リーグ3戦目、龍大に大勝だ!

◇第69回関西学生リーグ戦◇対龍大◇10月1日◇関西大学たかつきアイスアリーナ◇
[第1P]関大3ー0龍大
[第2P]関大4-0龍大
[第3P]関大5-0龍大
[試合終了]関大12-0龍大
リーグ開幕2戦をたやすく勝利し好調のアイスホッケー部。3戦目の相手は昨年7位・龍大だ。リーグ14連覇、インカレ8強の関大としてはこのゲームも圧勝したいところ。しかし、第1ピリオド(P)序盤はリンク全体を駆け回る展開に。王者の貫禄がかすれかけたが、FW嶋野瑛心(文3)がピンチを切り裂くを1点を決めたことから、チームが本調子を取り戻す。その後はゴールを量産し、大差で勝利を収めた。

試合開始の合図と同時に黒須誠眞(情2)が素早くスティックを振る。関大パックとなったものの、パスミスから攻守が逆転し30秒にはこの日初めてのシュートを打たれる。それは枠外となり胸をなでおろすも、6分には再び左からパックが放たれた。ただ、ここで入れられる関大ではない。GK佐藤希(経4)がしっかりブレードに当てゴールを阻止した。

ディフェンディングゾーンでのプレー後すぐ、今度は関大が攻める。第1P折り返しにはFW根本慎太郎(情3)のリバウンドにFW嶋野が触れ、ゴールを狙う。悔しくもネットを揺らすことはできなかったが、次はFW黒須が相手DF3人を抜きシュート。ただ、これも入らず。もどかしい時間を過ごしていると、敵陣でのフェースオフでDF佐藤翼(法3)が回収したパックをブルーライン中心にいたFW嶋野にパス。そこからFW嶋野がスイープシュートし、見事ゴールした。10分間入らなかった関大にとって、待望の先制点となった。

1分後にはキルプレー(数的不利な状況)となるも危ない場面を作り出すことなく試合を有利に進め、13分。今度はパワープレー(数的有利な状況)となり、 再びFW嶋野が得点した。同セットのメンバーとリズムよくパスをまわし合い好機をうかがう。DF鈴木郁也(情3)が左からパスを出したタイミングでFW嶋野が鋭いシュートを打ち、相手GKを抜いた。さらに、FW嶋野は3分後にも得点。わずか7分の間でハットトリックを達成する。FW嶋野の活躍もあり、3点差で第1Pを終えた。

第2Pは立て続けに退場者が出てしまい、1人少ない状態でのプレー時間が長くなってしまう。それでも、DF陣中心に堅守を見せ耐え忍んだ。そしてキルプレーが終わると猛攻の開始。アタッキングゾーンでは相手を囲むようにパックを渡し合い威圧する。その間にFW佐々木隆弥(情4)が何度もシュートしていると、その1本が得点に。点差を4に広げた。11分には5点目を獲得。この日攻撃の要だった2セット目が精度の高いパスを見せゴールに運ぶ。FW根本、FW嶋野がつないだパックをDF鈴木がしっかりものにした。


直後も、ゴールとはならなかったがFW神山太一(社2)が左から得点を狙うなど攻撃の手を止めない関大。14分にはブルーライン付近でパックを持っていたFW嶋野がDF佐藤翼にパスを出すと、逆サイドのゴール前にいるFW根本に送る。FW根本は的確なショットを見せゴールした。残り3分、パワープレーとなり得点しやすい展開に。好機を探っていると、相手GKの左が手薄になったときにFW神山がゴールした。

第1Pはシュート23に対し3ゴールだったものが、第2Pになるとシュート17、ゴール4とシュートの正確性を上げた関大。7点リードで最終Pを迎える。
第3Pは開始2分、FW佐々木の得点から幕を開けた。FW川島が相手DF3人から守ったパックをゴールに向けてスイープシュート。それは入らなかったものの、リバウンドをFW佐々木がゴール内に収めた。10分にはFW根本がこの日2得点目を決めると、13分にはパワープレーとなる。FW嶋野が左から隙間を狙うも入らない。無得点のままパワープレーが終わった。

ただ、その直後。ブルーライン右からDF熊谷天祐希(たかゆき=情4)がワンタイムシュートを打ち、FW髙秀稜(社2)が待機する地点に。ゴール目の前でFW髙秀が念押すとそれはゴールラインを越し追加得点となった。

試合終了が迫る中、残り2分にFW川島、残り1分にFW岸上樂(情1)がダメ押しの2ゴールと最後まで攻撃の手を止めない関大だったが、残り52秒には相手FWとGK常川渉稀(人1)がフリーとなる危ない状態に。しかし、相手が放った高さのあるパックをGK常川はしっかり両手でつかみ失点を阻止。そのまま試合終了のホーンが鳴り、完封勝利となった。

立ち上がりこそ王者には痛いものとなったが、徐々に調子を取り戻した大勝した関大。次は土日連戦が控える。この1週間で最初から実力を出せるプレーになるよう見直し、2日のハイスケジュールを乗り越える。【文:木原綺音/写真:島田采奈】
▽FW嶋野
「(試合前に話し合っていたこと)インカレの2回戦で当たると予想している相手が、関西のチームといい試合をしていて、本当にそのチームと当たった場合に勝てる保証はない。だからそこも意識して、関西では圧倒していこうと話していた。(セットの連携について)最近2、3回の練習は2セット目が結構足を動いていていい感じだったので良かったと思う。(ゴールシーンを振り返って)1点目はスクリーンをうまく使えていたし、3点目は郁也(=DF鈴木)から絶妙なタイミングの駆け引きできていたから良かった。(次週の連戦に向けて)スコアリングチャンスをしっかり決められるようにして、質のいい試合にしたい」
▽FW川島
「(試合全体を振り返って)全体的に元気がなかったのと、球離れが悪いことから相手プレーヤーの多数にプレスされ、ターンオーバーになってしまうケースが多かった。(セットの連携について)けが人などから臨時のセットでしたが、みんなが頑張ってくれたので、良かった。(ゴールシーンを振り返って)やっぱり自分はかっこよかった。(良かった点と悪かった点)良かった点は久々に足が動いてたので継続したいと思う。悪かった点は特にない。(来週の連戦に向けて)次戦も継続率100%で全つっぱしていきたいと思う」