1部予選を首位で突破!

◇第69回関西学生リーグ戦◇対同大◇10月9日◇関西大学たかつきアイスアリーナ◇
[第1P]関大1ー1同大
[第2P]関大2-1同大
[第3P]関大4-1同大
[試合終了]関大7-3同大
ここで勝てれば首位でプレーオフに進める。絶対に負けられない戦いにアイスホッケー部は挑んだ。相手は同大。昨年の予選でドローに終わり、得失点差でも1下回ったため首位の座を許した相手だ。前回の屈辱を晴らすべく、リンクに乗り込んだ。

FW佐々木隆弥(情4)のフェースオフで試合が開始。パックを関大が保有すると、早々に2度アタッキングゾーンに攻め入った。しかし、これは同大に阻まれアイシングに。再びフェースオフとなると、FW神山太一(社2)がはじいたパックに反応したFW嶋野瑛心(文3)がワンタイムシュートを打つ。ゴールとはならなかったが、開始すぐから関大優勢の時間を過ごす。パックを常にキープしたまま5分が過ぎると、FW佐々木が相手ゴール裏でパックを手に入れ得点のチャンスに。FW泉大我(人4)の元にパックが渡ると右からシュートし、そのリバウンドにFW山根早加(社2)が反応し押し込む。ゴールラインを割り、見事先制点を手にした。すぐの6分にもディフェンディングゾーンのゴール裏と壁をうまく使いFW小笠原慶太(人4)が一気に抜け出す。ゴール左のFW髙秀陵(社2)につながるものの、相手の防具に当たった。




依然、敵陣でのプレーをしていた関大だが、11分には危ない展開となった。FW小嶌翔大(情2)がスクリーンとなり相手が攻撃しにくい状況を作っていくも、抜かされゴール目の前までパックがやってくる。しかし、ここでしっかり止めるのがGK加藤陸主将(社4)。手でパックを止め失点を阻止した。12分にはこの日初めてのパワープレー(数的有利な状況)となる。スコアリングチャンスを多々つかむも、ものにすることはできない。この2分間は無得点のままに終わった。かえって、同じ人数に戻るとすぐ、同大にパスミスしたパックを奪われてしまう。素早いドリブルをする相手を追うも、その手を止めることができないままGK加藤主将とフリーの状態に。ブレードに当たると思われたが、抜かされてしまい同点となった。失点後の残り4分も反撃とはいかず、ドローで第2ピリオド(P)に挑む。


すぐにもリードの状態に戻したい関大だが、3分にキルプレー(数的不利な状態)となってしまう。それでも、FW嶋野を筆頭に、おのおのがパックを持つ相手FWに付きバックチェックをする。それがピンチの発生を抑え、無失点で2分間を切り抜けた。ただ、人数が元に戻ってすぐ、得点を許してしまう。いち早く振り出しに戻したいところだ。5分にはFW佐々木が右から詰め寄り得点機を手にする。しかし、混戦を制せず。7分にもディフェンディングゾーンでのフェースオフで左サイドのFW泉に渡り一気に敵陣へ抜け出したものの、ゴールとはならない。ノーゴールのまま第2Pを折り返す。


折り返すとすぐ、待望のゴールが生まれた。ニュートラルゾーンからアタッキングゾーンまでパックを運んだFW川島が逆サイドのFW泉にスルーパス。手にしたFW泉はそのパックをシュートしたものの、入れることはできず、次はFW神山がリバウンドのゴールを試みる。しっかり相手GKの隙間に同点弾を押し込んだ。さらに、残り2分を切ると、勝ち越しに成功。FW嶋野が相手DFを2人抜きFW根本に託す。FW根本慎太郎(情3)がミドルシュートを決め、3-2の1点リードとなった。少し安堵(あんど)した様子でリンクを下りた。

最終Pも関大のペースで試合を展開していく。わずか1分にはDF鈴木郁也(情3)が敵陣真ん中までパックを運びFW嶋野にパス。FW嶋野のシュートは1度はばかれるが、リバウンドでのゴールを狙う。だが、タイミングが合わずチャンスをものにすることができなかった。3分にはFW泉が巧みなスティックさばきで簡単に相手DFを抜き追加点。さらに、FW嶋野が折り返す前に2得点し、点差を3に広げた。

このまま失点0で最終Pを終えたいところだが、同大もそうはいかせない。14分、それまで関大パックだったものをバックチェックにより奪われる。同大がゴール裏を使って、一気にドリブルで上がるとゴール前の関大2人も抜きそのまま得点。失点する。それでも、取られたら取り返す関大。猛攻を続け、16分にはFW川島広暉(人4)がブルーラインからネットを揺らすロングシュートを決め7-3となった。このままスコアは動くことなく試合は終了。宿敵・同大に圧勝した。

この試合に勝ったことで関大はプレーオフに1位として進むことが決定。得失点差は関大50に対し、他校は40弱と圧倒的な力を見せつけた。ただ、チームが見据える先は関西の舞台ではなくインカレ。インカレで躍動するために、関西での残りの試合も全力で戦っていく。【文:木原綺音/写真:村中望乃・木原綺音】
▽FW山根
「(復帰戦はどうだったか)復帰戦は0ポイントと情けない試合をしたが、今日は1ゴール1アシストとチームの勝ちに貢献できて良かった。(調子は戻ったか)体力面的に終盤になると足が動かなくなったりしたので、来週までに体力を戻したい。(ゴールシーンを振り返って)泉さん(=FW泉)がゴール裏回って上がってきたので、リバウンドが出るかなと思っていたらちょうど来たのでごっつぁんゴールです。(良かった点)久しぶりの試合だったが、周りをよく見れていたと思う。(来週に向けて意気込み)来週は予選最終日で、ほぼ、予選通過は決まっているけど気を抜かず関西1くらいを見せつけられる試合にしたい」