後半追い上げるも、関西準優勝でリーグ終幕

◇2022年度関西学生春季リーグ戦セカンドステージ第2節◇対関学大◇5月8日◇大阪経済大学◇
[前半終了]関大12―20大体大
[後半終了]関大18―12大体大
[試合終了]関大30―32大体大
開幕から6戦負けなしで迎えた、最終戦。関大は昨春延長戦の末に勝利し、関西優勝を決めた相手と再び対戦した。しかし、試合開始5分で5点のビハインドを許す展開に。後半はディフェンスからの速攻で立て直し、上ノ原龍哉(人3)と川人龍之介(経4)がそれぞれ5得点。2点差まで追い上げたが、前半に付けられた点差が大きく、関西準優勝に終わった。

試合開始約1分で相手に先制されると、パスミスから速攻を決められ立て続けに失点。福島悠大(文2)が1点を返してものの、相手の集中した守備に阻まれ、得点することができない。開始5分で1ー6と立ち上がりから大差をつけられる展開に。

ルーズボールから相手の速攻が2連続で決まり、関大はタイムアウトを要求。気持ちを入れ直し、廣上永遠(文4)のシュートストップから、有本晃人(法3)が速攻を決め、2点目。しかし、そこから松本大昌(文3)を中心に積極的にシュートまで行ったものの、相手の精度の高いディフェンスに苦戦し、点差は広がる一方。けがから復帰した白井祐登(人2)を投入し、巻き返しを図るが、2ー11と絶望的な点差に。

流れが変わったのは、前半14分。相手のシュートを池原大貴(社3)が片手ではじくと、金津亜門(社4)が運び、松本がシュートを決めると反撃開始。そこから、有本、松本、上ノ原と連続でゴールを奪う。守備でも3枚目の池原と土岐勇斗(文1)を中心に粘り強く守り、これ以上点差を広げさせない。


その後も金津や羽渕晴一朗(情2)などのシュートで得点を重ねたものの、決めきれない場面が続く。2分間退場などもあり、8点ビハインドのまま試合を折り返した。

後半は徐々に関大が流れをつかんだ。積極的に攻撃すると、上ノ原、川人が連続得点。廣上のシュートストップから、木村勇輝(社4)が決めると、2本の7㍍スローもあり、17ー24と点差をキープ。


後半開始約10分で廣上が速攻での1対1を止めると、ディフェンスも機能。自陣でボールを奪い、池原、松本がボールをゴールにねじ込む。関大は20点目に達し、ようやく勢いをつかんだ。取っては取られの展開となり、なかなか点差を縮められなかったが、上ノ原、川人の大量得点で、残り約10分で5点差まで相手を追い詰める。


相手のタイムアウト明けも、有本、上ノ原の3連続得点で3点差。残り約1分の福島の得点で2点差。4連続得点で逆転も見えたが、パッシブプレーとなったところから相手に決められ、再び3点差に。最後は川人が1点を返したものの、ここで時間切れ。逆転は1度もかなわないまま、試合終了となった。
後半に怒涛(どとう)の追い上げを見せ、昨年の全国準優勝校相手に2点差まで詰め寄った。しかし、主将の廣上は「まだまだ、全く試合にならなかった」と振り返る。目標は日本一のチーム。足元を見つめ直し、西カレで関大の強さを見せつける。【文:牧野文音/写真:牧野文音・小西菜夕】