最終回に粘り見せるも近大に2連敗

◇令和4年度関西学生春季リーグ戦第2節◇対近大2回戦◇4月10日◇皇子山球場◇
近 大 000 130 000=4
関 大 000 000 002=2
(関)定本、茶谷、金丸、若林-有馬
(京)大石、一文字-西川、黒川
1(左)岑
2(遊)佐藤
3(右)中井颯
4(一)上神
5(捕)有馬
6(三)富山
7(中)柳本
8(二)黒岩
9(投)定本
惜敗した1回戦。負けられない2回戦は、ホームが遠かった。終盤に粘りを見せるも、一歩届かず。第2節を落とすこととなった。

先発・定本拓真(文4)は3回まで1安打に抑え、得点圏まで走者を置かない投球を見せる。後攻の関大は1回、佐藤慶志朗(経2)が四球を選ぶ。続く中井颯良(政策3)が左安打を放ち、1死一、二塁のチャンスで上神雄三主将(法4)が打席に入る。結果は右飛となるが、二塁走者が三塁まで進んでチャンス拡大。しかし、5番有馬諒(商3)の打球は左翼手のグラブに収まり先制点とはいかない。





4回、定本は1死から安打を許すと、さらに連続安打で先制を許す。次の回、先頭打者に右中間を破られ、三塁に到達される。次の打者に四球を与えると、ここで降板。代わった茶谷哲兵(経3)は、二者連続でゴロに打ち取る。しかし、続く打者に投じた4球目をうまく引っ張られ、痛恨の本塁打を浴び、0-4に。6回からは金丸夢斗(文2)が投げ、5つの三振を奪うなど無失点に抑える。9回には若林秀真(経4)が気迫のピッチングでその後の得点を許さなかった。



一方の関大打線は沈黙を続ける。5回に黒岩瑞己(法3)、7回に上神主将が安打を放つものの、二塁ベースを踏むことができずに最終回を迎える。

1死から中井颯が二塁打で出塁すると、上神主将が意地の二塁打でようやく1点。5番・有馬も2球目を引っ張って適時打を放ち、点差は2点に。しかし、代打・石原水輝(情4)が打った球は遊撃手の前に転がり併殺。試合終了となった。

最終回に粘りを見せるも、またも惜敗を喫した関大。次節では甲子園で宿敵・関学大との戦いを迎える。想いを連鎖させ、勝ち点を手に入れて見せる。【文:上田紫央里/写真:荒川拓輝、石井咲羽、上田紫央里】
▼上神主将
「(今日を振り返って)何というか、勝てないというか。ピッチャーが頑張ってるんですけど、それに打線が応えられていないというか。援護できていないところが申し訳ないと思っています。(どんな気持ちで試合に挑んだか)2連勝して勝ち点を取りたかったんですけど、そういう意味でも今日は絶対勝つという思いで試合に臨んだんですけど、悔しいです。(ベンチの雰囲気は)初戦からいい声が出ていて、副キャプテンの濱﨑(大海=経4)がよく声を出してくれているんで、ベンチの雰囲気はすごくいいです。(自身の打撃について)初回のチャンスで打てないのが自分の甘さだと思っていて、2本出たんですけど、初回でヒットを打っていれば、また流れも変わっていたのかなと思います。(相手投手の印象は)大石投手は去年からもエースとして投げてるんで、徹底してアウトコースを狙おうと試合前には話していたんですけど、思うような展開にいかず、いいピッチングをされたんで悔しいです。(9回の適時打について)後ろにつなぐ気持ちで打席に立ちました。(今のチームに必要なものは)経験している自分とかがチャンスで打てないっていうのも大きな敗因だと思いますし、リーグ戦を軽々していない人がほとんどなので、経験値が少ないという面でもこれからどんどん成長していきたいなと思っています。今日含めてフライアウトとかが多かったので、低い打球を意識して関関戦までの2週間取り組んでいきたいと思います。(意気込み)ふたつ落として優勝はもう厳しいんですけど、あと3節残っているんで、秋に向けて勝ちにこだわってやっていきたいと思います」