リーグ最終戦 勝利で締めくくる

◇令和4年度関西学生リーグ第5週◇対天理大◇10月2日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大124―93天理大(全160射)
1勝2敗と負け越しで迎えた最終戦。一部残留の可能性を高めるためにも重要な天理大戦に挑んだ。試合は序盤から関大がリードを保ち続け、危なげなく勝利。的中に目を向けても124中と今季最高となる好的中を収めた。

先発メンバーは、近大戦から変更なし。前立は、菅野竣介(シス理4)、小林里樹(外1)、髙本真生(法3)、林信吾(シス理4)の4人で開始した。1立目は初矢から全員が2本連続で的に収める好スタート。髙本は皆中を達成し、チームは13中を記録した。続く後立では、西本知生(文3)、大下拓真(シス理3)、佐々木大河(法2)、坂田康樹(経4)が出場。大下、佐々木が3中を出し、1立目の合計的中は23中。2中のリードで1立目を終えた。


2立目では、4年生の活躍が目立つ。菅野、林、坂田の全員が皆中でチームをけん引した。チームとしても合計を46中とし、相手との差をさらに広げる。



3立目では、小林里に代えて伊藤光翼(社1)を抜てき。リーグ初出場となった1年生に期待がかかる。その伊藤はいきなり3中を記録し、役割を果たした。さらに、この立では菅野、髙本、林が皆中を記録し、合計15中と相手を圧倒した。


さらに、リードを広げていきたい4立目。ここで、後立大前で足立拓馬主将(社4)が出場を果たす。あらゆる面から部を支えてきた主将が、この場面でリーグ初出場となった。それでも重圧にのまれることなく、しっかりと2中を記録した。林、佐々木の皆中もあり、安定した行射で4立目を終える。


迎えた最終立。伊藤に代えて國米雄太(社3)が投入される。この立でも疲れを見せずに根気強く全員が3中以上を記録。前立、後立ともに14中の好的中となった。5立合計で124中。この数字は今季リーグ戦を通して関大の最高成績である。93中の相手に対し、大きく差をつけての勝利となった。


第5週の結果を受けて、近大と3位、4位を決める順位決定戦への出場が決定。下位2チームが一部二部入れ替え戦に出場となる今季リーグ戦において、是が非でも3位をつかみ取りたい。この大一番に向けて「 絶対に一部に残って後輩たちにいいものを残していきたい 」と足立主将。一部残留という置き土産を来季に残すためにも、必ず勝利をつかみ取る。【文/写真:大森一毅】

▼足立主将
「王座出場が途絶えて悔しい気持ちはありましたが、下を向くのではなく全員で顔を上げて残りの試合やり抜こうと気持ちを切らすことなくこの1週間練習に取り組んでいました。(リーグ結果について)初戦と近大戦で敗れてしまったが、全員がやり切ったと思います。実力不足や気持ちが足りない部分はあったかもしれませんが、最後まで全力で試合に臨むことができました。(自身の出場について)自分は最後までリーグへの出場は諦めていなかったので、最後の場面で引けたのは練習してきた成果を発揮する場でもありましたし、その自信もありました。今まで練習してきた自分を信じて最後引き切れたと思います。(順位決定戦に向けて)最後まで全力で頑張るしかないと思うので、1本1本を一生懸命あてて絶対に一部に残って後輩たちにいいものを残していきたいです」
▼主務・海野遼太(社4)
「リーグ戦では全体を振り返ると、思い通りの結果を残すことはできませんでしたが、その分課題も見つかったので、順位決定戦や来シーズンにも生かせるようにしていきたいです。(試合結果について)今日は自分たちのやってきたことに自信を持ってそれを出すことだけを意識していました。その結果、自分たちの今季最高の124中が出せたと思いますしチームとして自信にもなりました。(足立主将の出場について)足立自身、主将として取り組んできて、その努力の結果が出たと思います。4回生最後のリーグ戦で意地を見せてくれたのは、同期としても誇りに思いますし、自分も負けてられないなという気持ちになりました。(順位決定戦に向けて)今までやってきたことを信じてやるだけだと思うのであと2週間で精度を上げられるように練習に取り組んでいきたいです」