粘り強さ発揮し2連勝!

◇ 2022年度関西大学連盟秋季リーグ戦第7日◇対大国大◇10月15日◇天理大学体育学部キャンパス◇
[第1セット]関大23―25大国大
[第2セット]関大25―16大国大
[第3セット]関大25―20大国大
[第4セット]関大29―31大国大
[第5セット]関大19―17大国大
[セットカウント]○関大3―2大国大
秋リーグも残り4戦。2週間の間を挟み、迎えた7戦目は大国大と対峙(たいじ)した。第1セットを惜しくも落としたが、第2・3セットは序盤から連続得点を重ねセット連取に成功。取り切りたいところだったが、第4セットはデュースの末セットを奪われてしまう。最終第5セットも同様にデュースへともつれ込んだものの、粘り強いディグと攻撃で相手を押し切り、セットを獲得。大きな2連勝を収めた。

第1セットは互いに点を取り合う展開でスタートする。岡田大雅(経4)がクイックを決めて5点目を獲得すると、金子玄(人3)の好返球や乱れたボールを打ち切る粘りを見せ4連続で得点。リードに成功し、この点差を保ちたかったが、中盤でのミスやノータッチエースを決められるなど相手に連続得点を許してしまう。逆転され、またも一進一退の展開に。関大のミスでブレイクを許すと、点差を埋めることができないままセットを落とした。



第1セットとは打って代わり、第2セットは関大優勢で試合が進んだ。金子の強打や陰下雄太(情3)のクロススパイクでブレイクすると、安平瑠也(商2)のブロックが決まり一挙3得点。その後も川合涼太(人2)と岡田のミドルによるクイックでさらに差を広げた。連携の取れたブロックとレシーブで相手の攻撃を粘り強く拾い、攻撃へとつなげる。安平のスパイクと岡田のダイレクトアタックでブレイクし、5点差がついたところで相手がタイムアウトを要求。それでも関大の勢いは止まらなかった。タイムアウトが明け、金子がバックアタックを鮮やかに決めると、安平が連続で相手の攻撃をシャットアウトする。ダメ押しの5連続得点で相手を圧倒。岡田が23点目を決めるとそのままリズム良く得点し、セットを取り返した。


第3セットも流れは関大に。先制からブレイクし、ブロックや川合のサービスエースで開始早々4点差をつける。相手がタイムアウトを挟むも、安平のプッシュや陰下のブロックでさらにブレイクに成功。先に10点台に乗り、その後も多彩な攻撃で得点を量産した。しかし、セット終盤で相手の猛追を受ける。フェイントやブロックなどで3連続得点を許し、関大のミスやブロックアウトを取られるなど、計7失点で3点差まで詰められてしまった。互いに声を掛け合い落ち着きを取り戻すと、川合のクイックでこの流れを切る。セットポイントを先取し隅田嵐(社2)のクロススパイクで25点目を獲得。無事逃げ切り、セット連取となった。


第4セットは序盤から一進一退の攻防が続く。金子のスパイクや池田勇太郎主将(法4)のブロックでブレイクするも、すぐに3点を返され逆転を許す。2点差が縮まらないままゲームは終盤へと差し掛かった。相手が先にセットポイントを握ると、相手のミスを誘う返球と池田主将のブロックでブレイクし食らいつく。両者一歩も引かない白熱したラリーが続き、これを陰下がバックアタックで決め切ると24―24と同点まで追いついた。次のターンで金子がレフトから得点し勝利に王手をかけたものの、そう簡単には決まらない。しつこくボールに食らいつき、シーソーゲームに拍車がかかる。しかし、相手がブロックで30点目を取るとそのままブレイクされ、惜しくもセットを落とした。



迎えた最終第5セット。安平のブロックポイントで先制し、陰下が3枚ブロックの上を抜く強烈なスパイクで2連続得点と、幸先いい出だしを見せる。ブロックも決まり、岡田・川合のクイックなどで着実に点を重ねた。このままセットを取り切るかと思われたが、またも終盤で5連続失点。差を一気に詰められ、試合はデュースへもつれ込んだ。攻守ともに粘り強く互いに点を取り合う。17―17の場面、緊迫した空気が漂う中、池田主将がレシーブされたボールを相手コートにすとんと落とすツーアタックを決め、最後は執拗なブロックで相手のミスを誘い、長いラリーに終止符を打った。白熱した試合を制し、リーグ2勝目、2連勝を飾った。




下位リーグの関大にとって大きな勝利となった。「しんどい時に全員でカバーし合えていた」(池田主将)とチーム力の高さも垣間見えた。負けられない戦いはまだまだ続く。あすも勝利し、下位リーグ全勝に向け駆け抜ける。【文/写真:小西菜夕】
▼池田主将
「ブロックが序盤に結構多めに出てそこで流れをつかめたところと、しんどい時に全員でカバーし合えていたところが良かったと思います。(4セット目を落とした時)逆にあの点差を追いつけているという声がベンチから出ていたので、良い感じで5セット目に入れました。どのチームも力があって、どこのチームが勝ってもおかしくないので、こういう試合を勝ち切れたのは良かったです。(課題は)点差を離して勝っている時に終盤で詰められたりしていたのは詰めの甘さが出ていたのと、6ローテある中でしんどいローテって絶対あるんですけど、そこをなかなか切ることができなかったので、あすはトスも考えながらいけたらなと思います。(次戦への意気込み)きょうで疲労がたまってるとは思うんですけど、いい流れで、いい雰囲気でプレーできたら勝てるんじゃないかなと思うので勝ちます」