打線がつながり快勝

令和4年度関西六大学連盟秋季リーグ第4節◇対阪大1回戦◇10月13日◇わかさスタジアム京都◇
阪 大 100 001 000=2
関 大 000 400 02X=6
(阪)波多野-上野
(関)山下、田治-福永
1(二)藤澤
2(一)日高
3(遊)福留
4(指)山本遼
5(捕)福永
6(左)林
7(三)古田
8(右)川北
9(中)加藤
先発 山下
リーグ優勝に向けて負けられない試合が続く加藤準硬。4回には犠飛を挟んで7者連続で出塁するなど、打線のつながりが光った。投げては山下が7回2失点の好投。前節の勢いそのままに、3連勝を飾った。

関大の先発は山下皓司(化生3)。初回、1死から走者を背負うと失策の間に生還され、先制を許す。その後も出塁を許すが、最後は三振に打ち取り追加点は与えない。

すぐに追いつきたい関大。その裏2死から福留涼平(商2)が失策、山本遼太郎(文3)が四球で出塁するも後続が断たれ、得点とはならなかった。

山下は3回、相手クリーンアップから三者連続で空振り三振を奪う好投。相手打線を封じ込め、味方の援護を待つ。
スコアが動いたのは4回。先頭の5番・福永翔太(社2)が死球で出塁すると、林風太(商3)、古田大輔(情2)も安打で続き、無死満塁。絶好のチャンスで代打・中野寛都(人1)が打席に向かう。「初球、ストライクが来れば振ろうと決めていた」と1球目をスイング。左前適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。その後も関大の勢いは止まらない。加藤陽也主将(人3)が死球を受け、押し出しで1点を追加。藤澤駿平(政策2)は左犠飛、福留も左前適時打で続き、この回一挙4得点の猛攻を見せた。



6回、山下は二つの失策と犠打で1死二、三塁のピンチを背負うと、スクイズで1点を返される。しかしそれ以上の失点は許さず、最少失点で切り抜けた。
8回からマウンドに上がったのは2番手・田治健太郎(経3)。1死から連打を浴びるも無失点で抑える。

その裏、先頭の木下立清(りゅうせい=人1)が左越二塁打を放つ。続く加藤が失策で出塁すると、悪送球の間に木下がホームイン。2番・日高涼汰(経2)もダメ押しの左犠飛で1点を追加。リードを4点に広げ、試合は最終回へ。


9回も田治がマウンドに上がる。二つの四球を与えるも、最後は空振り三振を奪い試合終了。
打線がつながり、快勝を収めた。まだ優勝の可能性は残っている。リーグ制覇に向け残り3試合、一戦も落とせない試合が続く。【文:島田采奈/写真:荒川拓輝・小西菜夕】
▼中野
「先に1点を取られて均衡した状態ののち、自分の一本から大量得点につなげることができてうれしかった。これまで代打で一本も打てていなかったが、今日も使ってもらえて、大事な場面で打つことができてよかった。(今後の目標)チームに頼られるバッターになりたい」
▼林
「初めはバントのサインが出ていたがうまくいかず、悪い流れだなと感じていた。バスターのサインに切り替わって、ボール気味の球だったが意表を突こうと思い、無理やりにでも打った結果がヒットになってよかった。(チームの雰囲気について)1点は負けていたが、劣勢のような雰囲気は全くなく、むしろいつでも点をとれるという感じ。いつもはそこで点が入らないが、今日は打線がつながって点が入り、チームが成長したと感じる。(好調の要因)2節目と3節目の間にタイミングのとり方を変え、少し始動を早くすると球がよく見えるようになった。(これからの意気込み)まだ優勝の可能性は残っているので、まずは国公立相手に4勝をする。あす勝って、来週につなげられるようにしたい」
▼加藤主将
「今日の試合も含めて残り4試合になるが、優勝するためにはもう一戦も落とせない。試合が始まる前から自分たちのためだけではなく、応援に来てくださる方のためにも今日は落とせないというのを自覚し、気合を入れて試合に臨んだ。(自身の結果について)主将をしているので、あまり自分の結果にはこだわらず、周りの選手のフォローを心がけていて、その中で自分の結果が出ればいいかなという感じ。今日は無難に、最低限の結果は残せたかと思う。(これからの意気込み)まだチームとしての課題はたくさんあるので、あすまでにそれを無くすのはできないが、自分たちのチームの課題を把握して、そこを補い合いながら優勝できるように頑張りたい」