立命大相手に1セット奪取。敗戦するも気持ちは次へ

◇2022年度関西大学連盟春季リーグ戦第2日◇対立命大◇4月10日◇
[第1セット]関大20―25立命大
[第2セット]関大25―18立命大
[第3セット]関大16―25立命大
[第4セット]関大21―25立命大
[セットカウント]●関大1―3立命大
リーグ2戦目の相手は立命大。昨年の秋季リーグ、関カレともにストレート負けを喫した格上相手に善戦した。第1セット序盤から両者一歩も譲らぬ展開が続いたが、速攻やサーブを攻略しきれずセットを落とす。しかし、関大も負けじとサーブから攻めの姿勢を見せた。第2セットは金子玄(人3)が大暴れし、セットを奪取。勢いに乗りたいところだったが、続くゲームでは相手の猛攻を受け第3、4セットを落とし試合終了となった。

第1セットは先制点を許したものの、安平瑠也(商2)や陰下雄太(情3)、金子のスパイクで着々と得点する。久保田滉平(情3)のレシーブもさえわたり、攻撃へとつなげた。岡田大雅(経4)の時間差攻撃や陰下のスパイクで点を重ねるが、一進一退の攻防が続く。乱れたトスを矢倉龍大(人1)がプッシュで得点し柔軟な対応を見せた。しかし、相手の強力なサーブに苦しめられ、なかなか攻撃へとつなぐことができなくなってしまう。陰下や安平がサイドから決めるが相手も冷静に取り返す。終盤、久保田の2段トスで金子がバックアタックを決めるなど、見事なコンビネーションを披露。その後、相手の攻撃に乱されながらも必死に食らいつくが、最後は相手に速攻を決められセットを落とした。





中村奨(社3)
昨年のようなストレート負けはしたくない。第2セットは久保田がきれいにレセプションして見せると、岡田の時間差攻撃で先制。次の攻撃で淡々と取り返されるが、安平と陰下がブレイクに成功する。岡田のスパイクが吸い込みとなり、粘り強い攻撃で追加点をあげた。その後も、金子のセンター攻撃や矢倉のAクイックで相手を引き離す。金子の強烈なジャンプサーブが1本で返り、それを陰下がダイレクトでものに。続く相手の攻撃を矢倉・安平・陰下が見事ブロック。金子のバックアタックも決まり、3連続得点となった。




絶好調の金子を筆頭に、リードしていた関大の勢いがさらに増した。岡田がセンターから得点すると、相手のスパイクでタッチを取り自チームの攻撃につなげる。金子がレフトから2階席へ吹き飛ぶほどの大砲を放ちブレイクすると、続くターンでは1人で相手の攻撃をシャットアウト。相手のミスで4連続得点し、タイムアウトを取らせるほどの猛攻を見せた。タイムアウト開けは3失点となったものの、依然としてリードを保ったまま。岡田と金子がブレイクし、池田勇太郎主将(法4)のサーブで崩されたボールを金子がダイレクトでたたきつける。関大の勢いは止まらず、25―18で第2セットを取り返した。




第3セットもそのままの流れで進みたいところ。しかし、序盤から相手に4連続得点を奪われてしまう。金子が2連続でレフトからブロックアウトで得点し、続く相手のクイックをブロック。強打だけでなく、相手コートの穴をつくプッシュでポイントするなど、柔軟なプレーで相手を追いかける。金子の5得点に加え、安平のブロックアウトとクロススパイクでブレイク。2点差まで迫ったものの、相手のクイックやダイレクトアタックに翻弄(ほんろう)され、またも点差が開いてしまう。反撃もかなわずセットを落とし、セットカウント1―2と窮地に追い込まれた。



踏ん張りどころの第4セット。開始3連続失点となるが、岡田と安平のコンビネーション攻撃でブレイクを断ち切った。岡田のストレートや金子の粘り強いスパイクで2点差まで詰めたものの、それ以上が縮まらない。終盤、金子のプッシュ・ストレートや岡田のブロードで得点。相手のツーアタックが決まりセットポイントを握られると、金子がライトからストレートを決め粘る。しかし、最後は相手の時間差攻撃にブロックが乱され、ボールをつなぐことができず。開幕2連敗となった。



昨年は1度も勝てなかった。そんな立命大相手に1セットを取ったが、満足はしていない。この1週間でさらなる強さを身につけ、次戦の対京産大こそ必ず勝ち星を挙げる。【文:小西菜夕/写真:松尾有咲・貴道ふみ】