予選負けなしで決勝へ

◇第69回関西学生リーグ戦◇対関学大◇10月16日◇尼崎スポーツの森◇
[第1P]関大2ー0関学大
[第2P]関大3-1関学大
[第3P]関大0-0関学大
[試合終了]関大5-1関学大
前回の同大戦勝利により、予選首位突破を決めたアイスホッケー部。予選最後に相見えたのは関学大だ。関カレでは2点リードを許したため、予想外の展開も予想される。しかし、そんな不安は無用だった。着実に得点を重ね勝利。負けなしで予選を締めくくった。

FW神山太一(人2)のフェースオフで試合がスタート。パックを手にした関大は10秒にFW嶋野瑛心(文3)がゴール横にシュートすると、次のフェースオフで相手にパックを奪われシュートを打たれる。それはクロスバーに当たったが、開始早々から両者は得点を狙っていった。その後は関大がスコアリングチャンスを多く手にする。2分にはFW米津優風(人3)が自陣のゴール裏でパックを保持しDF鈴木郁也(情3)とパスを回しながらアタッキングゾーンに上がるタイミングを探る。FW神山がDF鈴木の逆サイドに来た時点でFW神山に渡し、ゴール前のFW根本慎太郎(情3)の元へ。放ったシュートはゴールラインを割ると思われたが、悔しくも入らない。ただ、6分にはゴールネットを揺らす。GK佐藤希(経4)がフリーの状態でしっかり止め失点を防いだその直後、DF熊谷天祐希(情3)、FW佐々木隆弥(情3)がディフェンディングゾーンから運んだパックをFW山根早加(社2)決めきる。FW山根は2試合連続先制ゴールとなった。



第1ピリオド(P)折り返しで追加点を挙げる。FW嶋野が自陣から1人で運んだパックをゴール裏を通って左からシュート。そのリバウンドをFW根本がネットに収め2点目を獲得した。その後も順調にスコアを重ねたかったが、なかなか得点にはならない。16分にはオフサイドによるブルーラインのフェースオフでFW神山が抜け出しゴール目の前のFW嶋野に渡す。しかし、相手GKに止められスコアは動かない。残り2分にもFW髙秀陵(社2)のフォアチェックでパックを手にするがゴールには至らない。そのまま追加弾は生まれることなく第1P終わりのブザーが鳴る。

第1P後半にゴールを生めなかっただけに、第2Pも不安が募る。しかし、その一抹の不安はFW熊谷天智(情2)によって解消された。ディフェンディングゾーンでのフェースオフでFW熊谷天智が回収し、一気にアタッキングゾーンへ。相手GKと1対1となったが、巧みなスティックさばきでネットを揺らした。待望の3点目となる。だが、その3分後に突き刺さるようなシュートを放たれ失点。それでも、FW中植圭太(情3)、FW髙秀の活躍で2点を返し関学大を突き放した。


終盤に差し掛かるとこの日初めてのキルプレー(数的不利の状況)となる。それでも攻めの姿勢は変えず、劣勢とはならなかった。ただ、キルプレー後の13分には左からシュートされる危ない展開に。リバウンドまで止め相手ゴールを阻止した。第2P終了残り1分を切ると、パスが乱れ1度ディフェンディングゾーンに戻す。DF佐藤翼(法3)からFW根本に渡りゴールを狙うが思い通りにはならなかった。残り18秒で今度はパワープレー(数的有利な状況)となり、第2Pが終了。第3P立ち上がりから猛攻が期待される。

最終PはFW神山のフェースオフでスタート。その後すぐにFW根本がゴール右からシュートを放つが得点とはならず。DF鈴木からのパスを受けたFW嶋野がワンタイムシュートでゴールを狙うがこれも入らない。6分には、FW髙秀とFW岸上樂(情1)が一気に駆け上がり、パックを敵陣に運ぶもゴールとはならない。なかなか追加点が入らない苦しい状態で、関学大の勢いが強まっていく。シュートの数は第1、2Pよりも少なかったものの、正確なシュートが続きヒヤリとする場面も。しかしここはGK佐藤希が鉄壁の守りで失点を許さない。終了間際にもFW佐々木がシュートを打つも決まらず。最終Pは無得点のまま試合終了となった。


22日からは決勝リーグが始まる。「第3Pで調子が落ちてしまうのが今の反省点」。GK加藤陸主将(社4)が言うように、この課題を克服して、たやすく関西優勝をつかみ取る。【文/写真:木原綺音、島田采奈】

▽GK加藤主将
「(予選最終戦、どんな意気込みで臨んだか)1位は決まっているが、1位通過することが目標ではないのでここは普通に圧勝して勝とうとは話していた。(試合を振り返って)第1、2Pでどんどん右肩上がりに上がっていったのに第3Pで落ちてしまったのが今の反省点。また、無失点で終われないのが今のマイナスポイントなのでそこは改善していきたい。(第3Pは無得点だったが良かった点はあるか)失点しなかったことが最低条件だったので良かったが、得点力やパワープレーで決められなかったのは良くない。パワープレーで決められないと勝てないので練習で突き詰めたい。(決勝リーグに向けて意気込み)優勝することは当たり前で、内容を良くしてインカレに向けて頑張っていきたい」