土壇場で得点を許し、大院大と引き分けに

◇第100回関西学生リーグ後期第6節◇対大院大◇10月16日◇
【前半】関大0ー0大院大
【後半】関大1ー1大院大
【試合終了】関大1ー1大院大
▼スターティングメンバー
GK 山田和
DF 松尾、髙橋、木邨、中西渉
MF 深澤、谷岡、三木仁、足立
FW 久乗、百田
▼得点
90+2分 FW西村真(DF中西渉)
90+5分 失点
リーグ優勝、インカレ出場を目標に掲げる関大にとって負けられない大院大戦。両者攻防を繰り広げ互角の戦いが続く。そんな中、後半45分でFW西村真祈(法3)がゴールを決め試合を大きく好転させた。しかし直後のアディショナルタイム中にシュートをたたき込まれ、結果は惜しくもドローとなった。

前半3分、DF松尾勇佑(文4)が守備をかわしながらドリブルでボールを前線に運び、FW久乗聖亜(政策4)がシュートを放つ。序盤から攻めの姿勢の関大だったが相手GKに阻まれた。その後も、ボールを自陣まで持ってくるも、守備に阻止されなかなかパスがつながらない。MF足立翼(人4)やFW百田真登(経3)がゴール前で何度かチャンスを作るが、相手に難なくクリアされてしまう。ボールを取っては取られてを繰り返す。




前半15分、MF深澤佑太(社4)のCKにDF木邨優人(政策2)がヘディングで合わせるもゴールラインを割る。直後、MF足立が左サイドからクロスを上げ、ゴール前にボールを供給。こぼれ球を拾ったDF中西渉真(経4)がすかさずシュートしたが枠を捉えられない。前半32分、DF松尾が右サイドからゴール前のFW百田にパスを出すも合わない。前半は3本しかシュートを打てず得点できなかった。




後半戦はFW西村真を投入してスタート。なかなかシュートのチャンスを作れない。アクシデントを含めて4人が交代し、状況の打開を試みるが均衡した展開が続く。


後半45+2分、試合も終わりに差しかかるが両者なかなか勝敗を決定付けるゴールを決められない。ここでゲームの流れを大きく動かしたのはFW西村真。左サイドからクロスを上げたMF中西渉のアシストでゴールネットを揺らした。ベンチや応援に駆けつけた部員たちの歓声が響く。関大の勝利で終わると思われたその時、45+5分でゴール前のこぼれ球を拾われ、まさかの失点。再び同点に持ち込まれた。そこから一気に形勢が逆転し、勢いそのままにシュートを放たれる。GK山田和季(社1)のファインセーブでなんとか敗北を免れた。



2戦続けてアディショナルタイムに失点する苦しい試合が続く。後期は思うように勝ち点を積めない関大。自力優勝はかなわないが、他チームの結果次第ではまだ優勝の可能性も残っている。来週は前期引き分けの関福大と対戦。次節は必ず勝ち切る。【文:貴道ふみ/写真:村中望乃】
▼前田雅文監督
「(今日のプレーを振り返って)コンディションとかは悪いというふうには感じなかったんですけど、攻撃のところもめちゃくちゃいいわけではなくてめちゃくちゃ悪いわけではなくて、まあまあというところだったんですけども、結局1ー1で、シュート本数とかも少なかったりするんで、内容的には悪くないですけど、結果が出るようなシュート本数であったりとか、そういうところは全然なかったので、まあまあ仕方ないかなというような印象です。(大院大は)うちの守備ラインに対して迫力を持って向こうがFWからしっかりチェックをしに、守備をしに来てはうちの攻撃をつぶそうとしてきたり、そういう迫力はあったように感じました。相手の前線の選手たちは怖い選手がそろっていたので迫力を持って来てたところはありました。(終盤にゴールを)決めたのは良かったですし、ペナルティエリアの近くまで攻められていたけど最後行けないというのが関大で、そこの特定のところはしっかり行けたかなというところが得点につながって、失点のところは今日もそうですし前節も最後の最後で(得点を)入れられているところで、勝ち切るとかやり切るというところはまだまだなのかなと感じます。やっぱり勝ち点を積み重ねていかないとダメで、そのためには得点のところをもうちょっと取っていかないとダメなのでシュート本数を増やしたりとか、チャレンジのところはもうちょっとやっていかないとなと思います」
▼MF深澤
「(今日の試合を振り返って)結果が全てだと思うので、まあ良くない、勝ててない、やっぱり良くなかったのかなと思います。(大院大は)乗ったら強いということは試合前から分かっていて、ただ関西のリーグの順位を見たら下位ですし、自分たちとしてはリーグで優勝するためには絶対に取らないといけないという話は試合前にしていましたけど、取れなかったというのが現実ですし、やっぱり取らなければいけなかった試合だったかなと思っています。(ゴールが入った時は)すごくうれしかったですし、このまま勝ちたい、勝てるのかなと思いましたけど、あの瞬間はうれしかったです。(直後に得点を決められたのは)自分たちの詰めの甘さだと思いますし、2試合連続でロスタイムに失点して勝ち切れなかったというのは本当にまだまだこれが自分たちの現状だと思いますし、詰めの甘さがあるのかなと感じました。自分たち(の目標)はずっとリーグ優勝だと言い続けているので、それに向けて、自力では厳しくなりましたけど、まだ他チームの結果次第では(優勝の)可能性も全然ありますし、上位との直接対決も残しているので、本当に自分たちがやることは何も変わらず、リーグ優勝するためにやり抜くということだけかなと思います」
▼FW西村真
「(今日の試合を振り返って)前半から(の出場)じゃないってところで、試合の流れによって自分が途中から出るっていうところで、試合を決定づけるゴールだったり守備のところはやっていかないといけないと思っていたので、そこを意識してプレーしていく中で最後の最後ゴールを決められたのは良かったんですが、最後守り切れなかったところで、僕たちも交代した選手はまだまだ良くなかったのかなと思います。(大院大は)守備であったり攻撃のところは変わっているのかなと思いますが、結局は自分たちのところが良くないのかなと思っていて、総理大臣杯が終わってから自分たちは少し抜けている部分があって、そこが試合に影響して結局今季も2勝2敗1分でなかなか勝ち点が積めないっていうところにつながっていると思うので、相手も変わっていると思うんですけど、自分たちも良くはなっていないのかなと思います。インカレ出場を目指していく中で次を落としてしまうと本当に上との差であったり、下から追い上げてきてる勝ち点だったりとなかなか難しい試合になってくるのかなと思うので、1週間しっかり準備するっていうところ、今回出ている課題は毎試合毎試合言ってるんですけどあると思うので、そこを自分たちがいかにこの1週間で改善できるのかっていうのが次の試合の勝利につながるのかなと思うので、1週間はその準備をして、前のところはしっかり点を取れるように準備していきたいと思います」