待望の1点目を先取した。その後はFW山根がシュートするなど、ホーンが鳴るまで攻め続いた。




勝利を確実にするためにも追加点がほしい第4Q。開始5分のところでMF野口がシュート。見事に追加点を挙げた。その後も関大が攻める展開が続く。そして再び試合が動いたのは終了直前。FW吉井主将のシュートがゴールを捉え、ダメ押しの1点が決まった。



結果3-0で関大が白星を獲得した。チームとしては京大に2連勝し、2部リーグ2位だ。しかし「あれだけ攻めて3点しか取れなかったのが悔しい」と吉井主将。秋リーグ残りの試合やインカレを見据え、さらにチーム力強化に乗り出す。また、4年生が出場する試合数もあと5本の指に入るほどだ。最後の最後まで上を目指し、チーム全員で駆け抜ける。【文/写真:松尾有咲】
▼吉井主将
「今日は山下(日菜子=人2)がいなくて、それでも頑張ろうと言ってたんですけど、結果的に思ったより得点を決めれなかったところが悔しい試合でした。(チームの)攻めることができるというのは想像してたんですけど、そこから点数につながりにくいのは今年のチームの課題で、あれだけ逆に攻めて3点しか取れなかったのが悔しいです。(得点が決まった第3QのPCについて)いつもは山下と竹中のどっちが打つかの駆け引きも含めてやっているんですけど、今日はヒッターがいませんでした。前の試合で竹中が決めていたので、今日はしっかりコースだけ狙って竹中でやろうというふうに決めていました。(第4Qについて)私的には試合中に修正しきれなかった部分は課題としてあるんですけど、2Qが終わって3Qに入るまでに話し合って、1Qと2Qよりはスペースを空けて攻められた結果、得点につながったと思います。後は向こうのチームが疲れてきた中で自分たちが集中を切らさずに頑張れたと思います。(次戦への意気込み)同大戦が終わって、中京大と試合をしてインカレで4年生は終了なので、最後まで悔いがないように戦いたいなと思います」
▼竹中
「思うようなプレーはあまりできなくて、先週も同じ相手で、先週の反省を活かしてやろうと思っていたんですけど、やっぱり意識がまだ足りないなという部分がまだあって課題の残る試合でした。(今日の試合を振り返っての課題)同じ方向にボールを渡しすぎて、逆方向に渡すことがあまりできなかったです。(得点を決めたPCについて)第2Q目でもまだ得点を決められていなくて、絶対にここで決めなければという気持ちで頑張りました。打ったときはいい方向にいったなって。ストレートで入るシュートではなかったんですけど方向は良かったです。(次戦での意気込み)今回の反省を活かしてさらに上達できるようにこれからも練習頑張っていきたいです」
▼野口奈
「自分のプレーが思ったようにいかなくて先輩に頼っていた部分があったので、1点決めることができたのがいい自信になりました。(点数決めたときどのような気持ちでプレーしていたか)絶対決めないと、という強い意志を持っていました。(今後どんなプレーをしていきたいか)1年生らしいガッツあふれる、先輩方を盛り上げられるようなプレーをしていきたいです。(次戦以降への意気込み)もっともっと関大らしくいっぱい点を取って、インカレに向けて自信をつけいきたいです。試合でインカレに向けた予行演習をして、最後の先輩方の試合に貢献できるようにしていきたいです」