リーグ開幕!高得点で白星を飾る

◇男子第62回関西学生リーグ戦◇第1戦◇対京大◇4月3日◇関西大学アーチェリー場◇
【試合結果】
[50㍍競技] 関大1419―1404京大
[30㍍競技]関大1758―1596京大
[G.T(グランドトータル)] 関大3177―3000京大
※メンバー8人中、上位5名の記録
いよいよリーグ開幕を迎えた。昨年は新型コロナの影響で第3戦以降が中止に。第2戦までの結果、男子は王座決定戦出場を逃すという悔しい結果に終わった。今年からは例年と異なり、メンバー8人中上位5名の記録で競う。上位層の厚い関大にとっては、有利なルール変更となった。「王座出場」は手に届く目標。部員の気合は十分だ。

円陣を組み、いよいよ試合開始。今年からは声を出しての応援も可能になり、レンジは活気づいていた。前半、50㍍競技。1エンド目から8人中5人が45点以上をマークし、順調なスタートとなった。その後も選手たちは、1本1本に集中する。


しかし第4エンドから、あいにくの雨に見舞われた。気温も低下し、選手たちは苦戦を強いられる。その影響もあってか、4エンド目は8人の合計点が364点。他の立から20点ほど下回ってしまった。だが、やはり上位層の厚い関大。一樂直寿(商4)、住谷和輝(シス理2)はここでも53点、55点という高得点をたたき出した。


その後は全体としてもしっかりと立て直し、最終6エンド目では8人計396点を記録。一樂と住谷は6エンド全てで50点以上をマークし、チームの土台となった。中山健世(文2)、ルーキーの船本将大(経1)も50点近いスコアを安定的に記録し貢献した。前半50㍍競技終了時点で、勝負となる上位5人の結果は1419―1404。わずかなリードを奪い、試合は後半へ突入した。


後半、30㍍競技。距離が近い分あたりやすくなるが、正確性と安定性が求められる。一樂は1エンド目から59点をたたき出し、勢いに乗った。住谷も二度59点を記録。チームを支える2人のエースは、30㍍でも毎エンド55点以上の高得点となった。昨年のリーグで貢献した別府杜倭(とわ=安全2)は、50㍍競技こそ振るわなかったものの30㍍競技で徐々に挽回。59点、58点という高得点も出し、ポテンシャルの高さを見せつけた。4エンド目こそ50点に届かなかったものの、渡沼佑斗(シス理3)も安定して55点近い点数を記録した。


大きな崩れもなく、30㍍競技も終了。上位5名は一樂、住谷、船本、中山、和智主馬(かずま=情2)となった。最終結果は3177―3000。相手を圧倒する勝利を収めた。


「全体的に練習試合の時よりは点数も出ていた」と川田主将。納得のいく点数で、開幕白星スタートとなった。山場となる次戦の相手は甲南大。改善点を見直し、初戦を上回る点数で連勝を目指す。王座をかけた戦いは始まったばかりだ。【文/写真:横関あかり】
▼川田主将
「全体的に練習試合の時よりは点数も出ていたので、チーム全体としては良かったと思います。関大の傾向なんですけど、いつもうまい人が点数を上げてくれています。いい人は良かったけど、悪い人は悪いという感じでした。(チームの雰囲気)応援の人も結構声を出してくれていたので、いい雰囲気でできたと思います。(見つかった課題)自分自身の課題としては、試合によってコンディションが変わってしまうというところです。自分的にはもう少し良くできたところもあると思います。(次戦へ向けて意気込み)まだまだ点数は伸ばせると思います。次戦が山だと思うので、そこで最高のコンディションで挑めるようにしていきたいと思います」
▼住谷
「僕自身の点数としてはそんなに悪くなかったんですけど、所々あまり良くないなというのが目立ってしまいました。低すぎるところを改善していければ、いつも通りいい点数をうてるなという感じだったので、そこをしっかり直していこうと思います。チーム全体では、初戦としては本当にいい結果になったと思います。このまま次戦以降も頑張っていきたいと思います。(見つかった課題)1本目を外してしまうと、2、3本目も自信がなくなってしまって、自分が思うようにうち切れないというところがありました。1本目でミスした時は、2、3本目でしっかり切り替えてうたないといけないなというのが今回の課題です。(応援は)モチベーションになりましたね。今回から始めたんですけど、コロナが流行する前は結構やっていたみたいです。こっちも「あてないと」という気持ちになって、すごく頑張れました。(次戦へ向けて意気込み)チーム全体としては次の試合が結構な山場なので、今日の点数をしっかりと上回れるようにうちたいです。個人としては、今回666点で目標の670点にギリギリ届きませんでした。次は670点に乗せて、うち切れたらいいなと思います」