順位決定戦に勝利!最終結果はリーグ3位に

◇令和4年度関西学生リーグ順位決定戦◇対関学大◇10月16日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大60―55関学大(全80射)
リーグ結果が2勝2敗となり、3-4位決定戦への出場が決まった弓道部女子。リーグ戦4位は1部2部入れ替え戦に進むため、是が非でも勝利をつかみたい一戦は関学大との関関戦となった。試合は一進一退の攻防を繰り広げたが、最後は相手を突き放し5中差をつけて勝利。1部残留を決めた。

先発メンバーは、小田桐朱璃(商1)、植木鈴華(商3)、奥野早紀主将(化生4)、小原沙輝(法3)。勝てば今季最終戦となる順位決定戦。重要な一戦に、選抜大会では全国準優勝にも輝いた盤石の布陣で挑んだ。初立は、植木、奥野、小原が皆中を記録。合計で13中と安定した行射を見せるが、相手も13中を記録し、同中で2立目へと進んだ。

2立目は大前の小田桐が皆中を出し、チームを引っ張る。奥野主将、小原も3中を記録するが、相手と同様に11中。互いに合計的中数は24中と、序盤は両者一歩も譲らない試合展開となった。


3立目でも、小田桐が続いて皆中。他のメンバーも半矢以上をクリアし、崩れることなく的中を記録。ここで初めて1中のリードを奪うと、4立目でもリリーフで投入された中辻愛衣子(社3)を含む全員が半矢以上となった。小田桐と植木は皆中を達成すると、的中はさらに広がり、2中差に。接戦のまま最終立に入った。


精神的にも体力的にも大きな負担がかかる5立目。それでも、植木、中辻が3中を記録する。さらに、小原が落ちのプレッシャーを全く感じさせない力強い射で粘り強り、皆中を記録。最終立は12中で合計60中となり、相手と5中差をつけての勝利を果たした。


リーグ3位終幕となり、入れ替え戦に進むことなく1部残留を決めた。「勝つことの難しさと負けることの悔しさを忘れずに後輩たちは受け継いでいってほしい」と奥野主将。多くの収穫と課題を得たリーグ戦を終えた。この経験を生かし、来季再び全国の舞台に戻るために戦力の底上げを図る。【文/写真:大森一毅】

▼奥野主将
「私たちが最後にこのチームに残せることは、3位という結果と1部リーグに残って来年後輩たちが王座出場に向けて思いっきりチャレンジできる環境を作ることだと思っていました。4回生はそのために頑張ったし、後輩たちも4回生に勝ちを届けようとみんなが一生懸命できることを準備してきた1週間でした。試合を振り返ると、今までやってきた自分たちのことを信じて全員がやり切れたと思います。(今後に向けて)今年は目標にしていたリーグ優勝、王座優勝は達成できませんでしたが、たくさんのことを学んで成長できた1年でした。勝つことの難しさと負けることの悔しさを忘れずに後輩たちは受け継いでいってほしいです。そして、この経験をばねに目標に向かって全力を尽くしてほしいと思います」
▼植木
「先週1本差で負けてしまったことが悔しい思いとして1週間残っていました。今回はどうすれば自分たちで状況を切り替えることができるのかを考えて練習に取り組んでいました。(試合を振り返って)チームの中で誰かが崩れても誰かが支えて全体を見ると、的中を維持することができました。(今後に向けて)オフシーズンしっかり課題に向き合って、次のシーズンは自分が柱になって戦えるようになりたいなと思います。チームとしては力の底上げにも取り組んでいきたいです。自分たちがここまでやってこられたのは奥野さんを始め、4年生の皆さんが先陣を切ってくれていたからだと思います。みんなその姿を見て頑張ろうと思えていました。私たち後輩は来年はリーグ優勝、王座優勝を成し遂げることで4年生に感謝の気持ちを伝えたいと思います」