春季リーグ開幕!強豪相手に敗北となるも「関大らしい雰囲気」でプレー

◇2022年度関西大学連盟春季リーグ戦第1日◇対近大◇4月9日◇
[第1セット]関大20―25近大
[第2セット]関大20―25近大
[第3セット]関大12―25近大
[セットカウント]●関大0―3近大
昨秋リーグは1部12位で幕を下ろした。新入生も加わり、気持ち新たに発進した関大男バレは、雪辱を果たすべく春季リーグへ臨む。開幕戦の相手は昨秋優勝の近大。第1、2セットは強豪相手に善戦し必死に食らいついたものの、第3セットは失点が重なりストレート負けを喫する。しかし、「関大らしい雰囲気だった」と池田勇太郎主将(法4)は振り返った。

第1セットは金子玄(人3)がレフトからのブロックアウトでブレイクし、好スタートを切る。1年生でスタメン入りを果たした矢倉龍人(人1)のセンター攻撃が決まり、陰下雄太(情3)や安平瑠也(商2)のスパイクで得点。その後も一進一退の攻防が続いた。金子がレフトからクロスを決め込み、陰下が3枚ブロックの間を抜く鋭いスパイクを放つ。岡田大雅(経4)が相手のバックアタックを1人でシャットアウトするなど、攻守両方で猛攻を見せた。しかし、後半タイムアウト開けに試合が動く。相手のブレイクが重なり、徐々に点差が開いてしまう。サーブミスやブロックアウトに対応できず、20-25と惜しくも第1セットを落とした。





第1セット同様、第2セットもいい滑り出しを見せる。陰下のストレートや岡田の時間差攻撃、金子のブロックアウトで点を重ねた。相手が一歩リードしていたものの、矢倉のクイックやブロックアウトも決まり、岡田のセンター攻撃でブレイク。陰下、金子の攻撃で必死に食らいついていく。しかし、17―20の場面で相手のクロスなどが連続で決まり3失点。金子がクロスを決め反撃するが、その後は関大のサーブミスが続いてしまい、連続でセットを落とした。



後がない第3セットだが、序盤から相手に連続得点を許してしまう。安平や陰下が果敢に攻めるも、相手の高いブロックに阻まれる。その後も連続失点となり、少しずつ差が開いていく。安平のライトからのクロスと、ピンチサーバーとして登場した文字直輝(商4)がサービスエースを決めブレイク。金子の強烈なバックアタックや、岡田が3枚ブロックを相手に打ち下ろし得点した。しかし、その後も相手の攻撃に翻弄(ほんろう)され、12-25と大差でセットを落としてしまい、敗北を喫した。




開幕黒星スタートとなったが、「1、2セット目は関大らしい雰囲気だった」(=池田主将)と手ごたえを感じた。今日の反省を生かし明日の立命大戦へとつなげていく。「春季リーグ3位以上」の目標達成のため、立ち止まってはいられない。まだリーグは始まったばかりだ。【文:小西菜夕/写真:石井咲羽・小菅夏奈・小西菜夕】
▼池田主将
「1、2セット目は関大らしい雰囲気が出ていたので、ある程度戦えていたと思います。3セット目はサーブを相手が攻めてきて、関大が乱れて相手を楽にしてしまった。この学年ではキャッチを課題と決めていて、1、2セット目はできていたから、そこは明日につながるかなと思います。(チームの様子)みんなだいぶ調子よかったと思います。高いブロックでも(スパイクが)決まっていたので。まだこれで終わりじゃないから、明日からもう1回頑張るって感じですね。(明日の立命大戦について)サーブが強いチームなので、今日以上にキャッチを耐えないときついので、乱れても僕が何とか耐えることは、個人的に意識していきたいです」
▼矢倉
「高校とは違って、大学のブロックの高さやスパイクの威力を痛感させられ、自分の立ち位置が分かった試合でした。(関大でプレーしてみて)先輩方が盛り上げてくれたり、自分がやりやすい環境を作ってくれていました。自分はそれがやりやすいし、気持ちよくプレーできるので、関大のいいところだと思います。(自身のプレーで良かったところ)2セット目にクイックを決めることができました。自分は小さいミドルなので、クイックをコートに叩くよりもブロックアウトを狙うなど、やわらかいプレーをこれからもしていきたいです。(次に向けて)今日の反省を生かして、次はブロックも得点できるように、1年生らしく元気に声出してチームを盛り上げたいです」